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Symfoware Server V12.1.1 運用ガイド
FUJITSU Software

7.2.3 PL/extJavaの作成

PL/extJavaの作成について説明します。

7.2.3.1 データベースクラスタの設定

データベースクラスタの定義を設定します。

  1. postgresql.confファイル内の"listen_addresses"の設定

    Javaアプリケーションがデータベースに接続する場合には、ループバックアドレスを使用して接続します。そのため、"listen_addresses"は、localhostからの接続を許可する設定にしてください。

    参照

    詳細については、“PostgreSQL文書”の“サーバの管理”の“接続と認証”を参照してください。

  2. データベースに接続するユーザーの追加

    Javaアプリケーションは、データベースにアクセスする場合、JDBCコネクションプールを利用します。

    CREATE USER文を使用して、データベースに接続するユーザーを追加してください。追加したユーザー名は、コンテナを作成するときに指定します。

    ユーザー名が「user01」の場合

    db01=# create user user01;
  3. pg_hba.conf ファイルの設定

    Javaアプリケーションからデータベースへローカルで接続します。ローカル接続を許可する設定にしてください。

    パラメータ名

    パラメータの設定値

    TYPE

    host

    DATABASE

    Javaアプリケーションが接続するデータベース名

    USER

    Javaアプリケーションがデータベースに接続するときに使用するユーザー名

    ADDRESS

    127.0.0.1/32

    AUTH-METHOD

    trust認証以外を推奨

    参照

    詳細については、“PostgreSQL文書”の“サーバの管理”の“pg_hba.confファイル”を参照してください。

  4. postgresql.conf ファイル内の "max_connections"の設定

    Symfoware Server Java アプリケーションサーバからデータベースに接続するときに使用する以下の接続数を、既存のmax_connectionsに加算してください。

    サーバインスタンス(JavaVM)数×64 

    参照

    詳細については、“導入ガイド(サーバ編)”の“リモート接続の設定”を参照してください。

7.2.3.2 コンテナの作成

コンテナは、Java関数を利用するデータベースクラスタ内のデータベースに対して1個作成します。

コンテナを作成すると、コンテナ内に1個のサーバインスタンス(JavaVM)が同時に作成されます。また、JavaアプリケーションからデータベースにアクセスするためのJDBCコネクションプールやデータソースの設定も行われます。なお、サーバインスタンス(JavaVM)名は、"データベース名-通番"となります。サーバインスタンス(JavaVM)名は、pgx_jadminコマンドのlist-containerサブコマンドで確認できます。

参照

list-containerサブコマンドの詳細は、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。

  1. インスタンスの停止

    インスタンスを停止します。

    停止方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。

    インスタンスの停止に失敗した場合は、“8.11 インスタンス停止失敗時の対処”を参照してください。

  2. コンテナの作成

    pgx_jadminコマンドのcreate-containerサブコマンドにより、コンテナを作成します。データベース接続に必要な情報は、後から変更することもできます。

    $ pgx_jadmin create-container --dbname db01 --dbuser user01 --dbpassword password1 --instanceport 26531,26532

    参照

    create-containerサブコマンドの詳細は、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。

  3. サーバインスタンス(JavaVM)の追加

    Javaアプリケーションを同時に65個以上実行したい場合、必要数分のサーバインスタンス(JavaVM)を追加してください。

    サーバインスタンス(JavaVM)の追加方法は、“7.3.3.1 サーバインスタンス(JavaVM)の追加と削除”を参照してください。

  4. インスタンスの起動

    インスタンスを起動してください。

    起動方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。

    インスタンスの起動に失敗した場合は、“8.10 インスタンス起動失敗時の対処”を参照してください。

  5. PL/extJava拡張のインストール

    CREATE EXTENSION文を実行してPL/extJavaの拡張をインストールします。

    db01=# CREATE EXTENSION plextjavau;