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Symfoware Server V12.1.x RDB運用ガイド(データベース定義編)
FUJITSU Software

5.1 表のデータ圧縮の特徴

表のデータ圧縮とは、表に格納するデータの重複値を排除することにより、データを小さく保持する機能です。

表のデータ圧縮には、以下の特徴があります。

データの圧縮は、あらかじめ指定されたDSIに対して、Symfoware/RDBがデータを格納するタイミングで圧縮し、参照するタイミングで伸張します。このため、アプリケーションの変更は不要です。

レコードの操作にあたっては、データの圧縮によってI/O効率が向上することにより、I/O時間が削減されます。このI/O時間を削減したコストは、データの圧縮・伸長処理によりCPUの使用時間に転換されます。そのため、システム全体ではスループットの向上が見込めます。

図5.1 表のデータ圧縮によるI/O時間とCPUの使用時間の関係

表のデータ圧縮によって圧縮される資源

表のデータ圧縮では、以下の資源が圧縮されます。

注意

テンポラリログファイルのログデータについて

データベース二重化機能、Mirroring ControllerまたはActive DB Guardを利用している場合、テンポラリログファイルのログデータは圧縮されません。

表のデータ圧縮機能の使用について

I/O効率の向上とディスクの容量の削減の度合いは業務内容によって異なるため、表のデータ圧縮機能を利用する場合は、“データの圧縮を行う表の選定”と“テスト環境でのスループット確認”を行ってください。