Java VM(JVM)に関するパフォーマンスデータを収集します。
■操作方法
パフォーマンスデータを収集するには、Javaプロセスの起動時にオプションを設定します。
◆設定するオプション(単独で動作するJavaアプリケーションのデータを収集する場合)
パフォーマンスデータを収集するには、次のクラスパス、JVMオプションとシステムプロパティを追加してください。
項目 | 値 | |
---|---|---|
追加するクラスパス | Windowsの場合 | 次のいずれかの値
|
Oracle SolarisまたはLinuxの場合 | 次のいずれかの値
| |
追加するJVMオプション | -agentlib:fjprof | |
追加するシステムプロパティ | ローカル環境のアプリケーションのパフォーマンスデータを収集する場合 |
|
リモート環境のアプリケーションのパフォーマンスデータを収集する場合 |
|
コマンドラインで指定する例を示します(実際は改行せず、1行のコマンドとして実行してください)。
java |
システムプロパティcom.sun.management.jmxremote.authenticateをtrueに設定した場合、コンソール機能から接続する際に、パスワード認証が必要になります。
また、システムプロパティcom.sun.management.jmxremote.sslをtrueに設定した場合、コンソール機能との通信にSSLが使用されます。
外部のネットワークと分離された安全な環境を除いて、コンソール機能との通信にはSSLの使用を推奨します。
これらのシステムプロパティの設定方法などについては、JDKドキュメントの「監視および管理」から「JMX を使用する監視と管理」を参照してください。これらのシステムプロパティの設定内容によっては、更にほかのシステムプロパティの指定が必要になることがあります。
◆設定するオプション(Java EEで動作するプロセスのデータを収集する場合)
パフォーマンスデータの収集を可能とする場合、Java EE運用コマンドのasadminコマンド等を用い、IJServerクラスタに以下のJVMオプションとシステムプロパティを設定してください。
設定 | 設定する値 |
---|---|
JVMオプション | -agentlib:fjprof |
システムプロパティ | com.fujitsu.interstage.javaee.management.agent.start=true |
IJServerクラスタの起動手順や値の設定方法等の詳細な情報や注意点は、“Java EE運用ガイド”を参照してください。
■Java監視機能で使用するポート番号の調べ方
Java監視機能で監視するJavaプロセスに接続するには、ポート番号を指定する必要があります。
ローカル環境で動作する、単独のJavaアプリケーションに接続する場合は、ポート番号を指定する必要はありません。
◆単独で動作するJavaアプリケーションのポート番号の調べ方
javaコマンドの起動時に指定した、com.sun.management.jmxremote.portシステムプロパティの値です。
◆Java EEで動作するプロセスのポート番号の調べ方
Java監視機能で監視するIJServerクラスタのプロセス(サーバーインスタンス)への接続に使うポート番号を調べるには、asadminコマンドのlist-system-propertiesサブコマンドを使い調べます。
asadmin list-system-properties <サーバインスタンス名>
このコマンドを実行すると次のような結果が表示されます。(以下、表示のポート番号は例として示しています)
HTTP_LISTENER_PORT=28090 IIOP_SSL_LISTENER_PORT=23820 JMS_PROVIDER_PORT=7676 IIOP_LISTENER_PORT=23700 JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=28686 IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=23920 Command list-system-properties executed successfully.
表示中のJMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORTが、接続に使用するポート番号です。
なお、ポート番号の調べ方に示した情報の詳細は、”Java EE運用ガイド”、”リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。