ページの先頭行へ戻る
Interstage Mobile Application Server V1.1.0 運用ガイド
FUJITSU Software

第8章 IMAPSサーバアプリの運用開始

本章では、クライアントアプリケーションと連携するサーバアプリケーションをIMAPS業務サーバで運用する方法を説明します。

サーバアプリケーションの開発については、「アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

【必要な作業】

項番

内容

認証で使用するリポジトリ

操作環境

IMAPS DB

他のデータベース

LDAP

1

ログインモジュール定義の組み込み

IMAPSサーバ

2

JDBCドライバの設定

IMAPS業務サーバ

3

アプリケーションの運用環境の準備

IMAPS業務サーバ

4

JDBC接続プール/JDBCリソースの作成

IMAPS業務サーバ

5

クラスパスの設定

IMAPS業務サーバ

6

ログイン構成ファイルの用意

IMAPS業務サーバ

7

アプリケーションの配備

IMAPS業務サーバ

8

アプリケーションの起動

IMAPS業務サーバ

サーバアプリケーションで認証が不要な場合は、1,2,4,5,6の操作を行う必要はありません。

JDBCドライバの設定、アプリケーションの運用環境の準備、データソースの作成、クラスパスの設定、アプリケーションの配備、アプリケーションの起動についての詳細は、利用している実行基盤に従ってください。Interstage Application Serverを利用する場合は、マニュアル「Java EE運用ガイド」または「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」を参照してください。

ログインモジュール定義の組み込み

サーバアプリケーションで認証機能を有効にするために、アプリケーションにログインモジュール定義を組み込みます。

本操作の前に、あらかじめ「運用の準備」>「ユーザー認証機能」の準備行われている必要があります。

ログインモジュール定義の組み込みは、IMAPSサーバにて、imadmin auth importコマンドで行います。

JDBCドライバの設定

使用するデータベースのJDBCドライバを実行環境に設定します。本操作は、認証のリポジトリにLDAPを使用する場合は不要です。

【例:IMAPS DB(製品同梱のデータベース)を使用する場合】

Windows版:

<環境変数ProgramFilesに設定されているフォルダー>\Fujitsu\common\fjsvpgs91_64\lib\java\postgresql_jdbc4.jar

Linux版:

/opt/FJSVpgs91_64/lib/java/postgresql_jdbc4.jar

【例:IMAPS DB(Symfoware Server)を使用する場合】

Windows版:

C:\Program Files\Fujitsu\symfoclient32\JDBC\lib\postgresql-jdbc4.jar

Linux版:

/opt/symfoclient64/jdbc/lib/postgresql-jdbc4.jar

アプリケーションの運用環境の準備

サーバアプリケーションを運用する環境を準備します。

使用する実行環境に従って、IJServerクラスタおよびサーバーインスタンスを作成します。

既に存在するIJServerクラスタを使用する場合には、この手順は必要ありません。

JDBC接続プール/JDBCリソースの作成

本操作は、認証のリポジトリにLDAPを使用する場合は不要です。

認証機能で使用するデータベースにアクセスするJDBC接続プール、および、JDBCリソースを作成します。

作成時に必要となる接続情報は、セットアップ時、または、IMAPSサーバで設定した値です。

IMAPS DBを使用する場合は以下の値を指定します。

  • 接続プール
    • データソースクラス名:org.postgresql.ds.PGSimpleDataSource
    • リソースタイプ:javax.sql.DataSource
    • databaseName:imaps
    • portNumber:セットアップ時に指定した値
    • serverName:認証機能で使用するデータベースのホスト名またはIPアドレス
    • user:
      • IMAPS DB(製品同梱のデータベース)の場合:セットアップ時に指定した値_imaps0
      • IMAPS DB(Symfoware Server)の場合   :セットアップ時に指定した値
    • password:セットアップ時に指定した値

    passwordにはパスワードエイリアスを指定することを推奨します。

    パスワードエイリアスの使用方法はInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。

  • JDBCリソース
    • データソース名:jdbc/imaps_imaps0

ポイント

  • 業務サーバから認証で使用するデータベースへの接続を許可してください。IMAPS DB(製品同梱のデータベース)の設定方法については、「導入ガイド」のセットアップ後の作業を参照してください。
  • セットアップ時に設定した値のデフォルト値は「導入ガイド」を参照してください。

クラスパスの設定

以下のJARファイルを使用する業務サーバの実行環境のクラスパスに設定します。

Windows版:

<製品インストールフォルダー>\lib\imauth.jar

Linux版:

/opt/FJSVimaps/lib/imauth.jar

ログイン構成ファイルの用意

アプリケーションが動作する環境でJAAS機能を使用しており、既にログイン構成ファイルが指定されている場合は、ログイン構成ファイルに以下の定義を追加します。

IMAPS {

com.fujitsu.imaps.auth.login.IMAPSLoginModule required;

};

ログイン構成ファイルが指定されていない場合は、新規に作成して上記を記載します。

ログイン構成ファイルは、以下のJava VMオプションで実行環境に指定します。

-Djava.security.auth.login.config=ログイン構成ファイルのパス

アプリケーションの配備

「ログインモジュール定義の組み込み」で定義を組み込んだアプリケーションを、「アプリケーションの運用環境の準備」で準備した、または、既存のIJServerクラスタに配備します。

アプリケーションの起動

停止している場合、アプリケーションを配備したIJServerクラスタを起動します。