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Systemwalker Service Quality Coordinator 導入手引書
FUJITSU Software

Enterprise Edition3.8 PRIMECLUSTERクラスタシステム運用モデル

本節では、PRIMECLUSTERのクラスタシステムにManager/Enterprise Managerを導入する手順について説明します。

Manager/Enterprise Managerをクラスタシステム運用することにより、片方のノードに障害が発生した場合でも、正常な別ノードに管理業務を引き継ぎますので、管理業務の高可用性を実現することができます。


■実行環境

本機能は、Systemwalker Service Quality Coordinator Enterprise Editionで提供される機能です。

また、本機能を導入できるのはEnterprise ManagerとManagerです。


■実行に必要な権限

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。


■本手順を行う前に

本節で説明する作業を行う前に、PRIMECLUSTERのインストールおよび環境設定を行っておく必要があります。

PRIMECLUSTERをインストールし、新しくクラスタ環境を構築する場合の手順については、必要に応じて「PRIMECLUSTER導入運用手引書」を参照してください。


注意

本節では、PRIMECLUSTERのクラスタ環境にManager/Enterprise Managerの環境を構築する手順について説明しており、PRIMECLUSTER の設定を含んでいます。本節を読むにあたり、PRIMECLUSTERの基本的な理解と、実務知識が必要です。

また以下の場合は、クラスタシステムにManagerを導入することはできません。

  • 二重化運用されたManager


サポートするクラスタシステムと形態は以下のとおりです。


[クラスタシステム]

【Solaris版】
  • Fujitsu PRIMECLUSTER Enterprise Edition
    4.1/4.1A10/4.1A20/4.1A30/4.1A40/4.2A00/4.2A30/4.3A00/4.3A10/4.3A20/4.3A30

  • Fujitsu PRIMECLUSTER HA Server
    4.1/4.1A10/4.1A20/4.1A30/4.1A40/4.2A00/4.2A30/4.3A00/4.3A10/4.3A20/4.3A30

  • Fujitsu PRIMECLUSTER Clustering Base
    4.1/4.1A10/4.1A20/4.1A30/4.1A40/4.2A00/4.2A30/4.3A00/4.3A10/4.3A20/4.3A30

【Linux版】
  • Fujitsu PRIMECLUSTER Enterprise Edition
    4.2A00/4.2A30/4.3A00/4.3A10/4.3A20/4.3A30

  • Fujitsu PRIMECLUSTER HA Server
    4.2A00/4.2A30/4.3A00/4.3A10/4.3A20/4.3A30

  • Fujitsu PRIMECLUSTER Clustering Base
    4.2A00/4.2A30/4.3A00/4.3A10/4.3A20/4.3A30


[クラスタ形態]

ポイント

クラスタ運用を行っているManagerのホスト名やIPアドレスを設定する場合(Agent/Proxy Manager/運用管理クライアントのインストールなど)には、論理ホスト名や論理IPアドレスを指定します。これによって、現用系か待機系かを意識することなく運用することができます。


二階層運用を行うシステムでEnterprise Managerのクラスタ化を行う場合と、Managerのクラスタ化を行う場合の手順を説明します。