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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)
FUJITSU Software

2.6.1 各通信モデルでの設定方法

各通信モデルでのコード系の設定方法は、通信モデル、およびイベントチャネル/サプライヤ/コンシューマにより異なります。
それぞれの設定方法を以下に示します。


通信モデル

イベントチャネル側

サプライヤ側

コンシューマ側

Push

Pull

Mixed


イベントチャネル作成時の設定方法(静的生成運用)

静的生成運用の場合、イベントチャネルが動作するシステムのコード系は、esmkchnlコマンドでイベントチャネルの作成時に設定します。


イベントチャネル作成時にコード系「ShiftJIS」を設定する場合

esmkchnl -g EVENT1 -c CHNL1 -l SJIS


イベントチャネル作成時にコード系「EUC」を設定する場合

esmkchnl -g EVENT1 -c CHNL1 -l EUC

注意

ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルを作成する場合は、-notifyオプションを指定します。


Interstage初期化時の設定方法(動的生成運用)

動的生成運用の場合、イベントチャネルが動作するシステムのコード系は、Interstage動作環境定義の定義「Event Locale」(イベントチャネルが動作するマシンのコード系)に指定して、isinitコマンドでInterstageを初期化して設定します。設定方法については、「2.2 動的生成運用」の「Interstage統合コンドを使用して環境設定を行う方法」を参照してください。


環境変数OD_CODE_SETの設定方法

以下のように、環境変数OD_CODE_SETを設定します(cshでの設定手順)。


環境変数OD_CODE_SETにコード系「ShiftJIS」を設定する場合

set OD_CODE_SET=SJIS

「コントロールパネル」の「システム」を起動後、「環境」でも設定できます。



環境変数OD_CODE_SETにコード系「EUC」を設定する場合

setenv OD_CODE_SET EUC

アプリケーションのオブジェクトリファレンスへの設定方法

サプライヤ、コンシューマ側のアプリケーションがサーバアプリケーションの場合は、オブジェクトリファレンスの作成時にコード系を設定します。


OD_or_admコマンドでオブジェクトを生成する場合

OD_or_admコマンドで-Lオプションにコード系を指定します。-Lオプションを省略した場合、以下の規則に従ってオブジェクトリファレンスにコード系が設定されます。

  1. OD_impl_instコマンドでサーバアプリケーションのコード系(locale)が設定された場合、この設定が使用されます。

  2. OD_impl_instコマンドでIORのバージョンが1.1(ior=1.1)に設定され、サーバアプリケーションのコード系(locale)が未定義の場合、コード系の暗黙値(OD_set_envコマンドの-Lオプションで定義)が設定されます。

  3. OD_impl_instコマンドでIORのバージョンが1.0(ior=1.0)に設定された場合、またはIORのバージョンが1.1(ior=1.1)でコード系の暗黙値が未定義の場合、コード系未設定となります。


CORBA_BOA_create()関数(C言語の場合)でオブジェクトを生成する場合

OD_or_admコマンドで-Lオプションを省略した場合と同様のコード系が設定されます。

サーバアプリケーションへのコード系設定の詳細については、「OLTPサーバ運用ガイド」の「ワークユニットの機能」-「CORBAワークユニット」-「コード変換」を参照してください。

注意

サプライヤ、コンシューマが同一のコード系の場合、イベントチャネルのコード系を設定する必要はありません。ただし、サプライヤ、コンシューマのどちらかがJava言語で、Java言語以外のサプライヤ/コンシューマと接続する場合は、サプライヤ/コンシューマが動作するマシンのコード系が同じでもイベントチャネルのコード系を設定してください。