Interstageでは、運用形態により停止手順が異なります。
(1) ワークユニットの停止
isstopwuコマンドでワークユニットをすべて停止させます。
isstopwu ISSAMPLE1
注意
トランザクションアプリケーションのワークユニット/WRAPPERワークユニットは、tdstopwuコマンドでも停止できます。
アプリケーションエラーのポップアップダイアログが出力された状態で停止すると、無応答となる可能性があります。この場合、ポップアップダイアログを終了することにより無応答が解除されます。
(2) リソース管理プログラムの停止
データベースごとにリソース管理プログラムを停止します。Oracleの場合は、インスタンスごとにリソース管理プログラムを停止します。
otsstoprscコマンドにリソース定義名を指定して実行します。
例
OTSのリソース管理プログラムを通常停止する場合
otsstoprsc -n resource1
resource1:リソース定義名
例
JTSのリソース管理プログラムを停止する場合
otsstoprsc -j
注意
V3.1以前のバージョンで使用していたリソース定義ファイルは、そのまま使用できません。移行方法、リソース管理プログラムの作成方法、およびリソース定義ファイルの詳細な作成方法については、「移行ガイド」を参照してください。
(3) Interstageの停止
isstopコマンドにより、isstartコマンドで起動したサービスを一括して停止します。
isstop
isstopコマンドによる停止には、以下の3つのモードがあります。
通常停止モード
起動サービス強制停止モード
全強制停止モード
注意
指定するモードにより、停止するサービスが異なるため、注意してください。各モードの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「isstop」を参照してください。
Interstage停止中に異常が発生して、サービスの停止に失敗した場合、isstopコマンドは処理を中止します。出力されたエラーメッセージを参照し、エラーの原因を取り除いてから再度isstopコマンド実行してください。
Interstage HTTP Serverは、Interstage統合コマンドの運用操作の対象ではありません。「Interstage HTTP Server 運用ガイド」の「運用・保守」-「起動・停止」を参照して、Interstage HTTP Serverの運用操作を行ってください。
コントロールパネルのサービス、またはnet stopコマンドでInterstageサービスを停止した場合は、起動サービス強制停止モードでisstopコマンドを実行した場合と同様の処理が行われます。
Windows(R)システムのシャットダウンを行う場合は、シャットダウンを行う前にInterstageを全強制停止モード(isstop -f)で停止してください。
動作中のCORBAのアプリケーションが多い場合などに、CORBAサービスの停止に時間がかかることがあります。CORBAサービスの停止に1分以上かかった場合、Interstageの停止に失敗した旨を表すエラーメッセージis20110が出力されるため、注意してください(CORBAサービスの停止処理は、継続されます)。
この場合、isstopコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERに「情報メッセージod10003が出力されてから情報メッセージod10005が出力されるまでの秒数+60」の値を設定してください。
例
情報メッセージod10003が10時00分00秒に出力され、情報メッセージod10005が10時02分00秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERに「180」を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=180 export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
メッセージの出力結果が以下の条件を満たす場合に、上記の対処を実施してください。
エラーメッセージis20110に表示された理由コードが「15」である。かつ、
エラーメッセージis20110の出力後、情報メッセージod10005が出力された。
(4) データベース管理システムの停止
データベースと連携した場合、アプリケーションが使用するデータベース管理システムを停止します。データベース管理システムの停止方法については、使用するデータベース管理システムのマニュアルを参照してください。