sys定義文はFIC識別子単位の環境に関する定義をします。
sys name=システム定義名 prtctype=cafis [cdcnv=コード変換定義名] [maxrsc={最大extrsc定義数|100}] [maxtcpg={最大tcpg定義数|10}] [pathcntl={auto-all|auto-ses|auto-comp|none-rls|none-no|none-comp}] [pathwttm={FNAセション確立解放監視時間|5}] [rlswattm={解放通知保留時間|0}] [tcpkpalive={無通信監視時間|40}] [tcpkpintvl={ACK送信時間間隔|6}] [tcpkpcnt={ACK送信回数|8}] [trclog={yes|no}] [trcloggene={トレースログ世代数|10}] [trclogsize={トレースログサイズ|5}]
システム定義の名前(sys名)を8文字以内で指定します。
プロトコルタイプを指定します。
指定可能な値は、以下のとおりです。
cafis: CAFISセンタ接続機能
電文のコード変換を行う場合、コード変換定義名(cdcnv名)を指定します。
本オペランドを省略した場合、コード変換は行いません。
定義可能なextrsc定義文の最大値を10進数で指定します。
指定可能な値は、1≦extrsc定義文数の最大値≦960です。
定義可能なextrsc定義文数は、動的反映により追加するextrsc定義文数も含みます。
本オペランドの指定値を超えてextrsc定義文を定義することはできません。
本オペランドを省略した場合、“100”が設定されます。
定義可能なtcpg定義文の最大値を10進数で指定します。
指定可能な値は、1≦tcpg定義文数の最大値≦32です。
定義可能なtcpg定義文数は、動的反映により追加するtcpg定義文数も含みます。
本オペランドの指定値を超えてtcpg定義文を定義することはできません。
本オペランドを省略した場合、“10”が設定されます。
FNAセションの確立および解放と、通信経路の開設および閉塞方法を指定します。
指定可能な値は、以下のとおりです。
auto-all | auto-ses | auto_comp | none-rls | none-no | none-comp
auto-all : 業務連動方式
TCPグループ配下のすべてのFNAセションの確立と連動して通信経路を開設し、制御/仕向/非仕向の送信用および受信用のいずれかのFNAセションの解放と連動して通信経路を閉塞します。
また、CAFISセンタからのTCPコネクションの切断と連動してTCPグループ配下のFNAセションを解放します。
auto-ses : セション連動方式
TCPグループ配下の最初のFNAセションの確立と連動して通信経路を開設し、すべてのFNAセションの解放と連動して通信経路を閉塞します。
また、CAFISセンタからのTCPコネクションの切断と連動してTCPグループ配下のFNAセションを解放します。
auto-comp: 完全連動方式
TCPグループ配下のすべてのFNAセションの確立と連動して通信経路を開設し、最初のFNAセションの解放と連動して通信経路を閉塞します。
また、CAFISセンタからのTCPコネクションの切断と連動してTCPグループ配下のFNAセションを解放します。
none-rls : 非連動(セション解放)方式
TCPグループの活性化時に通信経路を開設し、TCPグループの非活性化時に通信経路を閉塞します。
また、CAFISセンタからのTCPコネクションの切断と連動してTCPグループ配下のFNAセションを解放します。
なお、TCPコネクションが接続している状態のみ、FNAセションの確立は成功します。
none-no : 非連動(セション未解放)方式
TCPグループの活性化時に通信経路を開設し、TCPグループの非活性化時に通信経路を閉塞します。
また、CAFISセンタからのTCPコネクションを切断されてもTCPグループ配下のFNAセションは解放しません。
なお、TCPコネクションが接続している状態のみ、FNAセションの確立は成功します。
none-comp: 完全非連動方式
TCPグループの活性化時に通信経路を開設し、TCPグループの非活性化時に通信経路を閉塞します。
また、CAFISセンタからのTCPコネクションを切断されてもTCPグループ配下のFNAセションは解放しません。
なお、TCPコネクションの接続状態に関わらず、FNAセションの確立は成功します。
本オペランドを省略した場合、“auto-all”が設定されます。
TCPグループ配下のすべてのFNAセションの確立および解放と連動して、通信経路を開設および閉塞する場合の監視時間を10進数で指定します。
指定可能な値は、0≦監視時間(秒)≦300です。
本オペランドに0を指定した場合、監視を行いません。
FNAセション確立時は、TCPグループ配下の最初のFNAセション確立を受け付けてからTCPグループ配下のすべてのFNAセションが確立するまでの時間(FNAセション連動監視時間)となります。
なお、pathcntlオペランドに“auto-all”を指定した場合、監視時間内にTCPグループ配下のすべてのFNAセションが確立した場合、および監視時間を経過した時点で制御、被仕向、仕向の送信用および受信用のFNAセションがそれぞれ1つ確立されていれば、通信経路を開設します。
監視時間を経過した時点で、制御、被仕向、仕向の送信用および受信用のFNAセションが上記状態にならなければ、監視時間によるFNAセションの監視を繰り返し実施します。
pathcntlオペランドに“auto-all”または“auto-comp”を指定した場合、FNAセション解放時は、通信経路を閉塞してからTCPグループ配下のFNAセションがすべて解放されるまでの時間(FNAセション連動監視時間)となります。なお、監視時間を経過した場合、解放されていないFNAセションを強制解放します。
本オペランドは、pathcntlオペランドに“auto-all”または“auto-comp”を指定した場合に有効となるオペランドです。
本オペランドを省略した場合、5を指定したものとします。
TCPコネクションが切断されてから、富士通メインフレーム上の業務アプリケーションの業務終了によるFNAセション解放要求を可能とするためにFNAセション強制解放を通知するまでの保留時間を10進数で指定します。
指定可能な値は、0≦解放通知保留時間(秒)≦300です。
本オペランドは、pathcntlオペランドに“none-no”および“none-comp”以外を指定した場合に有効となるオペランドです。
本オペランドを省略した場合、0を指定したものとします。
0を指定した場合、即時にFNAセションを強制解放します。
CAFISセンタとの無通信監視時間を秒単位で指定します。
指定可能な値は、0≦無通信監視時間≦7200です。
“0”を指定した場合、無通信監視は行いません。
本オペランドを省略した場合、“40”が設定されます。
無通信状態になったときにCAFISセンタにACKを送信する間隔を秒単位で指定します。
tcpkpaliveに“0”以外を設定した場合に有効です。
指定可能な値は、1≦ACK送信時間間隔≦3600です。
本オペランドを省略した場合、“6”が設定されます。
無通信状態になったときにCAFISセンタにACKを再送する回数を指定します。
tcpkpaliveに“0”以外を設定した場合に有効です。
指定可能な値は、1≦ACK再送回数≦127です。
本オペランドを省略した場合、“8”が設定されます。
NETSTAGE/FIC CAFIS接続オプションの起動時よりトレースログを採取するかどうかを指定します。
指定可能な値は、以下のとおりです。
yes: 採取する no : 採取しない
本オペランドを省略した場合、“yes”が設定されます。
プロセスグループあたりのトレースログファイルの世代管理数を10進数で指定します。
指定可能な値は、0≦トレースログ世代数≦20です。
0を指定した場合、世代管理を行いません。
本オペランドを省略した場合、10が設定されます。
トレースログファイルのサイズをメガバイト単位で指定します。
指定可能な値は、1≦トレースログサイズ≦10です。
本オペランドを省略した場合、5が設定されます。
注意
トレースログファイルとして獲得される最大サイズ(メガバイト)は次のとおりです。
trcloggeneオペランドに0を指定した場合、trclogsize*(procgr定義文の数*2+1)MBです。
trcloggeneオペランドに0以外を指定した場合、trclogsize*(procgr定義文の数*2+1)*trcloggene MBです。