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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

付録I RHEL7でのサービス自動起動/自動停止

本製品のインストール時に、systemdに対応した以下のunitファイルが登録され、オペレーティングシステム起動/停止時にサービスが自動的に起動/停止する設定となります。

注意

オペレーティングシステムの停止時にサービスが自動停止する設定になっている場合でも、以下で起動したサービスは正常に停止されません。

  • コマンドを使用してサービスを起動した場合

  • Interstage管理コンソールを手動起動した環境で、Interstage管理コンソールを使用してサービスを起動した場合

そのため、オペレーションシステムを再起動または停止する場合には、手動でサービスを停止してください。
手動でサービスを停止する場合、サービスの停止コマンドを一括で実行するためのスクリプト(サービス一括停止スクリプト)を利用できます。
詳細は、「付録J サービスの一括停止」を参照してください。

Interstage管理コンソールの起動については、「2.2 Interstage管理コンソールの起動・停止」を参照してください。

オペレーティングシステム起動/停止時にサービスを自動的に起動/停止しないように設定する場合、または自動的に起動/停止するように設定する場合の手順について説明します。

変更できるサービス(機能)については、「■自動起動/自動停止を変更できるサービス(機能)とunitファイル」を参照してください。


自動起動/自動停止しない場合の手順

  1. 対象のサービスを停止します。

  2. 「stop」およびunitファイル名を指定して、systemctlコマンドを実行します。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。
    また、<起動用unitファイル名>および<停止用unitファイル名>には、フルパスではなくファイル名だけを指定してください。

    systemctl stop <起動用unitファイル名> <停止用unitファイル名>
  3. 「disable」およびunitファイル名を指定して、systemctlコマンドを実行します。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。
    また、<起動用unitファイル名>および<停止用unitファイル名>には、フルパスではなくファイル名だけを指定してください。

    systemctl disable <起動用unitファイル名> <停止用unitファイル名>

自動起動/自動停止する場合の手順

  1. 「enable」およびunitファイル名を指定して、systemctlコマンドを実行します。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。
    また、<起動用unitファイル名>および<停止用unitファイル名>には、フルパスではなくファイル名だけを指定してください。

    systemctl enable <起動用unitファイル名> <停止用unitファイル名>

注意

サービスを自動起動するように設定した場合、次のシステム起動後に有効になります。

■自動起動/自動停止を変更できるサービス(機能)とunitファイル

注意

各サービスの起動用unitファイルおよび停止用unitファイルに対しては、下記以外の運用操作をsystemctlコマンドで実行しないでください。

  • systemctl stop

  • systemctl disable

  • systemctl enable

Interstageの各サービスから提供されているコマンドなどを利用して運用操作を行ってください。

凡例:○:変更可能、-:未提供

サービス(機能)

起動用unitファイル

停止用unitファイル

WS

SJE

EE

Interstage運用管理機能

FJSVtd_start.service

FJSVtd_stop.service

CORBAサービス (注1)

FJSVod_start.service

FJSVod_stop.service

Interstage HTTP Server (注2)

FJSVihs_start.service

FJSVihs_stop.service

Interstage HTTP Server 2.2

FJSVahs_start.service

FJSVahs_stop.service

Java EE 機能のInterstage Java EE DASサービス

FJSVijdas_start.service

FJSVijdas_stop.service

Java EE 機能のメッセージブローカ

FJSVijmq_識別子.service (注3)

Java EE 6機能のInterstage PCMIサービス

FJSVpcmiisje6_start.service

FJSVpcmiisje6_stop.service

Java EE 6機能のメッセージブローカ

FJSVij6mq_識別子.service (注4)

Interstage JMXサービス

FJSVisjmx_start.service

FJSVisjmx_stop.service

Interstage 管理コンソール用Servletサービス

FJSVjs2su_start.service

FJSVjs2su_stop.service

Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Server

FJSVisgui_start.service

FJSVisgui_stop.service

Interstage ディレクトリサービス

FJSVirep_start.service

FJSVirep_stop.service

1

Interstage運用管理機能を自動起動/自動停止しない設定を行った場合は、CORBAサービスも自動起動/自動停止しない設定を行ってください。

2

Interstageとの連動が設定されている場合は、「自動起動/自動停止しない場合の手順」を行う前に、以下の手順でInterstageと連動しない設定を行ってください。

  • Interstage管理コンソールを使用して設定する場合
    [システム] > [システム:状態]画面の[環境設定]タブ > [システム:環境設定]画面で、定義項目[Interstageとの連動]-[Webサーバ]に「連動しない」を指定して[適用]ボタンをクリックします。

  • Enterprise EditionInterstage統合コマンドを使用する場合

    isstop -f
    ismodifyservice -d FJapache
3

Java EE機能のメッセージブローカを運用する場合は、必要に応じてユーザーが任意のファイル名(FJSVijmq_識別子.service)でunitファイルを作成します。また、起動用unitファイルだけで自動起動/停止を行います。
詳細については、「Java EE運用ガイド」の「Java EEアプリケーションの運用」-「JMSの運用方法」-「メッセージブローカの運用」を参照してください。

4

Java EE 6機能のメッセージブローカをREMOTE運用する場合は、必要に応じてユーザーが任意のファイル名(FJSVij6mq_識別子.service)でunitファイルを作成します。また、起動用unitファイルだけで自動起動/停止を行います。
詳細については、「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「Java EEアプリケーションの運用」-「JMSの運用方法」-「メッセージブローカのREMOTE運用」を参照してください。