Interstage Application Server V3.x(Interstage V3.x)からのJ2EEアプリケーションの移行について、以下を説明します。
運用方法の違い
Interstage V3.xでの運用方法と、J2EEとしての運用方法には、以下の違いがあります。
以下のように、アプリケーションごとにそれぞれ1つのアーカイブファイルとして流通することができます。
アプリケーション | アーカイブファイル |
---|---|
EJBアプリケーション | EJB JARファイル |
Webアプリケーション | WARファイル |
以下に示すようなアプリケーションごとに作成されたアーカイブファイルを、さらにEnterprise ARchive (EAR)ファイルとしてパッケージ化することによって、運用で使用するアプリケーションすべてを1つのアーカイブファイルとして流通することができます。
アプリケーション | アーカイブファイル |
---|---|
EJBアプリケーション | EJB JARファイル |
Webアプリケーション | WARファイル |
J2EEアプリケーションクライアント | クライアントJARファイル |
resource adapter | RARファイル |
JavaアプリケーションやWebアプリケーションから、JNDIを使用してEJBやJDBCにアクセスする場合、以下のようにJNDIのサービスプロバイダを使い分ける必要があります。
EJBにアクセスする場合
com.fujitsu.interstage.ejb.jndi.FJCNCtxFactoryForClient
JDBCにアクセスする場合
Symfowareでは
com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory
Oracleでは
com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory
J2EEアプリケーションクライアントやWebアプリケーションから、JNDIを使用してEJBやJDBCにアクセスする場合、以下の設定をすることによってJNDIのサービスプロバイダを使い分ける必要はありません。
J2EEアプリケーションクライアントの場合
Javaに次のパラメタを指定します。
java.naming.factory.initial=com.fujitsu.interstage.j2ee.jndi.InitialContextFactoryForClient
認証や承認を実装するには、ユーザがおのおのの手法でセキュリティの機構を実装する必要があります。
Interstage ディレクトリサービスを使用したセキュリティ機構によって、J2EEアプリケーションのユーザを一元管理し、J2EE全体で統一された認証や承認の仕組みを実装することができます。
J2EEアプリケーションへの移行方法
以下の場合について、Interstage V3.xからJ2EEアプリケーションに移行する方法について説明します。