各定義ファイルには、Interstageシステム定義のSystem Scaleステートメントに設定されているシステム規模に応じた値が設定されます。
システム規模には、以下の4種類があり、isgendefコマンドでInterstageシステム定義を生成する際に指定します。isgendefコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「isgendef」を参照してください。
small(小規模システム)
moderate(中規模システム)
large(大規模システム)
super(超大規模システム)
なお、インストール直後のセットアップ環境では、以下のシステム規模が設定されています。
large(大規模システム)
small(小規模システム)
各定義ファイルに設定される値を以下に示します。
■システム規模ごとの設定値
定義名 | ステートメント | 値(System Scaleごとの) | |||
---|---|---|---|---|---|
small | moderate | large | super | ||
Interstage動作環境定義 | Corba Host Name | ありません。 | |||
Corba Port Number | ありません。 | ||||
IR path for DB file | |||||
IR USE | ありません。 (注3) | ||||
IR Host Name | ありません。 | ||||
IR Port Number | 8002 | ||||
NS USE | ありません。 (注3) | ||||
NS Host Name | ありません。 | ||||
NS Port Number | 8002 | ||||
NS JP | no | ||||
NS Locale |
| ||||
| no | ||||
TD path for system |
| ||||
| 5 | ||||
| 2 | ||||
| ありません。 (注4) | ||||
|
|
|
|
| |
| sys | ||||
| 5 | ||||
| 16 | ||||
| 4 | ||||
| ありません。 | ||||
| ありません。 | ||||
| ありません。 | ||||
Event Service | no | ||||
Event maximum Process | 2 | ||||
Event maximum Connection |
|
|
|
| |
Event Locale |
| ||||
Event Auto Disconnect | no | ||||
Event SSL | no | ||||
SSL USE | no | ||||
SSL Port Number | 4433 | ||||
IS Monitor Mode | mode2 | ||||
FJapache | no | ||||
CORBAサービスの動作環境ファイル (注5) | max_IIOP_resp_con |
|
|
|
|
max_IIOP_resp_requests |
|
|
|
| |
max_processes |
|
|
|
| |
max_exec_instance | 448 | 448 |
|
| |
コンポーネントトランザクションサービスの環境定義 | [SYSTEM ENVIRONMENT] | small | moderate | large | super |
データベース連携サービスの環境定義 | ありません。 | ありません。 |
TD_HOME:Interstageのインストールフォルダ\td
TD_HOME:コンポーネントトランザクションサービスのインストールディレクトリ
運用形態が「TYPE3」の場合は、必ず指定してください。
運用形態が「TYPE2」の場合は、必ず指定してください。
CORBAサービスの動作環境ファイル内の値に表中の値がisregistdefコマンド実行時に加算されます。また、isregistdefコマンドの投入が初回でない場合は、前回のコマンド投入時に加算した値を、現在設定されている値から減算し、新たに指定したSystem Scaleの値が加算されます。詳細については、“■CORBAサービスの動作環境ファイルの設定について”を参照してください。
1024以上の値は、設定できません。
■CORBAサービスの動作環境ファイルの設定について
CORBAサービスの動作環境定義ファイルの定義値は、isregistdefコマンドによるセットアップの実行時に、以下のように設定されます。
セットアップ実行時に、CORBAサービスの動作環境ファイルの定義値に対し、必要な値が加算されます。
すでにセットアップ済みの環境に対し、スケールを変更した場合には、加算値の差分の値が反映されます。スケールを大きくした場合には、加算値の差分の値が加算され、スケールを小さくした場合には、加算値の差分の値が減算されます。
加算値は、スケールに対して一定です。
以下に定義値max_IIOP_resp_conに対する設定例を示します。
Interstageがセットアップされていない環境に対し、isregistdefコマンドを実行した場合(システム規模:small)。
max_IIOP_resp_conの値8に対して、33を加算した値41が設定される。
max_IIOP_resp_requestsの値128に対して、772を加算した値900が設定される。
max_processの値20に対して、29を加算した値49が設定される。
max_exec_instanceの値512に対して、448を加算した値960が設定される。
システム規模がsmallの環境に対し、システム規模をlargeに変更した場合
max_IIOP_resp_conの値41に対して、スケール間の加算値の差分+67(100-33)が反映された値108が設定される。
max_IIOP_resp_requestsの値900に対して、スケール間の加算値の差分+1148(1920-772)が反映された値2048が設定される。
max_processの値49に対して、スケール間の加算値の差分+22(51-29)が反映された値71が設定される。
max_exec_instanceの値960に対して、スケール間の加算値の差分+0(448-448)が反映された値960が設定される。
システム規模がlargeの環境に対し、システム規模をsmallに変更した場合
max_IIOP_resp_conの値108に対して、スケール間の加算値の差分-67(33-100)が反映された値41が設定される。
max_IIOP_resp_requestsの値2048に対して、スケール間の加算値の差分-1148(772-1920)が反映された値900が設定される。
max_processの値71に対して、スケール間の加算値の差分-22(29-51)が反映された値49が設定される。
max_exec_instanceの値960に対して、スケール間の加算値の差分-0(448-448)が反映された値960が設定される。
なお、isregistdefコマンドを使用せずに、CORBAサービスの動作環境定義ファイルの値を変更した場合、それ以降に本セットアップを行っても、その変更時の差分の値は有効です。
注意
システムスケールを小さくする場合には、CORBAサービスの動作環境ファイルの定義値が減算されます。CORBAサービスの動作環境ファイルの定義値が、必要量を下回らないように注意してください(セットアップ後、CORBAサービスの動作環境定義ファイルの値を小さくカストマイズしなおしている場合に注意が必要です)。