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Symfoware Server V12.1.x データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

1.5 DBミラーリングシステムを構成する機能のサポート範囲

DBミラーリングシステムは、Symfoware Serverが標準提供するデータベース二重化機能と、オプションのMirroring Controllerとの組み合わせによって、利用パターンが異なります。

以下に、組み合わせの違いによる利用パターンを示します。

Symfoware Serverのデータベース二重化のみを利用

ミラーリングのためのデータの転送は、LAN接続によるTCP/IPで行います。
また、異常が発生した場合のデータベースサーバの縮退操作を、手動(コマンド)で行います。

図1.5 Symfoware Serverのデータベース二重化のみを利用するパターン

Symfoware Serverのデータベース二重化機能にMirroring Controllerを追加

ミラーリングのためのデータの転送は、LAN接続によるTCP/IPで行います。
また、異常が発生した場合のデータベースサーバの縮退操作を、自動で行うことができます(自動ノード切替え)。
さらに、副系ノードで参照業務を行うことができます。

図1.6 Symfoware Serverのデータベース二重化にMirroring Controllerを追加するパターン(ミラーリングと縮退)

図1.7 Symfoware Serverのデータベース二重化にMirroring Controllerを追加するパターン(副系ノードでの参照系業務)

Mirroring Controllerのみを利用

ミラーリングのためのデータの転送は、ストレージのリモートコピー機能で行います。
また、自動ノード切替えや、副系ノードの参照業務を行うこともできます。

図1.8 Mirroring Controllerのみを利用するパターン(ミラーリングと縮退)

図1.9 Mirroring Controllerのみを利用するパターン(副系ノードでの参照系業務)

参照

ミラーリングのためのデータの転送方法については、“3.2 データの転送方法”を参照してください。

DBミラーリングシステムを構成する機能のサポート範囲

DBミラーリングシステムを構成する機能のサポート範囲を、以下に示します。

表1.1 DBミラーリングシステムを構成する機能のサポート範囲

DBミラーリングシステムを構成する機能

データベース二重化機能

Mirroring
Controller

Mirroring Controllerなし

Mirroring Controllerあり

データの転送方法

TCP/IP

TCP/IP

ストレージのリモートコピー機能

データベースのミラーリング

データベースサーバの縮退

手動によるノード切替え

自動ノード切替え

データベースサーバの組込み(ノード組込み)

ノードの計画切替え

保守運用

データベースをローカルでアクセスする運用

副系ノードでの参照系業務

データベースサーバの状態監視

データベースへの更新操作抑止

状態表示

○:サポートあり
-:サポートなし

Symfoware Serverのデータベース二重化機能とMirroring Controllerを組み合わせて利用する場合は、本書を参照してセットアップや運用を行ってください。
また、Mirroring Controllerのみ利用する場合のセットアップや運用については、Mirroring Controllerのマニュアルを参照してください。

参照

各機能および運用の詳細は、“第2章 データベース二重化の機能”および“3.1 DBミラーリングシステムの運用形態”を参照してください。また、状態表示については、“第9章 モニタリング”を参照してください。