ここでは、IJServerクラスタ資源のリストア/移入時に発生するトラブルの事例およびその対処について説明します。
参照
IJServerクラスタ資源のリストア/移入方法については、「運用ガイド(基本編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」を参照してください。
リストア/移入時にエラーメッセージISJEE_OM4028を出力して失敗する
ijrestoreコマンドを実行してIJServerクラスタ資源のリストア/移入を行う際に、エラーメッセージISJEE_OM4028が出力されて異常終了する場合は、リストア/移入環境の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリがバックアップ/移出資源の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリと一致していない可能性があります。
以下の手順で、8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリを一致させてください。
[IJServerクラスタ資源をバックアップしたディレクトリ]\JavaEE\etc\interstage-config.propertiesファイルのis.homeの値に含まれる8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリを確認します。
例
ijrestoreコマンドの-dオプションで指定するディレクトリが「X:\Backup」の場合
X:\Backup\JavaEE\etc\interstage-config.propertiesをテキストエディタで開きます。
is.homeの値を確認します。
#Fri Nov 18 14:21:21 JST 2011 ~省略~ is.home=C\:\\INTERS~2
上記の例の場合、バックアップ/移出時の環境でのInterstageのインストールディレクトリに設定されている8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名は「C:\INTERS~2」となります。
リストア/移入環境の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリを確認します。
例
本製品のインストールディレクトリが「C:\Interstage」の場合
Interstageのインストールディレクトリに移動します。
cd C:\Interstage cd ..
dirコマンドを使用して、8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名を確認します。
dir /x XXXX/XX/XX XX:XX <DIR> INTERS~1 Interstage
上記の例の場合、Interstageのインストールディレクトリに設定されている8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名は、dirコマンドの実行結果から「C:\INTERS~1」となります。
バックアップ/移出資源の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリとリストア/移入環境の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリが一致していない場合は、8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリが一致するようにInterstageを再インストールします。
例
[IJServerクラスタ資源をバックアップしたディレクトリ]\JavaEE\etc\interstage-config.propertiesファイルのis.homeの値に含まれている8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリが「C:\INTERS~2」であった場合
Interstageをインストールするトップディレクトリに移動します。
cd C:\
8.3形式(ショートネーム)が「INTERS~1」となるようにディレクトリを作成します。
mkdir Interstage1
dirコマンドを使用して、8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名を確認します。
dir /x XXXX/XX/XX XX:XX <DIR> INTERS~1 Interstage1
Interstageを「C:\Interstage」にインストールします。
dirコマンドを使用して、「C:\Interstage」の8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名を確認します。
dir /x XXXX/XX/XX XX:XX <DIR> INTERS~2 Interstage XXXX/XX/XX XX:XX <DIR> INTERS~1 Interstage1
上記の例の場合、先に「Interstage1」というダミーディレクトリを作成することにより、「Interstage」の8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名を「INTERS~2」にしています。