複写元システムでのレプリケーションサービスの開始および停止は、クラスタシステムによって行われますが、ここでは、レプリケーションの動作環境ファイルの編集など、クラスタシステムを起動した状態でレプリケーションサービスの停止や再開を行う場合の手順について説明します。
以下の3つの場合に分けて説明します。
PRIMECLUSTERによるクラスタシステムの場合
Microsoft Cluster Serviceによるクラスタシステムの場合
フェールオーバークラスタリングによるクラスタシステムの場合
PRIMECLUSTERによるクラスタシステムの場合
レプリケーションサービスの開始および停止は、運用ノードにおいて、OSのスーパーユーザーが、レプリケーションサービスの開始コマンド(lxrepstrコマンド)および停止コマンド(lxrepstpコマンド)により行います。
レプリケーションのプロセス監視の有無によって、手順は2通りあります。
レプリケーションサービスの停止
lxrepstpコマンドにより、レプリケーションサービスを停止します。
# lxrepstp -m [ n | f ]
動作環境ファイルの編集など
目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。
レプリケーションサービスの開始
lxrepstrコマンドにより、レプリケーションサービスを開始します。
# lxrepstr
レプリケーションサービスの開始確認
レプリケーションサービスの確認コマンド(lxrepsvcコマンド)により、レプリケーションサービスが開始されていることを確認します。
# lxrepsvc -C
レプリケーションサービスのリソースIDの取得
PRIMECLUSTERのコマンドにより、レプリケーションサービスのリソースIDを取得します。詳細はPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
ここではレプリケーションサービスのリソースIDは57、プロシジャ名はswitch.FJSVlnkreとします。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldspproc pcl-vm13 57 65535 lnkreprsc switch.FJSVlnkre
レプリケーションサービスのレプリケーションプロセス監視の停止
PRIMECLUSTERのコマンドにより、レプリケーションサービスのレプリケーションプロセス監視を停止します。詳細はPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -r 57 -e
レプリケーションサービスの停止
lxrepstpコマンドにより、レプリケーションサービスを停止します。
# lxrepstp -m [ n | f ]
動作環境ファイルの編集など
目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。
レプリケーションサービスの開始
lxrepstrコマンドにより、レプリケーションサービスを開始します。
# lxrepstr
レプリケーションサービスの開始確認
レプリケーションサービスの確認コマンド(lxrepsvcコマンド)により、レプリケーションサービスが開始されていることを確認します。
# lxrepsvc -C
レプリケーションサービスのレプリケーションプロセス監視の起動
PRIMECLUSTERのコマンドにより、レプリケーションサービスのプロセス監視を起動します。詳細はPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
ここではレプリケーションのプロセス監視スクリプトの配置先ディレクトリ名は/opt/FJSVlnkre/etcとします。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -r 57 -s -a /opt/FJSVlnkre/etc/CLmon.switch.FJSVlnkre -c 0
注意
動作環境ファイルの変更を行う場合には、待機ノードでも行ってください。
Microsoft Cluster Serviceによるクラスタシステムの場合
レプリケーションサービスの開始および停止は、運用、待機のいずれかのノードからクラスタアドミニストレータを使って行います。
クラスタアドミニストレータを開きます。
コンソールツリーで[リソース]フォルダをクリックします。
詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースをクリックします。
[ファイル]メニューの[オフラインにする]をクリックします。
目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。
詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースをクリックします。
[ファイル]メニューの[オンラインにする]をクリックします。
詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースの状態がオンラインになっていることを確認します。
注意
動作環境ファイルの編集は、すべてのノードで行ってください。
フェールオーバークラスタリングによるクラスタシステムの場合
レプリケーションサービスの開始および停止は、運用、待機のいずれかのノードからフェールオーバークラスタ管理ツールを使って行います。
フェールオーバークラスタ管理ツールは、Windows Server(R) 2008の場合は[フェールオーバークラスタの管理]、Windows Server(R) 2008 R2またはWindows Server(R) 2012の場合は[フェールオーバークラスターマネージャー]から実行します。
フェールオーバークラスタ管理ツールを起動します。
コンソールツリーが折りたたまれている場合は、レプリケーション運用のSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターの下のツリーを展開します。
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、コンソールツリーの[サービスとアプリケーション]の下のレプリケーション運用のSymfoware Serverのサービスをクリックします。
Windows Server(R) 2012の場合、コンソールツリーの[役割]を選択し、中央のウィンドウ領域でレプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターをクリックします。
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、中央のウィンドウ領域でLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[このリソースをオフラインにする]をクリックします。
Windows Server(R) 2012の場合、中央のウィンドウ領域の[リソース]タブをクリックし、[役割]の一覧からLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[オフラインに移行]をクリックします。
目的に応じて、動作環境ファイルの編集などを行います。
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、中央のウィンドウ領域でLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[このリソースをオンラインにする]をクリックします。
Windows Server(R) 2012の場合、中央のウィンドウ領域の[リソース]タブをクリックし、[役割]の一覧からLinkexpress Replication optionのリソースを右クリックし、[オンラインにする]をクリックします。
中央のウィンドウ領域でLinkexpress Replication optionのリソースの状態がオンラインになっていることを確認します。
注意
動作環境ファイルの編集は、すべてのノードで行ってください。