WebDBtoolsの環境をセットアップするには、以下の2つの設定を行います。
Webサーバの準備
WebDBtoolsのセットアップ
利用できるWebサーバを以下に示します。
WebAdminのWebサーバ機能
Interstage Application Server(Webサーバ機能)
Apache
利用するWebサーバによって以下のように必要な作業が異なります。
利用するWebサーバ | インストール | セットアップ | 備考 |
---|---|---|---|
WebAdminのWebサーバ機能 | 必要 (注) | 必要 | WebAdminのWebサーバ機能では、データベース連携機能を利用することはできません。データベース連携機能を利用する場合は、Interstage Application ServerまたはApacheを利用してください。 |
Interstage Application Server(Webサーバ機能) | 必要 | 必要 |
|
Apache | 必要 | 必要 |
|
注) Symfoware Serverのインストール時にWebAdmin機能をインストールした場合、WebAdminのWebサーバ機能がインストールされます。
利用するWebサーバごとの準備作業を以下に示します。
Symfoware Serverのインストール時にWebAdmin機能をインストールしたとき、Webサーバは自動的にインストールされます。Symfoware Serverのインストール時にWebAdmin機能をインストールしなかった場合は、WebAdmin機能を追加インストールしてください。
WebAdminをセットアップすると、Webサーバは自動的にセットアップされます。
詳細は、“A.1.1 WebAdminのセットアップ”を参照してください。
Webサーバをインストールしてください。
参照
Webサーバのインストール方法は、Webサーバの説明書を参照してください。
Webサーバをセットアップします。
以下の項目をセットアップしてください。
項目 | 値(推奨値) |
---|---|
HTMLファイル仮想ディレクトリ | /WebDBtools |
HTMLファイル格納先ディレクトリ名 | /opt/FJSVsymwd/WebDBtools (注1) |
CGIプログラム仮想ディレクトリ | /cgi-bin |
CGIプログラム格納先ディレクトリ名 | /~/cgi-bin (注2) |
Webサーバの実行時のユーザ名 | nobody |
注1) ここではSymfoware Serverのインストール先としてデフォルトの“/opt”を設定しています。実際に設定するときは、対象となる環境に合わせて設定してください。
注2) “~”には任意のディレクトリ名を指定してください。
参照
Webサーバのインストール方法は、Webサーバの説明書を参照してください。
セットアップ時の注意事項を、以下に示します。
セットアップで確認した以下の値を、WebScriptのセットアップで使用します。
項目 | 値(推奨値) |
---|---|
CGIプログラム格納先ディレクトリ名 | /~/cgi-bin (注) |
Webサーバの実行時のユーザ名 | nobody |
注) “~”には任意のディレクトリ名を指定してください。
CGIプログラム仮想ディレクトリ名をcgi-bin以外にした場合は、動作環境の変更作業が必要となります。
参照
動作環境の変更作業については“WebDBtoolsユーザーズガイド”を参照してください。
WebDBtoolsのセットアップの手順を以下に示します。
ログインする
rootになる
rootになり、以下のコマンドを実行します。
# cd /opt/FJSVsymwd/sbin # ./WebScriptSetup
WebScript環境をセットアップする
WebScript環境をセットアップします。
WebScript実行環境のポート番号は、/etc/servicesファイルを参照し、他のサービスのポート番号と重複した場合に限り、別の番号に変更してください。
項目 | 値(推奨値) |
---|---|
CGIプログラム格納先ディレクトリ名 | /~/cgi-bin (注) |
Webサーバの実行時のユーザ名 | nobody |
WebScript実行環境のポート番号1 | 26513 |
WebScript実行環境のポート番号2 | 26514 |
WebScriptの自動起動 | y |
注) “~”は任意のディレクトリ名を示します。“~”を任意のディレクトリ名に読み替えてください。
Webサーバのセットアップで指定したCGIプログラム格納先ディレクトリを指定します。WebDBtoolsセットアップで、WebDBtoolsのCGIプログラムを指定ディレクトリに格納します。
WebAdminのWebサーバ機能を利用する場合は、空エンターを指定してください。
WebScriptのCGIプログラムを実行するユーザIDを指定します。
WebAdminのWebサーバ機能を利用する場合は、Webサーバの実行時のユーザ名の設定はありません。
WebScriptがCGIプログラムとWebScriptの基本プロセスの通信に利用するためのポート番号を1024~32767までの数値で指定します。
WebScript実行環境のポート番号1は、/etc/servicesファイルにサービス名“WebScript”のポート番号として登録されます。
WebScriptがCGIプログラムとWebScriptの共通プロセスの通信に利用するためのポート番号を1024~32767までの数値で指定します。
WebScript実行環境のポート番号2は、/etc/servicesファイルにサービス名“WebScriptp”のポート番号として登録されます。
注意
未使用のポート番号
OSや他の製品において、/etc/servicesファイルの記述に関係なく、未使用のポート番号を自動採番してポート番号を使用する、または、製品内の環境ファイルで指定したポート番号を使用することがあります。OSや他の製品が使用するポート番号を調査し、それらのポート番号を使用しないようにしてください。
アクセス制限
ファイアウォール製品やルータ機器のパケットフィルタリング機能を利用し、サーバのIPアドレスおよび設定した各ポート番号へのアクセスを制限することにより、不正アクセスを防ぎ、セキュリティを確保してください。
ポートのアクセス許可
ファイアウォールなどでポートが塞がれている(アクセス許可されていない)場合は、使用するポートに対し、アクセスできるように許可してください。ポートを開ける(アクセス許可を与える)方法については、ご使用のベンダーのドキュメントを参照してください。
なお、ポートを開ける際には、十分セキュリティ上のリスクを考慮してください。