ロードシェアでは、表のDSIを複数ノードに分散配置し、トランザクションを並列に処理します。各ノードに分散配置されたDSIのアクセス管理は、ノードごとに行い、ノード数に比例した性能スケーラビリティを保証します。この方式をShared Nothing方式と呼びます。詳細は、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
Linkexpress Replication optionでの差分ログの取得も、Shared Nothing方式を採用し、DSI単位で独立したレプリケーションを実現しています。
ロードシェアでは、差分ログを取得するためのトランザクションログファイルや差分ログファイルをノードごとに配置します。差分ログの取得は、分散配置されたDSI単位に、各ノードが独立して行います。
以下に、Linkexpress Replication optionでの差分ログの取得方式を示します。
図5.1 差分ログの取得方式
差分ログの取得開始(lxrepenaコマンド)と差分ログの取得終了(lxrepdisコマンド)の操作は、各ノードで行います。
各ノードでDSI単位に取得された差分ログは、データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)により、複写先データベースの各DSIに対して、独立して格納することができます。