トランザクションサービスのチューニングについて、以下に説明します。
各定義項目の詳細は、「Java EE運用ガイド」-「トランザクションサービスの定義項目」を参照してください。
トランザクションサービスの時間監視機能の設定値について
トランザクションサービスの時間監視機能には以下の3種類の機能があります。
機能名 | 説明 |
---|---|
トランザクションタイムアウト | トランザクションが完了するまでの時間を監視します。 |
再試行タイムアウト | グローバルトランザクション使用時に使用できます。 |
XAResourceに設定するトランザクションタイムアウト | グローバルトランザクション使用時に使用できます。 |
上記の監視機能を併用する場合、時間の設定は以下のように設定してください。
T(x)>T(t)>T(r)
T(x):XAResourceに設定するトランザクションタイムアウト
T(t):トランザクションタイムアウト
T(r):再試行タイムアウト
キーポイント処理
キーポイント処理とは、トランザクションログファイルを圧縮する処理のことです。トランザクションサービスの定義でキーポイント処理を実行するトランザクション数の間隔を指定できます。
キーポイント処理の実行頻度の大小は、トランザクションのログファイルサイズとパフォーマンスに対して以下のように影響します。設定値のキーポイント処理への影響度合いは、トランザクションの処理内容に依存します。
大きくした場合
ログファイルサイズ:大きくなる
パフォーマンス:向上する
小さくした場合
ログファイルサイズ:小さくなる
パフォーマンス:劣化する
ログファイルサイズは以下の式で見積もりできます。
キーポイント間隔の設定値 × 0.0005Mバイト + 0.15Mバイト