名前
rdbbcrlp -- RLPの整合、RLPの再登録、RLPの情報表示、RLPの削除
形式1(RLPの整合)
rdbbcrlp -C -p RLP名
形式2(RLPの再登録)
rdbbcrlp -A -p RLP名 -S 自側送信用RLMのローデバイス名
形式3(RLPの一覧情報を表示)
rdbbcrlp -V -D -e
形式4(RLPの定義情報を表示)
rdbbcrlp -V -D -p RLP名 -e
形式5(RLPの運用情報を表示)
rdbbcrlp -V -O -p RLP名
形式6(RLPの等価性コピーの状態を表示)
rdbbcrlp -V -R -p RLP名
形式7(RLPの削除)
rdbbcrlp -E -p RLP名
機能説明
RLPの整合、RLPの再登録、RLP情報表示、RLPの削除を行います。
RLPの整合では、正系ノードで作成したRLM、RLCファイルの情報と副系ノードで作成したRLMの情報の整合を行います。
RLPの再登録では、Symfoware Serverのログ管理ファイル破壊、BCログ管理ファイル破壊からのリカバリ時に作成済みのRLPをログ管理ファイルとBCログ管理ファイルに再登録します。
RLPの情報表示は、RLPの定義情報やRLPの運用情報、RLPの等価性コピーの状態を表示します。
RLPの削除は、ログ管理ファイルとBCログ管理ファイルからRLPの管理情報を削除し、RLPを構成するRLMとRLCファイルを削除します。
形式1のオプション
RLPの整合を実施する場合に指定します。
整合を行うRLP名を指定します。
形式2のオプション
作成済みのRLPを再登録する場合に指定します。
再登録するRLP名を指定します。
再登録するRLPの自側送信用RLMのローデバイス名を指定します。
形式3のオプション
RLPの情報を表示する場合に指定します。
RLPの定義情報を表示する場合に指定します。
RLP定義情報の詳細を表示します。
形式4のオプション
RLPの情報を表示する場合に指定します。
RLPの定義情報を表示する場合に指定します。
定義情報を表示するRLP名を指定します。
RLP定義情報の詳細を表示します。
形式5のオプション
RLPの情報を表示する場合に指定します。
RLPの運用情報を表示する場合に指定します。
運用情報を表示するRLP名を指定します。
形式6のオプション
RLPの情報を表示する場合に指定します。
RLPの等価性コピーの状態を表示する場合に指定します。
等価性コピーの状態を表示するRLP名を指定します。
形式7のオプション
RLPの削除を実施する場合に指定します。
削除を行うRLP名を指定します。
形式3の表示形式
$ rdbbcrlp -V -D -e (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) RLPid RLPname Purpose LogGroup RLPstatus SendPath RecvPath 1 rlp001 dcu system normal /dev/rdsk/c0t1d0s3 /dev/rdsk/c0t1d0s4 2 rlp002 dcu system normal /dev/rdsk/c0t1d1s3 /dev/rdsk/c0t1d1s4
$ rdbbcrlp -V -D -e (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) RLPid RLPname Purpose LogGroup RLPstatus SendPath RecvPath 1 rlp001 dcu system normal /dev_symfomc/raw1 /dev_symfomc/raw2 2 rlp002 dcu system normal /dev_symfomc/raw3 /dev_symfomc/raw4
(1) RLPのID (2) RLP名 (3) RLP使用目的 dcu : Mirroring ControllerのDCUを構成するRLP bc : バックアップセンタ運用のRLP (4) ロググループ名 (5) RLPの状態 normal : 正常 RLPinh(own) : RLP閉塞(自ノード) RLPinh(other) : RLP閉塞(相手ノード) (6) 自ノードの送信用RLMのローデバイス名 (7) 自ノードの受信用RLMのローデバイス名
形式4の表示形式
$ rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001 RLPid : 1 (1) RLPname : rlp001 (2) LogGroup : system (3) Purpose : dcu (4) SendKind : origin (5) LogSend : REC (6) Sync : sync (7) RLMsize : 262144K (8) SendPath : /dev/rdsk/c0t1d0s3 (9) RecvPath : /dev/rdsk/c0t1d0s4 (10) RLCbuffNum : 128 (11) RLCbuffSize : 2K (12) RLCsize : 10240K (13) (14) (15) RLCid RLCpath rlc001 /dev/rdsk/c0t1d0s13 rlc002 /dev/rdsk/c0t1d0s14 rlc003 /dev/rdsk/c0t1d0s15
$ rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001 RLPid : 1 (1) RLPname : rlp001 (2) LogGroup : system (3) Purpose : dcu (4) SendKind : origin (5) LogSend : REC (6) Sync : sync (7) RLMsize : 262144K (8) SendPath : /dev_symfomc/raw11 (9) RecvPath : /dev_symfomc/raw12 (10) RLCbuffNum : 128 (11) RLCbuffSize : 2K (12) RLCsize : 10240K (13) (14) (15) RLCid RLCpath rlc001 /dev_symfomc/raw13 rlc002 /dev_symfomc/raw14 rlc003 /dev_symfomc/raw15
(1) RLPのID (2) RLP名 (3) ロググループ名 (4) RLP使用目的 dcu : Mirroring ControllerのRLP (5) RLP種別 origin : 本コマンド実行ノードにおいて複写元RLP duplicate : 本コマンド実行ノードにおいて複写先RLP (6) RERUNログ転送方法 REC : 等価性コピーを使用 (7) 副系ノードのRLCファイルへの書き出しの同期/非同期 sync : 同期モード - : Symfoware Serverの停止中、DBミラーリングサービスの停止中、または、 副系ノードでディスコネクション状態 (8) RLMの容量 (Kはキロバイト) (9) 自ノードの送信用RLMのローデバイス名 (10) 自ノードの受信用RLMのローデバイス名 (11) ロググループ内で定義されているRERUNログバッファ枚数 Symfoware Serverの停止中は、「-」を表示します。 (12) RERUNログバッファ1枚のサイズ (Kはキロバイト) Symfoware Serverの停止中は、「-」を表示します。 (13) RLCファイルの容量 (Kはキロバイト、または、Mはメガバイト) (14) RLCファイルのID (15) 自ノードのRLCファイルのローデバイス名
形式5の表示形式(正系ノード)
$ rdbbcrlp -V -O -p rlp001 RLPid : 1 (1) RLPname : rlp001 (2) LogGroup : system (3) OnlineMode : capture (4) Online/Offline : online (5) RLPstatus : normal (6) InhibitCause : - (7) Connection : connection (8) DisconnectCause : - (9) MaxExtractRLC : 2 (10) MaxReflectRLC : - (11) (12) RLM RLMstatus OwnRLM-S normal OwnRLM-R normal OtherRLM-S normal OtherRLM-R normal (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) RLCid RLCserial RLCstatus Total Capacity Used Backup Extract rlc001 1 empty 10240K 10240K 0K purge complete rlc002 2 full 10240K 10240K 184K - complete rlc003 3 using 10240K 10240K 0K - -
形式5の表示形式(副系ノード)
$ rdbbcrlp -V -O -p rlp001 RLPid : 1 (1) RLPname : rlp001 (2) LogGroup : system (3) OnlineMode : reflect (4) Online/Offline : online (5) RLPstatus : normal (6) InhibitCause : - (7) Connection : connection (8) DisconnectCause : - (9) MaxExtractRLC : 2 (10) MaxReflectRLC : 1 (11) (12) RLM RLMstatus OwnRLM-S normal OwnRLM-R normal OtherRLM-S normal OtherRLM-R normal (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) RLCid RLCserial RLCstatus Total Capacity Used Backup Extract rlc001 1 empty 10240K 10240K 0K purge complete rlc002 2 empty 10240K 10240K 0K - complete rlc003 3 using 10240K 10240K - - -
(1) RLPのID (2) RLP名 (3) ロググループ名 (4) RLPのオンラインモード init : 初期状態 capture : 正系ノード reflect : 副系ノード (5)オンライン・オフライン状態 RLPのオンライン・オフライン状態を表示します。 Symfoware Serverが停止中の場合は、Symfoware Serverを停止した 時点でのオンライン・オフライン状態を表示します。 init : 初期状態 online : オンライン suspend : 休止オフライン switch : 切替えオフライン standby : 待機オフライン term : 終了オフライン (6) RLPの状態 normal : 正常 RLPinh(own) : RLP閉塞(自ノード) RLPinh(other) : RLP閉塞(相手ノード) (7) RLPの閉塞原因 dev(RLM) : RLMデバイス障害 dev(RLC) : RLCデバイス障害 dev(ext) : RERUNログ引継ぎファイル障害または RERUNログ引継ぎファイルの容量不足または RERUNログ抽出作業域障害または RERUNログ抽出作業域の容量不足 dev(mndb) : BC管理DB障害 lack(RLC) : RLC容量不足 RLPが閉塞していない場合は、「-」を表示します。 (8) コネクション状態 connection : コネクション状態 disconnection : ディスコネクション状態 (9) ディスコネクション原因 - : 相手ノードが未起動またはDBミラーリングサービスが停止中 other-down : 相手ノードのSymfoware Serverが強制停止、または、相手ノードが無応答状態 acm-error : ACMの異常 own-stop : Symfoware Serverの停止中 (10) 抽出済み最終RLC通番 抽出済みの最終RLC通番を表示します。 (11) 反映済み最終RLC通番 反映済みの最終RLC通番を表示します。 ただし、Symfoware Serverが停止中、または、DBミラーリングサービスが停止中は、「-」を表示します。 正系ノードの場合は、「-」を表示します。 (12) RLMの状態 normal : 正常 inh-dev : RLMデバイス障害 (13) RLCファイルのID RLCファイルのIDを表示します。 (14) RLC通番 RLC通番を表示します。 (15) RLCファイルの状態 using : 使用中のRLCファイル full : 満杯のRLCファイル 正系ノードでは、RLC再使用可能待ち状態を示します。 副系ノードでは、RERUNログ抽出待ち状態を示します。 empty : 未使用のRLCファイル、もしくは空きのRLCファイル 正系ノードでは、RLC再使用可能状態を示します。 副系ノードでは、RERUNログ抽出完了状態を示します。 full(f) : 満杯のRLCファイル(ノード切替え中) 正系ノードでは、表示されません。 副系ノードでは、RERUNログ抽出待ち状態を示します。 empty(f) : 空きのRLCファイル(ノード切替え後) 正系ノードでは、表示されません。 副系ノードでは、RERUNログ抽出完了状態を示します。 (16) RLCの全体容量 RLCファイルの初期作成コマンドで指定した容量を表示します。 (Kはキロバイト、または、Mはメガバイト) (17) RLCファイルが満杯になる容量 (Kはキロバイト、または、Mはメガバイト) (18) RLCファイルの使用量 RLCファイルの使用量を表示します。 RLCファイルが満杯になる容量に達すると、別のRLCファイルにRERUNログの書込みを引継ぎます。 正系ノードでは、RLCstatusがusing、または、fullの場合に 表示されます。ただし、Symfoware Serverが停止中、または、 DBミラーリングサービスが停止中は、RLCstatusがfullの場合のみに表示されます。 副系ノードでは、RLCstatusがfullの場合に表示されます。 (Kはキロバイト、または、Mはメガバイト) (19) RLC再使用可能状態 正系ノードでのRLC再使用可能状態を表示します。 なお副系ノードでは、RLPがコネクション状態でない場合や ノード間通信のタイムラグにより、実行状況が古い可能性があります。 purge : RLC再使用可能状態に設定済み - : RLC再使用が未完了を示します。 副系ノードでは、RLC再使用が未完了、もしくは、 RLPがコネクション状態でないため実行状況が不明を示します。 (20) 抽出情報 副系ノードでのRERUNログの抽出状況を表示します。 なお、正系ノードでは、RLPがコネクション状態でない場合や ノード間通信のタイムラグにより、実行状況が古い可能性があります。 complete : 副系ノードでのRERUNログ抽出済 - : 正系ノードでは、RERUNログ抽出が未完了、もしくは、 RLPがコネクション状態でないため実行状況が不明を示します。 副系ノードでは、RERUNログ抽出が未完了を示します。
形式6の表示形式
$ rdbbcrlp -V -R -p rlp001 RLPname : rlp001 (1) Connection : connection (2) DisconnectCause : - (3) (4) (5) (6) (7) (8) Id RECstatus Stat OwnPath OtherPath RLM-S normal equivalent /dev/blockdev1@SRC-SV /dev/blockdev2@TARG-SV RLM-R normal equivalent /dev/blockdev2@SRC-SV /dev/blockdev1@TARG-SV rlc001 normal equivalent /dev/blockdev3@SRC-SV /dev/blockdev3@TARG-SV rlc002 normal equivalent /dev/blockdev4@SRC-SV /dev/blockdev4@TARG-SV rlc003 normal equivalent /dev/blockdev5@SRC-SV /dev/blockdev5@TARG-SV
(1) RLP名 (2) コネクション状態 connection : コネクション状態 disconnection : ディスコネクション状態 (3) ディスコネクション原因 - : 相手ノードが未起動またはDBミラーリングサービスが停止中 other-down : 相手ノードのSymfoware Serverが強制停止、または相手ノードが無応答状態 acm-error : ACMの異常 own-stop : Symfoware Serverの停止中 (4) RLMまたはRLCファイルのID RLMまたはRLCファイルのIDを表示します。 (5) 等価性コピーの状態 normal : 正常 abnormal : 異常 (6) ACMのswsrpstatコマンドの結果 ACMのswsrpstatコマンドの結果を表示します。 なお、代表的な表示結果には以下があります。 ---- : 複製未実施 sync : 全面コピー、または差分コピー中 equivalent : 等価性維持状態 replicated : 複製確立状態 failed : エラーサスペンド状態 halt : ハードサスペンド状態 stat-error : ACMのswsrpstatコマンドが異常終了 表示結果の詳細およびその他の状態については、 “ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”または “ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。 (7) 自ノードのRLM/RLCのブロックデバイス名 自ノードのRLMまたはRLCのブロックデバイス名を表示します。 (8) 相手ノードのRLM/RLCのブロックデバイス名 相手ノードのRLMまたはRLCのブロックデバイス名を表示します。
使用例
rlp001の整合を副系ノードで実施します。
rdbbcrlp -C -p rlp001
rlp001を再登録します。rlp001内の送信用RLMのローデバイス名は/dev/rdsk/c1t1d0s3とします。
rdbbcrlp -A -p rlp001 -S /dev/rdsk/c1t1d0s3
rlp001を再登録します。rlp001内の送信用RLMのローデバイス名は/dev_symfomc/raw111とします。
rdbbcrlp -A -p rlp001 -S /dev_symfomc/raw111
RLPの一覧情報を表示します。
rdbbcrlp -V -D -e
rlp001の定義情報を表示します。
rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001
rlp001の運用情報を表示します。
rdbbcrlp -V -O -p rlp001
rlp001の等価性コピーの状態を表示します。
rdbbcrlp -V -R -p rlp001
rlp001を削除します。
rdbbcrlp -E -p rlp001
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意
RLPの整合を行う場合は、RLMの作成とRLCファイルの初期作成と追加を実施しておく必要があります。
RLPの再登録とRLPの削除を行う場合は、RLPがすでに作成されている必要があります。
RLPの一覧情報またはRLPの運用情報の表示において、表示項目の“RLPstatus”は、以下の場合、相手ノードのRLPの状態が取得できないため、“RLPinh(other)”ではなく“normal”と表示される場合があります。
相手ノードでRLP閉塞が発生している かつ、
相手ノードのRLP閉塞原因がRLMのデバイス障害である、または、ディスコネクション状態である
本コマンドは、モニタデーモンの起動状態に関係なく実行可能です。
Symfoware Serverの起動状態による本コマンドの実行可否については、“A.1 Symfoware Serverの起動状態ごとの動作一覧”を参照してください。
DBミラーリングサービスの状態による本コマンドの実行可否については、“A.2 DBミラーリングサービスの状態ごとの動作一覧”を参照してください。