旧バージョン・レベルのWeb-J Edition/Interstage Web Serverからの移行の手順について説明します。
なお、事前に本バージョン・レベルの「チューニングガイド」を参照し、システム設計/設定(使用メモリ量や本製品のチューニング項目などの見積もりおよび設定)を実施した上で作業を実施してください。
旧バージョン・レベルでサポートしているInterstage Application Server/Interstage Web Serverの資源のバックアップ機能を使用し、Interstage Application Server/Interstage Web Server運用環境の資源をバックアップします。なお、CORBAサービスのSSL連携機能を使用している場合には、下記のSSL環境定義ファイルをバックアップしてください。
C:\Interstage\ODWIN\etc\ssl.env
(Interstage Application Server/Interstage Web ServerをC:にインストールした場合の格納先)
/etc/opt/FSUNod/ssl.env
/etc/opt/FJSVod/ssl.env
旧バージョン・レベルのInterstage Application Server/Interstage Web Serverをアンインストールします。
本バージョン・レベルの本製品をインストールします。詳細な手順は、「インストールガイド」を参照してください。
バックアップした環境が、他サーバのネーミングサービス、インタフェースリポジトリを参照していた場合には、ismodifyserviceコマンドを使用して、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリの参照先ホストを、バックアップ環境と同一設定となるように変更してください。
例
server1のネーミングサービスを参照している場合
> ismodifyservice -r -h server1 -p 8002 NS
server1のインタフェースリポジトリを参照している場合
> ismodifyservice -r -h server1 -p 8002 IR
本バージョン・レベルのリストア機能を使用し、下記以外のバックアップ資源をリストアします。
Interstageセットアップ資源(ISCOM)
CORBAサービス資源(OD)
メンテナンスの一括実行のバッチファイル(Windows(R))、シェルスクリプト(SolarisおよびLinux)を使用してリストアを行う場合には、ISCOMセクションおよびODセクションに、操作対象としないように設定してください。
また、旧環境でCORBAサービスのSSL連携機能を使用していた場合は、1.でバックアップしたSSL環境定義ファイルをリストア(コピー)し、環境定義情報ファイル(config)のUNO_IIOP_ssl_useパラメタをyesに設定してください。
詳細な手順は、「運用ガイド(基本編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」を参照してください。
issetsecuritymodeコマンドを使用して、セキュリティ権限の設定を行います。コマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。
注意
システム設計の結果、チューニングが必要な場合には、必要に応じてチューニング操作を実施してください。
リストア時、Interstageセットアップ資源およびCORBAサービス資源をリストアしないでください。
移行作業後、旧バージョン・レベルのInterstage Application Server/Interstage Web Server運用環境のCORBAサービスのチューニング値を元に、CORBAサービスのチューニングを行う場合には、旧バージョン・レベルのアンインストール前に下記のCORBAサービス環境定義情報ファイルをバックアップしておいてください。
C:\Interstage\ODWIN\etc\config
(Interstage Application Server/Interstage Web ServerをC:にインストールした場合の格納先)
/etc/opt/FSUNod/config
/etc/opt/FJSVod/config
旧バージョン・レベルのInterstage資源のバックアップ方法およびアンインストール方法については、該当するバージョン・レベルのInterstageのマニュアルを参照してください。
旧バージョン・レベルでバックアップしたInterstage資源は、本バージョン・レベルのコマンドを使用してリストアしてください。
Interstage Application Server V6.0 Web-J EditionのInterstage管理コンソール資源をリストアする場合は、リストアを行う前に、以下を実行して、Interstage管理コンソール資源のバックアップを行ってください。
isguirestoreコマンドでInterstage管理コンソール資源の格納ディレクトリ「X:\Backup\isgui」のリストアを行う場合、または一括実行でリストアを行う場合
copy C:\Interstage\gui\etc\config X:\Backup\isgui
isguirestoreコマンドでInterstage管理コンソール資源の格納ディレクトリ「/backup/isgui」のリストアを行う場合、または一括実行でリストアを行う場合
cp -p /etc/opt/FJSVisgui/config /backup/isgui/etc/opt/FJSVisgui