一括バックアップ・移出は以下の手順で行います。
サービスの停止
「4.2.1 バックアップ手順」の「サービスの停止」を参照して、サービスを停止します。
バックアップ/移出対象資源の確認
バックアップ/移出対象資源のサービス資源を確認します。isprintbackuprscコマンドを実行し、表示されたサービス資源が、バックアップ/移出の対象となります。手順の詳細については、「バックアップ対象資源の確認」を参照してください。
バッチファイルやシェルスクリプトの修正
「4.8.1 サンプルについて」と「4.8.2 バックアップ・リストア対象資源の定義方法」を参照し、バッチファイル(Windows (R))やシェルスクリプト(SolarisおよびLinux)のサンプルを修正します。
バッチファイルやシェルスクリプトの実行
3.で修正したバッチファイルやシェルスクリプトを実行します。
以下に例を示します。
isbackup
バックアップ対象資源の定義ファイル名がbackupdef.txtの場合
/opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isbackup backupdef.txt
/opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isbackup
注意
バックアップ資源格納用ディレクトリを作成するディスクに、十分な空き容量があることを確認してください。バックアップ資源の格納に必要なディスク量は、「4.1 バックアップ・リストア対象資源」に示すバックアップ対象資源の合計量となります。
CORBAサービス資源をバックアップ対象とした場合で、CORBAサービスのSSL連携機能を使用している場合は、SSL資源をバックアップする必要があります。「4.3.5 CORBAサービス資源のバックアップ」の「注意事項」を参照してバックアップを実施してください。
Interstage HTTP Server資源をバックアップ/移出対象とした場合で、コンテンツ(DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外)をバックアップする必要がある場合、および環境設定時に使用したファイル(httpd.confとパスワードファイル以外)がある場合は、別途それぞれについて該当するファイルをバックアップ/移出してください。
また、SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定している以下の資源をバックアップ用ディレクトリに退避してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
Interstage HTTP Server 2.2資源をバックアップ/移出対象とした場合、DocumentRootディレクティブ/Aliasディレクティブ/ScriptAliasディレクティブに指定したディレクトリ配下以外のコンテンツやCGIなどは、別途それぞれについて該当するファイルをバックアップ/移出してください。
また、SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定している以下の資源をバックアップ用ディレクトリに退避してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
isbackupが異常を検出した場合には、異常となった箇所でエラーメッセージを出力します。isbackupに記述されているコマンドがエラーとなった場合には、そのコマンドの出力メッセージに対する対処を行ってください。
isbackupでは以下のコマンドを使用しています。これらのコマンドからの異常の場合には、コマンドの出力メッセージの確認およびコマンド使用方法に誤りがないか確認してください。
iscbackupsys
isguibackup
isjmxbackup
odbackupsys
esbackupsys
tdbackupsys
otsbackupsys
jsbackup
jar
jmsbackup
ijsbackup
ijbackup
ij6backup
ihsbackup
ahsbackup
wscbackup
isrepbackup
ssobackup
odsidbkup
irepbacksys
isbackup異常時はバックアップ先のディレクトリを削除後、再度isbackupを実行してください。
サンプルのシェルスクリプトには、実行権が付与されていません。使用時には、実行権を付与してください。