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Symfoware Server V12.1.x アプリケーション開発ガイド(共通編)
FUJITSU Software

C.2.1 アプリケーション実行時のメモリ見積り

アプリケーションの実行時に、Symfoware/RDBのライブラリが使用するメモリ量の概算は、以下の式で見積もってください。

アプリケーション実行時の使用メモリ量 = Σセション単位の使用メモリ量

  セション単位の使用メモリ量 = 30KB
                             + 通信に利用するバッファサイズ
                             + 一括FETCHを行う場合のバッファサイズ
                             + SQL文を実行する際の情報の保持域サイズ
                             + ΣSQL記述子域サイズ
                             
  通信に利用するバッファサイズ
    = 動作環境パラメタBUFFER_SIZEに指定したバッファサイズ
      (1列に対する列のデータ長がこのサイズを超えた場合、自動的に拡張されます)

  一括FETCHを行う場合のバッファサイズ
    = 動作環境パラメタRESULT_BUFFERに指定したバッファサイズ ×
                        動作環境パラメタRESULT_BUFFERに指定したバッファの個数

  SQL文を実行する際の情報の保持域サイズ
    = 動作環境パラメタMAX_SQLに指定した数×0.5KB
    + 準備中の動的SQL文の中で使用している動的パラメタおよび選択リストの数×0.1KB

  SQL記述子域サイズ(注1)
    = ALLOCATE DESCRIPTOR文で指定したWITH MAX値
      (省略時は動作環境パラメタDESCRIPTOR_SPECに指定した値)×0.1KB
    + Σ各項目記述子域に設定されたデータの合計サイズ
 

備考. 動作環境パラメタは、クライアント用の動作環境ファイルの実行パラメタのことです。

注1) Java連携で、バッチ更新機能を使用する場合には、SQL記述子域サイズを以下の式で見積もってください。

SQL記述子域サイズ
    = ALLOCATE DESCRIPTOR文で指定したWITH MAX値
      (省略時は動作環境パラメタDESCRIPTOR_SPECに指定した値)×0.1KB
    + Σ各項目記述子域に設定されたデータの合計サイズ(注2)×addBatch()の実行回数×3B

注2) バッチ更新で指定したSQL文中で、連結演算子(||)を使用する場合は、32002バイトとなります。

参照

セションの詳細については、“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”の“マルチスレッド環境におけるデータ操作”を参照してください。