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Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
FUJITSU Software

32.5.5 Interstage Application Server V6.0での変更内容

Interstage Application Server V6.0(以降、Interstage V6.0)での変更内容を説明します。


デフォルト設定の追加

旧バージョンでMessage-driven Beanを運用する場合、EJBアプリケーション環境定義にJMSコネクションファクトリ名とDestination名の定義が必須でした。
8.0では、JMSコネクションファクトリ名とDestination名を定義しなかった場合、以下のデフォルト設定で動作します。


また、旧バージョンにおいて、トランザクション管理種別に「Container」が指定されていてトランザクション属性が設定されていないEJBアプリケーションは、運用することができませんでした。
8.0では、コンテナが自動的に「Required」が指定されたものとしてトランザクションの制御を行います。


非推奨機能

以下の機能群は、V6より非推奨機能となりました。いずれも旧資産との互換は保証されていますが、次期バージョンでは提供されない可能性があるため、代替機能への移行を推奨します。
なお、これらの機能に対する定義操作は、Interstage管理コンソールではサポートされていません。


同時処理数について

V5で提供されたIJServerでは同時処理数のデフォルトは40でしたが、8.0で提供されたIJServerでは同時処理数の最大値が64/最小値が16で動作します。
同時処理数の最大値/最小値は、以下で行います。

性能オプションについて

V5でサポートしていた以下の性能オプションについては、デフォルトで動作します。
Interstage管理コンソールで指定する必要はありません。


STATELESS Session Beanのインスタンス数について

STATELESS Session Beanのインスタンス数を定義する必要がなくなりました。
STATELESS Session Beanのインスタンスは、STATELESS Session Beanへの初回アクセス時に「同時処理数の最大値」に指定された値の数だけ作成されます。


ログ出力について

V5で各ファイルに出力されていた以下の情報については、IJServerのログ(Windows(R)システムの場合、J2EE共通ディレクトリ\ijserver\[IJServer名]\log配下のファイル、Solaris/Linuxシステムの場合、J2EE共通ディレクトリ/ijserver/[IJServer名]/log配下のファイル)に出力されます。
なお、従来から出力しているイベントログのメッセージについては、従来通りイベントログにもメッセージが出力されます。


注意

connectorのログ出力先を、従来と同じ場所に出力する場合は、以下を設定してください。

定義ファイル格納ディレクトリ


  Interstageインストールディレクトリ\J2EE\etc\jca


  /opt/FJSVj2ee/etc/jca

定義ファイル名

jca.properties

指定するキー

log.file.option

指定する値

「V5」を指定します。

log.file.option=V5


EJBアプリケーション名について

EJBアプリケーション名に「:」を使用することはできません。V5で「:」を使用していた場合には、配備時にEJBアプリケーション名を変更してください。
なお、名前を変更したEJBアプリケーション名を、アプリケーション名を変更せずにlookupする場合には、名前変換機能を使用してください。