インストール前の準備について説明します。
“システム設計ガイド”の“運用の設計”で設計したポート番号が使用されていないことを確認します。
ポート番号がすでに使用されていた場合、“システム設計ガイド”の“ポート番号”を確認し、以下のようにしてください。
製品のインストール時またはセットアップ時にポート番号が設定できる場合、インストール時またはセットアップ時に別のポート番号を指定してください。
製品のインストール時またはセットアップ時にポート番号が設定できず、セットアップ後の変更も不可能な場合、富士通技術員に連絡してください。
参考
以下のコマンドを実行することで、現在動作しているポート番号が確認できます。
netstat -a -n
ただし、現在動作していない場合でも、分析サーバが使用するポート番号が他のソフトウェアに割り当てられている可能性があります。
ファイアーウォール機能を利用している環境にインストールする場合には、ファイアーウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する必要があります。
ファイアーウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する方法については、OSのマニュアルを参照してください。
“システム設計ガイド”の“外部から受け付ける必要のあるポート番号”について許可する必要があります。
参考
Windowsの場合はファイアーウォール機能が初期設定で有効になっているため、使用ポート番号/プロトコルについて、ファイアーウォールの例外に指定しておく必要があります。
自ホスト名(hostnameやuname -nコマンドで確認できるホスト名)からIPアドレスが正しく求められる必要があります。インストール前にhostsファイルの設定を確認し、正しく名前解決ができることを確認してください。
例
127.0.0.1 localhost xxx.xxx.xxx.xxx 自ホスト名
注意
IPv6環境に導入する場合、hostsファイルのIPv6アドレスに自ホスト名および“localhost”を設定しないでください。自ホスト名および“localhost”はIPv4アドレスにだけ設定してください。ただし、“127.0.0.1”には自ホスト名を設定しないでください。
分析サーバのOSが日本語環境であることを確認してください。
リモートデスクトップサービスの役割が追加されている場合、以下のコマンドを実行して、リモートデスクトップサービスをインストールモードに変更してください。
CHANGE USER /INSTALL
分析サーバでは、メディア検出機能を無効にしてください。
無効にしないと、分析サーバにおいてネットワークアダプターが無効となった場合、分析サーバが正常に動作できなくなります。
標準でこの機能が有効になっているため、以下の方法で無効にしてください。
Administratorsグループに所属するアカウントでログインします。
レジストリエディタで以下のレジストリを編集します。
レジストリサブキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
レジストリエントリの名前:DisableDHCPMediaSense
レジストリエントリのデータ型:REG_DWORD
値:1
注)標準では上記のレジストリ値は存在しません。存在しない場合はメディア検出機能が有効となります。
システムを再起動します。
参考
メディア検出機能
メディア検出機能とは、Windows 2000 Server以降で追加されたOSの機能で、ネットワークアダプターが無効になったことを検出したときに、バインドされたIPアドレスの開放、ループバックアドレスへの切り替えを自動的に行う機能です。デフォルトではメディア検出機能は有効となっています。
メディア検出機能の詳細は、Microsoft社の「サポート技術情報」(Microsoft Knowledge Base) 文書番号: 239924「Windows で TCP/IP のメディア検出機能を無効にする方法」を参照してください。
注意
メディア検出機能を無効化した場合の注意事項
メディア検出機能を無効化すると、LANケーブルが抜けた状態になっても一度アダプタにバインドされたIPアドレスは自動で開放されなくなります。
これにより、DHCPクライアントとして利用していた端末は、LANの移動後も元のIPアドレスを保持し続けるため、OS再起動もしくはアダプタのIPアドレスの更新を行わないと、新しいLANに接続できなくなります。
/etc/sysconfig/i18nのLANGの値を参照し、システムの文字コードが「ja_JP.UTF-8」であることを確認してください。
ibamsserviceがOSのユーザーとして既に登録されている場合は、セットアップ時に一度削除した後、新たにOSのユーザーとして登録するため、注意してください。