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Linkexpress Replication optionV5.0L17 クラスタ導入運用ガイド
FUJITSU Software

2.5 レプリケーションサービスの開始および停止

複写元システムでのレプリケーションサービスの開始および停止は、クラスタシステムによって行われますが、ここでは、レプリケーションの動作環境ファイルの編集など、クラスタシステムを起動した状態でレプリケーションサービスの停止や再開を行う場合の手順について説明します。

以下の3つの場合に分けて説明します。

PRIMECLUSTERによるクラスタシステムの場合

レプリケーションサービスの開始および停止は、運用ノードにおいて、OSのスーパーユーザーが、レプリケーションサービスの開始コマンド(lxrepstrコマンド)および停止コマンド(lxrepstpコマンド)により行います。
レプリケーションのプロセス監視の有無によって、手順は2通りあります。

レプリケーションのプロセス監視を行っていない場合
  1. レプリケーションサービスの停止
    lxrepstpコマンドにより、レプリケーションサービスを停止します。

    # lxrepstp -m [ n | f ]
  2. 動作環境ファイルの編集など
    目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。

  3. レプリケーションサービスの開始
    lxrepstrコマンドにより、レプリケーションサービスを開始します。

    # lxrepstr
  4. レプリケーションサービスの開始確認
    レプリケーションサービスの確認コマンド(lxrepsvcコマンド)により、レプリケーションサービスが開始されていることを確認します。

    # lxrepsvc -C
レプリケーションのプロセス監視を行っている場合
  1. レプリケーションサービスのリソースIDの取得
    PRIMECLUSTERのコマンドにより、レプリケーションサービスのリソースIDを取得します。詳細はPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
    ここではレプリケーションサービスのリソースIDは57、プロシジャ名はswitch.FJSVlnkreとします。

    LinuxLinuxの場合
    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldspproc
    pcl-vm13 57 65535 lnkreprsc switch.FJSVlnkre
  2. レプリケーションサービスのレプリケーションプロセス監視の停止
    PRIMECLUSTERのコマンドにより、レプリケーションサービスのレプリケーションプロセス監視を停止します。詳細はPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

    LinuxLinuxの場合
    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -r 57 -e
  3. レプリケーションサービスの停止
    lxrepstpコマンドにより、レプリケーションサービスを停止します。

    # lxrepstp -m [ n | f ]
  4. 動作環境ファイルの編集など
    目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。

  5. レプリケーションサービスの開始
    lxrepstrコマンドにより、レプリケーションサービスを開始します。

    # lxrepstr
  6. レプリケーションサービスの開始確認
    レプリケーションサービスの確認コマンド(lxrepsvcコマンド)により、レプリケーションサービスが開始されていることを確認します。

    # lxrepsvc -C
  7. レプリケーションサービスのレプリケーションプロセス監視の起動
    PRIMECLUSTERのコマンドにより、レプリケーションサービスのプロセス監視を起動します。詳細はPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

    LinuxLinuxの場合

    ここではレプリケーションのプロセス監視スクリプトの配置先ディレクトリ名は/opt/FJSVlnkre/etcとします。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -r 57 -s -a /opt/FJSVlnkre/etc/CLmon.switch.FJSVlnkre -c 0

注意

動作環境ファイルの変更を行う場合には、待機ノードでも行ってください。

Microsoft Cluster Serviceによるクラスタシステムの場合

レプリケーションサービスの開始および停止は、運用、待機のいずれかのノードからクラスタアドミニストレータを使って行います。

  1. クラスタアドミニストレータを開きます。

  2. コンソールツリーで[リソース]フォルダをクリックします。

  3. 詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースをクリックします。

  4. [ファイル]メニューの[オフラインにする]をクリックします。

  5. 目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。

  6. 詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースをクリックします。

  7. [ファイル]メニューの[オンラインにする]をクリックします。

  8. 詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースの状態がオンラインになっていることを確認します。

注意

動作環境ファイルの編集は、すべてのノードで行ってください。

フェールオーバークラスタリングによるクラスタシステムの場合

レプリケーションサービスの開始および停止は、運用、待機のいずれかのノードからフェールオーバークラスタ管理ツールを使って行います。

フェールオーバークラスタ管理ツールは、Windows Server(R) 2008の場合は[フェールオーバークラスタの管理]、Windows Server(R) 2008 R2またはWindows Server(R) 2012の場合は[フェールオーバークラスターマネージャー]から実行します。

  1. フェールオーバークラスタ管理ツールを起動します。

  2. コンソールツリーが折りたたまれている場合は、レプリケーション運用のSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターの下のツリーを展開します。

  3. Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、コンソールツリーの[サービスとアプリケーション]の下のレプリケーション運用のSymfoware Serverのサービスをクリックします。
    Windows Server(R) 2012の場合、コンソールツリーの[役割]を選択し、中央のウィンドウ領域でレプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターをクリックします。

  4. Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、中央のウィンドウ領域でLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[このリソースをオフラインにする]をクリックします。
    Windows Server(R) 2012の場合、中央のウィンドウ領域の[リソース]タブをクリックし、[役割]の一覧からLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[オフラインに移行]をクリックします。

  5. 目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。

  6. Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、中央のウィンドウ領域でLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[このリソースをオンラインにする]をクリックします。
    Windows Server(R) 2012の場合、中央のウィンドウ領域の[リソース]タブをクリックし、[役割]の一覧からLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[オンラインにする]をクリックします。

  7. 中央のウィンドウ領域でLinkexpress Replication optionのリソースの状態がオンラインになっていることを確認します。

注意

動作環境ファイルの編集は、すべてのノードで行ってください。