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Symfoware Server V12.1.x セットアップガイド
FUJITSU Software

3.9.3 監査ログデータベースの作成

監査ログを取得するための監査ログデータベースを作成します。

以下の手順で作業を行います。

  1. Symfoware/RDBの起動

  2. 監査ログデータベースの作成

  3. Symfoware/RDBの停止

Symfoware/RDBの起動

rdbstartコマンドにより、Symfoware/RDBを起動します。

$ rdbstart

監査ログデータベースの作成

監査ログデータベースの作成は、rdbauditコマンドのcオプション、nオプション、sオプションおよびrオプションで行います。

監査ログにはアプリケーションから実行したSQL文などが含まれます。SQL文に表データなどの機密情報を含む場合には、Eオプションを指定し、監査ログを暗号化します。

監査ログデータベースが満杯になると、監査ログに出力される内容が、メッセージログファイルに出力されます。メッセージログファイルは暗号化されないため、機密情報が漏洩する危険性があります。このような場合の危険性を回避するためには、監査ログの取得範囲にSQL文を含めないか、監査ログパラメタ“AUDIT_LOG_FULL”に“STOP”を設定して、監査ログ運用を行ってください。
監査ログデータベースの満杯が発生した場合は、すみやかに満杯を解消し、監査ログ運用を再開してください。

監査ログデータベースを作成する例を以下に示します。

SolarisSolarisの場合

例1

エレメント数3、エレメントサイズ200メガバイト、ローデバイス/dev/rdsk/c4t2d0s0に、暗号化アルゴリズムAES256で作成する場合

$ rdbaudit -c -n 3 -s 200M -r /dev/rdsk/c4t2d0s0 -E AES256

LinuxLinuxの場合

例2

エレメント数3、エレメントサイズ200メガバイト、ローデバイス/dev_symfoware/raw43に、暗号化アルゴリズムAES256で作成する場合

$ rdbaudit -c -n 3 -s 200M -r /dev_symfoware/raw43 -E AES256

注意

監査ログデータベースを1つのディスクに作成すると、監査ログデータベースにディスク入出力障害が発生した場合に監査ログ運用が続行できなくなります。このため、監査ログエレメントの追加操作により、あらかじめ複数のディスクに監査ログエレメントを分散配置することをお勧めします。


また、監査ログエレメントの追加は、rdbauditコマンドのaオプション、nオプション、rオプションで行います。

監査ログエレメントを追加する例を以下に示します。

SolarisSolarisの場合

例1

追加エレメント数2、ローデバイス/dev/rdsk/c4t2d1s0に追加する場合

$ rdbaudit -a -n 2 -r /dev/rdsk/c4t2d1s0

LinuxLinuxの場合

例2

追加エレメント数2、ローデバイス/dev_symfoware/raw44に追加する場合

$ rdbaudit -a -n 2 -r /dev_symfoware/raw44

Symfoware/RDBの停止

rdbstopコマンドにより、Symfoware/RDBを停止します。

$ rdbstop