本製品では、スマートデバイス上のアプリケーションのログを収集する仕組みを提供しており、環境やアプリケーションの問題などで動作異常が発生した場合のトラブルの調査などに利用することができます。
IMAPSエージェントや製品の機能が出力する保守用の情報のほか、製品が提供するライブラリを使用することで、アプリケーションは任意のメッセージをログとしてデバイス上に蓄積、および、ログをIMAPSサーバに送信することができます。
IMAPSエージェントを利用している場合には、IMAPSエージェントの[設定]メニューから送信することも可能です。
スマートデバイスから送信されたログは、IMAPSサーバのログ収集機能で受信し、以下のディレクトリにzip形式で格納されます。
Windows版:
<製品インストールフォルダー>\domains\imaps0\logs\clients |
Linux版:
/var/opt/FJSVimaps/domains/imaps0/logs/clients |
送信されたZIPファイルには以下のファイル名が設定されます。
[受信時のタイムスタンプ]_[識別子].zip |
IMAPSエージェントからログ送信を行った場合、識別子にはユーザIDが、IMAPSクライアントアプリケーションから送信した場合には、アプリケーションが指定した識別子が付与されます。
【例】
2014-01-02_10-21-30_tarou.zip |
注意
IMAPSサーバを複数台構成で運用している場合、スマートデバイスから送信されたログはどれか一つのIMAPSサーバが受信します。参考
[受信時のタイムスタンプ]_[識別子]-[通番].zip
Windows標準のエクスプローラ、Linuxのgzipコマンド等、OS標準の機能で展開してください。
ログ収集機能で収集したZIPファイルには、以下のログが含まれます。
ログ名称 |
ログファイル名 |
内容 |
サイズ |
エラーログ |
imaps.log |
IMAPSエージェントが出力するログです。 技術員によるトラブル調査用の情報が記録されます。 |
10MB×2世代 |
オペログ |
imaps_op.log |
IMAPSエージェントが出力するログです。 IMAPSエージェントの起動、ユーザーのログイン、アプリケーションのインストールなどのオペレーションが記録されます。 |
10MB×2世代 |
プラグインログ |
imapsPlugin.log |
IMAPSプラグインの内部情報を記録するログです。 IMAPSエージェントが内部でIMAPSプラグインを使用した情報もこのログに記録されます。 技術員によるトラブル調査用の情報が記録されます。 |
10MB×2世代 |
ユーザーログ |
imapsUser.log |
ユーザーアプリケーションがログのAPIで出力した情報を記録するログです。 |
10MB×2世代 |
プッシュログ |
imaps_push.log |
プッシュ通知機能を利用したアプリケーション(IMAPSエージェントを含む)が出力するログです。 プッシュ機能について、技術員によるトラブル調査用の情報が記録されます。 |
10MB×2世代 |
注意
imaps.log、imaps_op.log以外のAndroid版のログには、初期化メッセージも出力されます。プラグインログ、ユーザーログ及びプッシュログのサイズおよびローテーション世代数は、クライアント設定ファイルで変更できます。
指定方法は、「アプリケーション開発ガイド」の「クライアント設定ファイル」を参照してください。