本章では、クライアントアプリケーションと連携するサーバアプリケーションをIMAPS業務サーバで運用する方法を説明します。
サーバアプリケーションの開発については、「アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
【必要な作業】
項番 |
内容 |
認証で使用するリポジトリ |
操作環境 |
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IMAPS DB |
他のデータベース |
LDAP |
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1 |
ログインモジュール定義の組み込み |
○ |
○ |
○ |
IMAPSサーバ |
2 |
JDBCドライバの設定 |
○ |
○ |
- |
IMAPS業務サーバ |
3 |
アプリケーションの運用環境の準備 |
○ |
○ |
○ |
IMAPS業務サーバ |
4 |
JDBC接続プール/JDBCリソースの作成 |
○ |
○ |
- |
IMAPS業務サーバ |
5 |
クラスパスの設定 |
○ |
○ |
○ |
IMAPS業務サーバ |
6 |
ログイン構成ファイルの用意 |
○ |
○ |
○ |
IMAPS業務サーバ |
7 |
アプリケーションの配備 |
○ |
○ |
○ |
IMAPS業務サーバ |
8 |
アプリケーションの起動 |
○ |
○ |
○ |
IMAPS業務サーバ |
サーバアプリケーションで認証が不要な場合は、1,2,4,5,6の操作を行う必要はありません。
JDBCドライバの設定、アプリケーションの運用環境の準備、データソースの作成、クラスパスの設定、アプリケーションの配備、アプリケーションの起動についての詳細は、利用している実行基盤に従ってください。Interstage Application Serverを利用する場合は、マニュアル「Java EE運用ガイド」または「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」を参照してください。
サーバアプリケーションで認証機能を有効にするために、アプリケーションにログインモジュール定義を組み込みます。
本操作の前に、あらかじめ「運用の準備」>「ユーザー認証機能」の準備行われている必要があります。
ログインモジュール定義の組み込みは、IMAPSサーバにて、imadmin auth importコマンドで行います。
使用するデータベースのJDBCドライバを実行環境に設定します。本操作は、認証のリポジトリにLDAPを使用する場合は不要です。
【例:IMAPS DB(製品同梱のデータベース)を使用する場合】
Windows版:
<環境変数ProgramFilesに設定されているフォルダー>\Fujitsu\common\fjsvpgs91_64\lib\java\postgresql_jdbc4.jar |
Linux版:
/opt/FJSVpgs91_64/lib/java/postgresql_jdbc4.jar |
【例:IMAPS DB(Symfoware Server)を使用する場合】
Windows版:
C:\Program Files\Fujitsu\symfoclient32\JDBC\lib\postgresql-jdbc4.jar |
Linux版:
/opt/symfoclient64/jdbc/lib/postgresql-jdbc4.jar |
サーバアプリケーションを運用する環境を準備します。
使用する実行環境に従って、IJServerクラスタおよびサーバーインスタンスを作成します。
既に存在するIJServerクラスタを使用する場合には、この手順は必要ありません。
本操作は、認証のリポジトリにLDAPを使用する場合は不要です。
認証機能で使用するデータベースにアクセスするJDBC接続プール、および、JDBCリソースを作成します。
作成時に必要となる接続情報は、セットアップ時、または、IMAPSサーバで設定した値です。
IMAPS DBを使用する場合は以下の値を指定します。
passwordにはパスワードエイリアスを指定することを推奨します。
パスワードエイリアスの使用方法はInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。
ポイント
以下のJARファイルを使用する業務サーバの実行環境のクラスパスに設定します。
Windows版:
<製品インストールフォルダー>\lib\imauth.jar |
Linux版:
/opt/FJSVimaps/lib/imauth.jar |
アプリケーションが動作する環境でJAAS機能を使用しており、既にログイン構成ファイルが指定されている場合は、ログイン構成ファイルに以下の定義を追加します。
IMAPS { com.fujitsu.imaps.auth.login.IMAPSLoginModule required; }; |
ログイン構成ファイルが指定されていない場合は、新規に作成して上記を記載します。
ログイン構成ファイルは、以下のJava VMオプションで実行環境に指定します。
-Djava.security.auth.login.config=ログイン構成ファイルのパス |
「ログインモジュール定義の組み込み」で定義を組み込んだアプリケーションを、「アプリケーションの運用環境の準備」で準備した、または、既存のIJServerクラスタに配備します。
停止している場合、アプリケーションを配備したIJServerクラスタを起動します。