スタンバイサーバで設定するファイルおよびパラメータの内容について、説明します。
スタンバイサーバのデータ格納先ディレクトリにrecovery.confファイルを作成します。
recovery.confファイルとpostgresql.confファイルを編集したあと、インスタンスを起動してください。
各ファイルに指定するパラメータの内容を示します。
表B.2 recovery.confファイルパラメータ | 設定値 | 説明 |
---|
standby_mode | on | スタンバイサーバとして起動するかどうかを指定します。 onを指定してください。 |
primary_conninfo | 以下の形式で、host、port、およびapplication_nameパラメータを半角空白区切りで指定します。 (指定形式) “ ”は半角空白を表しています。 'host=プライマリサーバのホスト名(またはIPアドレス) port=プライマリサーバのポート番号 application_name=スタンバイサーバ名 user=ユーザーID password=ユーザーIDのパスワード' | スタンバイサーバがプライマリサーバに接続するための接続文字列を指定します。 IPアドレスまたはホスト名には、ログ転送用ネットワークに接続するIPアドレスまたは対応するホスト名を指定します。 ポート番号には、他のソフトウェアと重ならないように設定します。また、network.confファイルに指定したポート番号を設定してください。 スタンバイサーバ名には、プライマリサーバのpostgresql.confファイルに指定するsynchronous_standby_namesパラメータと同じ名前を指定します。 ユーザーIDには、プライマリサーバのデータベースに接続するユーザーIDを指定します。 ユーザーIDのパスワードには、プライマリサーバがパスワードによる認証を必要とした場合に使用されるパスワードを指定します。 なお、ユーザーIDおよびユーザーIDのパスワードには、プライマリサーバの.pgpassファイルに指定したユーザーID/パスワードを必ず指定してください。 |
表B.3 postgresql.confファイルパラメータ | 設定値 | 説明 |
---|
synchronous_standby_names | 'プライマリサーバ名' | プライマリサーバを識別する任意の名前を半角シングルクォートで囲んで指定します。 この名前は、プライマリサーバを切り替えたあとに、旧プライマリサーバを新しくスタンバイサーバとして組み込むときに必要です。 なお、旧プライマリサーバのrecovery.confファイルに同じ名前を指定します。 Mirroring Controller起動中は、本パラメータを変更しないでください。 |
hot_standby | on | スタンバイサーバ上で問い合わせを実行できるかどうかを指定します。 スタンバイサーバで参照系の業務を行う場合に指定してください。 |
wal_receiver_status_interval | 時間間隔(秒) | トランザクションログの受信プロセス(walreceiver)がプライマリの送信プロセス(walsender)に応答する時間間隔を指定します。 この値は、プライマリサーバのpostgresql.confファイルに設定するreplication_timeoutの値より小さくする必要があります。 |
max_connections | スタンバイサーバ数+mc_ctl statusの同時実行数(注)+2+インスタンスへのクライアントの同時接続数+superuser_reserved_connectionsの値 | スタンバイサーバの接続数の制限値+mc_ctl statusの同時実行数(注)+2を含めて指定します。 指定値は、クライアントアプリケーションからの接続数とインスタンス管理のための接続数を制限するためにも使用されます。 詳細は、“導入ガイド(サーバ編)”の“initdbコマンドでインスタンスを作成した場合”、および、“PostgreSQL文書”の“接続と認証”を参照してください。 |
(注) mc_ctlコマンドのstatusモードでの同時実行数です。