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PowerSORT V7.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

7.1.2 警告メッセージ

警告メッセージは、PowerSORTが検出した異常を通知するメッセージです。
異常の検出後、処理を継続できる場合、警告メッセージとして検出した異常を通知します。
スタートアップファイルのBSORT_MSGLEVEL、bsortexコマンドにおける-optionオプションのmsglevelオペランド、bsortコマンドにおけるメッセージレベルオプション(-l)、またはBSORT関数におけるBSRTPRIM構造体のmsglevelで、警告メッセージの出力を指定した場合に出力されます。

7.1.2.1 警告メッセージの説明形式

以下に警告メッセージの説明形式を示します。

メッセージ番号

日本語メッセージ
英語メッセージ

可変情報

警告メッセージ中の可変情報を以下のように示します。
%s: %sの位置に示されている文字列の意味
%d: %dの位置に示されている数値の意味

注意

同類の可変情報が複数ある場合は、記号の後ろに通し番号を付けて区別します。

例) %s1、%s2

エラー原因

エラーの原因を示します。

システムの処理

PowerSORTの処理を示します。

ユーザの対処

ユーザの対処方法を示します。

7.1.2.2 警告メッセージ

以下に警告メッセージを示します。

0024

メッセージファイルの容量が足りません.メッセージファイルへの出力を中止します.
The message file capacity was insufficient. The output to the message file was interrupted.

可変情報

なし

エラー原因

ディスクの空き容量がないため、スペースの拡張ができません。

システムの処理

メッセージファイルへの出力を中断し、本メッセージを含めて標準エラー出力に切り換えて処理を続行します。

ユーザの対処

次のいずれかの対処をしてください。

  • メッセージファイルを別のディスク上に指定してください。

  • 不要なファイルを削除し、ディスクに空きスペースを作ってから再度実行してください。

0028

同じファイル(%s)を指定しています.
Same file(%s) is specified.

可変情報

%s: ファイルパス名

エラー原因

次のいずれかの場合に出力されます。

  • 一時ファイルと入力ファイル、一時ファイルと出力ファイル、一時ファイルとメッセージファイル、または一時ファイルと他の一時ファイルに同じファイルを指定しています。

  • 一時ファイルパス名の生成で、一意なパス名の生成に失敗しました。

システムの処理

エラーとなった一時ファイルは使用せず、処理を継続します。

ユーザの対処

異なるファイルパス名を指定してください。

0029

ファイル(%s)の形式に誤りがあります.
Invalid format of file (%s).

可変情報

%s: エラーのあったファイルパス名

エラー原因

指定した一時ファイルが通常のファイルではありません。または、一時ファイルを作成するディレクトリの指定がディレクトリではありません。

システムの処理

エラーとなった一時ファイル、または一時ファイルを作成するディレクトリは使用せず、処理を継続します。

ユーザの対処

一時ファイルの形式、または一時ファイルを作成するディレクトリの指定を確認してください。

0030

ファイル(%s)の属性に誤りがあります.
Invalid attribute of file (%s).

可変情報

%s: ファイルパス名

エラー原因

一時ファイルの属性が違います。または、一時ファイルを作成するディレクトリが使用できません。

システムの処理

エラーとなった一時ファイル、または一時ファイルを作成するディレクトリは使用せず、処理を継続します。

ユーザの対処

一時ファイルの属性、または一時ファイルを作成するディレクトリの指定を確認してください。

0032

ファイル(%s1)のオープンでエラー(%s2)が発生しました.
Error occurred during file (%s1) open.(%s2)

可変情報

%s1: 一時ファイルパス名
%s2: エラー番号、またはエラー詳細情報

エラー原因

一時ファイルのオープンでエラーが発生しました。

システムの処理

エラーとなった一時ファイルは使用せず、処理を継続します。

ユーザの対処

システムのマニュアルから出力されたエラー番号を参照し、エラー原因を取り除いてください。

0039

ファイル(%s)には参照許可または書込許可がありません.
There is no reference or writing permission on the file(%s).

可変情報

%s: 一時ファイルパス名

エラー原因

参照、または書込みすることを許されていないファイルを指定しています。

システムの処理

処理を継続します。

ユーザの対処

一時ファイルの指定を確認し、再度実行してください。

0041

集約処理でオーバフローが発生しました.
The overflow occurred at the summation process.

可変情報

なし

エラー原因

レコード集約処理でオーバフローが発生しました。

システムの処理

次のいずれかの処理を行います。

  • スタートアップファイルのBSORT_SUMOVERCONTの指定がOFF、または指定が省略された場合は、集約処理を中断し、それ以後の同値のキーフィールドを持つレコードに対しては、集約処理を行いません。

  • スタートアップファイルのBSORT_SUMOVERCONTの指定がONの場合は、オーバフローする直前まで集約されたレコードを出力し、それ以後の同値のキーフィールドを持つレコードに対しては、別レコードとして集約処理を継続します。

どちらの処理を選択しても、ソート、またはマージの処理は継続します。また、bsortexコマンド、またはbsortコマンドの場合、スタートアップファイルのBSORT_SUMOVERに任意の値が指定されていると、終了ステータスとしてその値を返します。

ユーザの対処

集約フィールドで指定したフィールドを拡張してください。

0042

集約フィールドが存在しないレコードが入力されたため,集約処理を中止します.
Summation field did not exist on the input record. Therefore, the summation process was discontinued.

可変情報

なし

エラー原因

次のいずれかの場合に出力されます。

  • 可変長レコード入力中、集約フィールドが存在しないレコードが入力されました。

  • テキストレコード入力中、集約フィールドが存在しないレコードが入力されました。

システムの処理

レコード集約処理を中断します。ソート、またはマージの処理は継続します。
bsortexコマンド、またはbsortコマンドの場合、スタートアップファイルのBSORT_SUMSHRTに任意の値が指定されていると、終了ステータスとしてその値を返します。

ユーザの対処

集約フィールドの指定を確認してください。

0083

システムコールまたはライブラリ関数(%s)でエラー(%d)が発生しました.
Error occurred during system call or library function (%s)(%d).

可変情報

%s: システムコール、またはライブラリ関数名
%d: エラー番号(errno)

エラー原因

システムコール、またはライブラリ関数の呼び出しでエラーが発生しました。

システムの処理

処理を継続します。

ユーザの対処

関数名、およびエラー番号からエラーの原因が分かる場合は、そのエラー原因を取り除いてください。エラーの原因が分からない場合は、関数名、およびエラー番号とともに技術員(SE)に連絡してください。

0084

システムコールまたはライブラリ関数(%s1)でエラー(%d)が発生しました(パス名:%s2).
Error occurred during system call or library function (%s1)(%d) (path name:%s2).

可変情報

%s1: システムコール、またはライブラリ関数名
%d : エラー番号(errno)
%s2: パス名

エラー原因

ファイルに対するシステムコール、またはライブラリ関数の呼び出しでエラーが発生しました。

システムの処理

処理を継続します。

ユーザの対処

関数名、エラー番号、およびパス名からエラーの原因が分かる場合は、そのエラー原因を取り除いてください。エラーの原因が分からない場合は、関数名、エラー番号、およびパス名とともに技術員(SE)に連絡してください。

0089

集約フィールド(%d)の内部に不適切なコードが発見されたため,集約処理を中断します.
Unreasonable code is found in the summation-field(%d) specification. The summation process was interrupted.

可変情報

%d: フィールド番号

エラー原因

テキストレコードの集約フィールド内に、数字、符号、空白、およびタブ以外の文字が発見されました。

システムの処理

レコード集約処理を中断します。ソート、またはマージの処理は継続します。
bsortexコマンド、またはbsortコマンドの場合、スタートアップファイルのBSORT_SUMFILDに任意の値が指定されていると、終了ステータスとしてその値を返します。

ユーザの対処

集約フィールドの指定、および集約フィールド内のデータを確認してください。