ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

D.1 記述形式

通常ファイル記述形式は、以下の構文により構成されます。なお、通常ファイルの記述形式に誤りがあった場合、構文エラーとなります。構文エラー時には、そのファイルに記述されているすべての内容が無効となります。

ステートメント

ステートメントとは、情報を設定するための行であり、以下の形式で記述します。

キーワード = 設定内容(\n)

ステートメントは、キーワード、「=」(イコール)、および設定内容から構成されています。ステートメントの記述規則を以下に示します。

ステートメントを構成する情報の詳細を以下に説明します。


キーワード

固有のキーワードを設定します。キーワードには、以下の規則があります。

  • キーワードは、対象行の先頭の英数字から「=」(イコール)の直前までを意味します。

  • キーワードには、英数字で始まる英数字とスペースで構成されている文字列を指定できます。

  • キーワード中に指定されている英字の大文字/小文字の区別はしません。

  • キーワード中にスペースを含むことができます。

  • キーワード中に連続したスペースが指定された場合、1つのスペースが指定されたものとみなされます。

  • 対象行の先頭にスペースやタブが指定されている場合、そのスペースやタブは無視されます。

=(イコール)

キーワードと設定内容の区切りをあらわす文字として使用し、以下の規則があります。

  • 「=」は、必ず半角で指定する必要があります。

  • 「=」の前後にスペースやタブが記述されている場合、そのスペースやタブは無視されます。

設定内容

キーワードに対応する内容を設定します。設定内容には、以下の規則があります。

  • 設定内容は、対象行の「=」の直後から指定できます。それ以降の「=」は設定内容に含まれる文字として扱われます。

  • 設定内容の終わりはスペース、タブ、改行('\n')、またはEOFで示します。

  • 設定内容に指定されている英字の大文字/小文字は区別されます。

  • 設定内容は、1つの文字列しか指定できません。

  • 設定内容中にスペースやタブが含まれる場合、二重引用符で括る必要があります。

  • 設定内容を複数記述する場合、ステートメントを繰り返し記述します。


以下に正常なステートメントの設定例を示します。


1)キーワード「Keyword=」には「Information」を設定します。
Keyword= Information(\n)
KEYWORD=Information(\n)
KeyWord=     Information             (\n)
Keyword  =  Information(\n)
Keyword=  Information(\n)

以上のステートメントは、すべて同じように解析されます。


2)キーワード「This is a Keyword=」には「Information Area」を設定します。
This is a Keyword= "Information Area"(\n)
THIS IS A KEYWORD="Information Area"(\n)
This is a keyword=       "Information Area"             (\n)
This is a Keyword= "Information  Area"(\n)

以上のステートメントは、すべて同じように解析されます。


以下に、構文エラーとなるステートメントの例を示します。


3)構文エラーになるケース
# 設定内容が2つ指定されている(\n)
Keyword=  Information  Area(\n)

# ステートメントを記述している行にコメントが指定されている(\n)
Keyword=  Information   # This is a Statement(\n)

#  二重引用符で終了していない(\n)
Keyword= "START  Information. (\n)

#  キーワードと設定内容が2行で指定されている(\n)
Keyword= "START  Information. (\n)
Information  END" (\n)

また、登録されていないキーワードを指定した場合も構文エラーとなります。


コメント行

コメント行とは、通常ファイル中にコメント(注釈)を記述する時に使用します。
以下の形式で記述します。

# コメント(\n)

コメント行には、以下の規則があります。

空行

空行を記述することができ、解析時無視されます。