■機能説明
事前に定義された管理対象構成情報ファイル(レスポンス・稼働管理対象構成情報)を読み込んで、レスポンス・稼働情報の収集ポリシーを作成します。
注意
本コマンドは複数同時に実行しないでください。
■実行に必要な権限
【Windows版】
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
【UNIX版】
システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。
■実行環境
Manager/Proxy Managerで実行可能です。
レスポンス・稼働情報の収集ポリシーは、以下の2つの情報を元にして、作成されます。
管理対象構成情報(レスポンス・稼働管理対象構成情報)
レスポンス情報は、Browser Agentに関する情報です。稼働情報は、HTTPやDNSなどのサービスの管理対象に関する情報です。
以下の定義ファイルに定義します。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\ServiceConf.xml |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/ServiceConf.xml |
上記と同じディレクトリ上にServiceConf.sampleというサンプルファイルがあります。このサンプルのバックアップを取り、ServiceConf.xmlとリネイムして編集してください。
本構成情報ファイルの編集方法については、使用手引書「レスポンス・稼働管理対象構成情報(ServiceConf.xml)」を参照してください。
ポイント
現在管理対象となっているレスポンス情報やサービス稼働情報を管理対象から削除するには、上述の管理対象構成情報からエントリを削除して、sqcAPolicy/sqcSetPolicyコマンドおよび、環境設定画面での構成情報取得を再実行してください。
テンプレート
常時収集する性能項目が定義された情報です。このテンプレートは、製品インストール時に以下のファイルで提供されます。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\template.dat |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/control/template.dat |
■記述形式
【Windows版】
<インストールディレクトリ>\bin\sqcAPolicy.bat |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/bin/sqcAPolicy.sh |
■オプション
なし
■復帰値
正常終了 0
異常終了 1
本コマンド実行後、管理対象構成情報ファイルに記述された内容を元に、実際に監視の対象となったサービスの稼働情報をチェックし、チェック結果を表示します。その際、設定された内容について誤りがないか問い合わせますので、確認してください。
表示された内容が正しい時はyesを選択し、誤っている場合は、noを選択します。
使用方法を間違えた場合、終了コード1で終了します。
その他のエラーが発生した場合、終了コード‐1で終了します。
正常終了した場合には、以下のメッセージを出力します。
sqcAPolicy succeeded. |
異常終了した場合には、以下のメッセージを出力します。
sqcAPolicy ServiceConf.xml error. |
ServiceConf.xmlの内容に誤りがあります。
■使用例
【Windows版】
C:\>cd C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin>sqcAPolicy HTTP_1,23 DNS_1,24 PORT_1,1 Do you apply to these configurations?(yes/no) yes SqcAPolicy succeeded. C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin> |
【UNIX版】
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcAPolicy.sh HTTP_1,23 DNS_1,24 PORT_1,1 Do you apply to these configurations?(yes/no) Yes SqcAPolicy succeeded. # |
ポイント
サービス名(上記の例ではHTTP_1)、カンマ( , )の次に数値が表示されます。この数字は、監視対象サービスの応答時間を示しています。-1以外の数字が表示されていれば、正常に稼働していることを示します。-1が表示されている場合は、監視対象サービス自体が起動されていないか、管理対象構成情報ファイルの定義内容に誤りがあることが考えられますので、正しく修正した後、再度本コマンドを実行してください。
■ファイル
本コマンドが成功すると、管理対象構成情報ファイルに記述された内容に応じて、以下のファイルが生成されます。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\WSLM.ini <可変ファイル格納ディレクトリ>\control\HTTPPING.ini <可変ファイル格納ディレクトリ>\control\DNSPING.ini <可変ファイル格納ディレクトリ>\control\PORTPING.ini <可変ファイル格納ディレクトリ>\control\SMTPPING.ini <可変ファイル格納ディレクトリ>\control\AlertTarget.csv |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/control/HTTPPING.ini /opt/FJSVssqc/control/DNSPING.ini /opt/FJSVssqc/control/PORTPING.ini /opt/FJSVssqc/control/SMTPPING.ini /opt/FJSVssqc/control/AlertTarget.csv |
レスポンス・稼働情報収集ポリシー作成後、「1.1.3 sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)」を参照して、sqcSetPolicyを実行してください。