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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書
FUJITSU Software

5.4.9 端末制御装置定義文(vpu)

vpu定義文は、AC端末制御装置に関する定義をします。

記述形式
vpu    name=vpu資源名
       procgr=procgr名 
       rhost=rhost名
      [ipaddr=相手IPアドレス]
      [alivetm1=生存監視時間]
      [alivetm2=生存監視応答待ち時間]
      [autoact={yes|no}]
      [calltype={in|out|inout}]
      [connect={yes|no}]
      [conrtcnt=発呼TICFコネクションリトライ回数]
      [conrttm=発呼TICFコネクションリトライタイマ値]
      [conwttm=発呼TICFコネクション確立タイマ値]
      [hostnm=相手ホスト名]
      [puno=相手PU番号]
      [priport={yes|no}]
      [release={yes|no}]
      [xidtimer=XID情報送信待ち時間 ] 
オペランド
name

端末制御装置(PU資源)の名前(vpu名)を31文字以内で指定します。

procgr

vpu定義文が所属するプロセスグループの名前(procgr名)を8文字以内で指定します。

本オペランドで同一procgr定義文を指定するvpu定義文数の最大値は1000です。

本オペランドで指定するプロセスグループ名は、procgr定義文で定義されている必要があります。

rhost

端末制御装置(PU資源)とセション確立する自ホストシステム資源を定義しているrhost資源名を指定します。

本オペランドで指定するrhost資源名は、rhost定義文で定義されている必要があります。

ipaddr

端末制御装置のIPアドレスをドット表記で指定します。

本オペランドの値には、“0.0.0.0”および“255.255.255.255”は指定できません。

発呼接続によるTICFコネクションの確立を行う場合、本オペランドは必須です。

発呼接続によるTICFコネクションの確立において、本オペランドに指定した二次側のIPアドレスを端末制御装置に通知します。

着呼接続によるTICFコネクションの確立において、本オペランドに指定したIPアドレスにより端末制御装置を識別します。本オペランドまたはhostnmオペランドを指定している場合は、IPアドレスまたはPU名(ホスト名)により端末制御装置を識別します。本オペランドを省略した場合、二次側から通知されたIPアドレスを無視して端末制御装置の識別を行います。

alivetm1

TICFコネクションの生存監視において、生存監視要求の送信間隔時間を10進数で指定します。

指定可能な値は0≦送信間隔時間(秒)≦5400です。

0を指定した場合は、生存監視を行いません。

本オペランドを省略した場合、sys定義文のalivetm1オペランドの値が設定されます。

alivetm2

TICFコネクションの生存監視において、生存監視要求に対する応答待ち時間を10進数で指定します。

指定可能な値は、1≦応答待ち時間(秒)≦5400です。

alivetm1オペランドに0を指定した場合、本オペランドは指定できません。

本オペランドを省略した場合、sys定義文のalivetm2オペランドの値が設定されます。

autoact

NETSTAGE/FICの起動時に、vpu資源を活性化するかどうかを指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  yes: 活性化する
  no : 活性化しない 

本オペランドを省略した場合、“yes”が設定されます。

本オペランドに“no”を指定する場合、関係するvlu資源においてもautoactオペランドにも“no”を指定する必要があります。

本オペランドを省略または“yes”を指定してNETSTAGE/FICを起動しても、関連するrhost資源が活性化するまで、vpu資源の活性化は完了しません。

calltype

TICFコネクションの発着呼種別を指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  in   : 接続先システムからの着呼接続によりTICFコネクションを確立
  out  : NETSTAGE/FICからの発呼接続によりTICFコネクションを確立
  inout: 発呼接続または着呼接続によりTICFコネクションを確立

本オペランドを省略した場合、“inout”が設定されます。

connect

発呼接続においてvpu資源の活性化時にNETSTAGE/FICよりTICFコネクションを確立するかどうかを指定します。

calltypeオペランドに“in”を指定した場合、本オペランドは指定できません。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  yes: TICFコネクションを確立する
  no : TICFコネクションを確立しない 

本オペランドを省略した場合、“no”が設定されます。

conrtcnt

発呼接続時のTICFコネクション確立のリトライ回数を指定します。

指定可能な値は、0≦リトライ回数≦255または“*”です。

本オペランドに0を指定した場合、リトライを行いません。

本オペランドに“*”を指定した場合、無制限リトライとなります。

本オペランドを省略した場合、sys定義文のconrtcntオペランドの値が設定されます。

conrttm

発呼接続によるTICFコネクション確立時のリトライ間隔のタイマ値を指定します。

指定可能な値は、1≦リトライ間隔タイマ値(秒)≦1800です。

本オペランドを省略した場合、sys定義文のconrttmオペランドの値が設定されます。

conwttm

発呼接続によるTICFコネクション確立時の監視タイマ値を指定します。

指定可能な値は、0≦監視タイマ値(秒)≦1800です。

本オペランドに0を指定した場合、監視を行いません。

本オペランドを省略した場合、sys定義文のconwttmオペランドの値が設定されます。

なお、本オペランドの値にはxidtimerオペランドの値より大きい値を指定してください。

hostnm

端末制御装置の二次側のPU名(ホスト名)を64文字以内で指定します。

発呼接続によるTICFコネクションの確立において、本オペランドに指定した二次側のPU名(ホスト名)を端末制御装置に通知します。本オペランドを省略した場合、端末制御装置には二次側のPU名(ホスト名)を通知しません。

着呼接続によるTICFコネクションの確立において、端末制御装置からホスト名が通知された場合、本オペランドに指定した二次側のPU名(ホスト名)により端末制御装置の識別を行います。本オペランドを省略した場合、二次側から通知されたPU名(ホスト名)を無視して端末制御装置の識別を行います。

PU名(ホスト名)として記述できる文字は、以下の文字です。

文字種

表記

英大文字

“A”~“Z”

英小文字

“a”~“z”

数字

“0”~“9”

特殊文字

“#”、“@”、“/”、“-”、“_”

puno

端末制御装置の装置番号を10進数で指定します。

指定可能な値は、1≦装置番号≦254です。

発呼接続によるTICFコネクションの確立を行う場合、本オペランドは必須です。

priport

発呼接続によるTICFコネクションの確立を行う場合に、使用する端末制御装置のポート種別を指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  yes: 優先ポート
  no : 非優先ポート

優先ポートのポート番号は492、非優先ポートのポート番号は493を使用します。

本オペランドを省略した場合、“no”が設定されます。

release

端末制御装置において配下の端末のFNAセション(LU-LUセション)がすべて解放された場合に、NETSTAGE/FICよりTICFコネクションを解放するかどうかを指定します。

  yes: TICFコネクションを解放する
  no : TICFコネクションを解放しない 

本オペランドを省略した場合、“no”が設定されます。

xidtimer

TICFコネクションの確立時に端末制御装置と交換する端末識別情報(XIDデータ)の送信待ち時間を10進数で指定します。

指定可能な値は、1≦送信待ち時間(秒)≦5400です。

本オペランドを省略した場合、sys定義文のxidtimerオペランドの値が設定されます。

注意

  • ipaddrオペランドは、他定義文のIPアドレス指定可能なオペランドの指定値と重複できません。