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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)
FUJITSU Software

2.4.4 イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出入

イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出入について説明します。
イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出は、CORBAサービスのネーミングサービスからesmkchnlコマンドで登録したイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを取得し、ファイルを作成して格納します。
イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移入は、イベントチャネルのオブジェクトリファレンスが格納されたファイルからオブジェクトリファレンスを取得し、移入先のマシン上のネーミングサービスに登録します。



イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出/移入/削除について、以下に示します。

注意

  • イベントチャネルグループを再作成した場合は、再度esgetchnliorコマンドおよびessetchnliorコマンドを使用して、登録済みの他マシンのネーミングサービスにイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを登録してください。登録せずにイベントチャネルと通信した場合、NO_IMPLEMENT例外が復帰します。

  • イベントチャネルの動作状況は、移入先のマシン上では参照できません。移出元のマシン上で確認してください。イベント通信の動作状況の参照方法については、「3.5 イベント通信のモニタリング」を参照してください。

■イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出

イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出を行う場合は、esgetchnliorコマンドを使用して以下のように実行します。ネーミングサービスから取得したイベントチャネルのオブジェクトリファレンスは、-gオプションに指定したグループ名(拡張子:「.ior」)のファイルに格納されます。


イベントチャネルグループ「GROUP」のイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを取得し、「C:\temp」にファイルを作成して格納する場合

esgetchnlior -g GROUP -p C:\temp


イベントチャネルグループ「GROUP」のイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを取得し、「/tmp」にファイルを作成して格納する場合

esgetchnlior -g GROUP -p /tmp

■イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移入

イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移入を行う場合は、essetchnliorコマンドを使用して以下のように実行します。-fオプションには、esgetchnliorコマンドで作成したファイル名を指定します。


イベントチャネルグループ「GROUP」のイベントチャネルのオブジェクトリファレンスが格納されたファイル「C:\temp\GROUP.ior」からオブジェクトリファレンスを取得し、ネーミングサービスに登録する場合

essetchnlior -f C:\temp\GROUP.ior


イベントチャネルグループ「GROUP」のイベントチャネルのオブジェクトリファレンスが格納されたファイル「/tmp/GROUP.ior」からオブジェクトリファレンスを取得し、ネーミングサービスに登録する場合

essetchnlior -f /tmp/GROUP.ior

■イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの削除

移入後のイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを削除する場合は、移入先のマシン上で以下の手順で行います。

  1. イベントチャネルのオブジェクトリファレンスがネーミングサービスに登録されているかを、odlistnsコマンドを使用して確認します。
    ここで、「インタフェースリポジトリ名」が「IDL:CosNotifyChannelAdmin/EventChannel:1.0」または「IDL:CosEventChannelAdmin/EventChannel:1.0」である「ネーミングサービスに登録した名前」を確認します。odlistnsコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「CORBAサービス運用コマンド」-「odlistns」を参照してください。

    odlistns -l

    表示内容

    Name(Type)  Object information(detail)
                Default object information(detail)
    「ネーミングサービスに登録した名前」(登録した型) 「インタフェースリポジトリ名」,...
  2. ネーミングサービスに登録されたイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを、OD_or_admコマンドを使用して削除します。
    ここで、「イベントチャネルグループ名::イベントチャネル名」には、手順1にて確認した「ネーミングサービスに登録した名前」を指定します。OD_or_admコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「CORBAサービス運用コマンド」-「OD_or_adm」を参照してください。

    OD_or_adm -d -n 「イベントチャネルグループ名::イベントチャネル名」