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Systemwalker Software Configuration Manager リファレンスガイド
FUJITSU Software

1.4.9 swcfmg_patch_apply(パッチ適用コマンド)

機能説明

管理対象サーバに対してパッチ配付・適用を行います。

記述形式

【Windows】

swcfmg_patch_apply.exe

-userid "ユーザーID" -ip "IPアドレス" -t "パッチ種別" { -patch "パッチ",... | -file "入力ファイルパス" [-e "文字コード"] } [-prescript "実行前スクリプトパス"] [-postscript "実行後スクリプトパス"] [-reboot]

【Linux】

swcfmg_patch_apply

-userid "ユーザーID" -ip "IPアドレス" -t "パッチ種別" { -patch "パッチ",... | -file "入力ファイルパス" [-e "文字コード"] [-prescript "実行前スクリプトパス"] [-postscript "実行後スクリプトパス"] [-reboot]

オプション

-userid "ユーザーID"

パッチ配付・適用を行います。ユーザーIDには、パッチ配付・適用のジョブの管理者となるユーザーを指定します。ユーザーは、指定したサーバに対してパッチを適用できる権限を持つテナント管理者、テナント利用者、兼任管理者である必要があります。

-ip "IPアドレス"

IPアドレスにパッチを適用するサーバを指定します。

-t "パッチ種別"

適用するパッチのパッチ種別を指定します。以下のパッチ種別を指定してください。

  • windows : Windows OSパッチ

  • linux : Linux OSパッチ

  • middleware : 富士通ミドルウェアパッチ

-patch "パッチ",...

適用するパッチを指定します。パッチは‘,'(カンマ)で区切って複数指定することができます。1度に指定できるパッチの個数は100個までです。パッチに指定する値は、パッチ種別により異なります。

適用するパッチは、未適用のパッチを指定してください。未適用のパッチは、「1.4.8 swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)」のパッチ適用状況表示で確認できます。

Windows OSパッチ

適用するパッチの更新プログラムIDを指定してください。

Linux OSパッチ

適用するパッチのパッケージ名、バージョン、リリース、および、アーキテクチャを‘/'(スラッシュ)で区切って指定してください。例を以下に示します。

例)

glibc/2.12/1.47.el6_2.56/x86_64

富士通ミドルウェアパッチ

適用するパッチのパッチIDを指定してください。

-file "入力ファイルパス"

配付・適用するパッチを記載したCSVファイルを指定します。CSVファイルの1行につき、配付・適用するパッチを1つ記載してください。1度に指定できるパッチの個数は100個までです。CSVファイルの形式は、パッチ種別により異なります。

適用するパッチは、未適用のパッチを指定してください。未適用のパッチは、「1.4.8 swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)」のパッチ適用状況表示で確認できます。

Windows OSパッチ

CSV形式のカラム数は1つです。適用するパッチの更新プログラムIDを指定してください。

例)

4e5da29f-25a1-486a-976f-18425564c30a

7ef24779-cfa8-42ee-b1c7-edf6e58b1ef6

f4dc532e-71a7-4bf8-b91b-ee056495a961

Linux OSパッチ

CSV形式のカラム数は4つです。1カラム目にパッケージ名、2カラム名にバージョン、3カラム名にリリース、4カラム名にアーキテクチャを指定してください。いずれの値も省略できません。

例)

glibc,2.12,1.47.el6_2.56,x86_64

glibc-common,2.12,1.47.el6_2.5,x86_64

nscd,2.12,1.47.el6_2.5,x86_64

富士通ミドルウェアパッチ

CSV形式のカラム数は1つです。配付するパッチのパッチIDを指定してください。

例)

T009226XP-01

T009007XP-01

T008955XP-01

-e "文字コード"

ファイルの文字コードを指定します。

以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

[Windows]

  • SJIS

[Linux]

  • UTF-8

  • EUC

本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。


また、下記オプションを指定することで、実行方法を指定できます。

-prescript “実行前スクリプトファイルパス”

パッチ配付・適用の前に動作させるスクリプトを指定します。本オプションを省略した場合、実行前スクリプトは実行されません。

-postscript “実行後スクリプトファイルパス”

パッチ適用の後に動作させるスクリプトを指定します。本オプションを省略した場合、実行後スクリプトは実行されません。

富士通ミドルウェアパッチの適用を行う場合には、実行後スクリプトの指定が必要です。『運用ガイド』の「富士通ミドルウェアパッチ適用スクリプトの作成」を参考にスクリプトを作成し、本オプションに指定してください。

-reboot

パッチ配付・適用後、サーバを再起動します。-tオプションに指定したパッチ種別により動作が異なります。Windows OSパッチおよびLinux OSパッチを指定した場合、再起動が必要なパッチの場合のみサーバを再起動します。再起動が必要ないパッチの場合はサーバを再起動しません。富士通ミドルウェアパッチを指定した場合、必ずサーバを再起動します。

本オプションを省略した場合、再起動は行われません。


本コマンド完了後、パッチ適用またはパッチ配付がジョブとして実行されます。実行されるジョブのジョブIDを標準出力に出力します。

復帰値

復帰値

意味

0

正常終了しました。

10

パラメーター異常です。

20

指定された入出力ファイルパスのエラーです。

50

ファイルの記述に誤りがあります。

70

指定されたユーザー、サーバまたはパッチに誤りがあります。

81

パッチを適用する権限がありません。

100

Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。

103

ディレクトリサービスの接続に失敗しました。

104

管理サーバに対しては許可されていない操作です。

200

セットアップされていません。

255

システムエラーです。

コマンド格納場所

管理サーバ

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限

【Windows】

【Linux】

注意事項

使用例