クライアントからの入力データの誤りなどにより、アプリケーションが異常終了した場合に、アプリケーションを自動的に再起動させることができます。自動再起動を設定すると、クライアントからの新たな要求を処理することができます。
自動再起動の設定では、連続異常終了回数を設定します。連続異常終了回数とは、アプリケーションの障害などにより、該当アプリケーションが1度も正常に処理されず、異常終了と再起動が繰り返される回数です。連続して異常終了した回数に達した場合、ワークユニットは異常終了します。ワークユニットが異常終了した場合、ワークユニット内のアプリケーションのプロセスはすべて停止され、該当ワークユニットで処理中の要求はクライアントへエラーで復帰します。
連続終了回数まで1度でも該当アプリケーションの処理が正しく動作した場合(アプリケーションが復帰)、終了回数はリセットされます。
なお、異常終了回数に1が設定された場合は、再起動は行われません。0を設定した場合は、無限に再起動を実施します。
また、プロセスの再起動が失敗した場合は、ワークユニットは異常終了となり、同一ワークユニット内で動作しているすべてのアプリケーションが停止します。
注意
プロセス再起動失敗時の縮退運用
プロセスの再起動が失敗した場合は、ワークユニットは異常終了となりますが、アプリケーションが複数多重で起動されているワークユニットでは、これを回避し、プロセスの再起動に失敗した場合でも、プロセス再起動失敗のメッセージを出力し、残りのプロセスでのワークユニット運用を継続する機能を提供します。詳細は、「3.1.12 ワークユニットのアプリケーション自動再起動失敗時の縮退運用」を参照してください。
IJServerワークユニット以外のワークユニットの場合
アプリケーション自動再起動は、ワークユニット定義で設定します。
トランザクションアプリケーションの場合は、プロセスの再起動時に前出口プログラムが異常復帰または異常終了した場合もワークユニット異常終了となるため、リトライ可能な異常が発生した場合は、前出口プログラム内でリトライするような対処を行う必要があります。
アプリケーション自動再起動の詳細については、「OLTPサーバ運用ガイド」を参照してください。