ページの先頭行へ戻る
Linkexpress Replication optionV5.0L17 クラスタ導入運用ガイド
FUJITSU Software

2.4.7 Microsoft Cluster Serviceまたはフェールオーバークラスタリングへの登録

Linkexpress Replication optionのサービスをMicrosoft Cluster Serviceまたはフェールオーバークラスタリングに登録します。

2.4.7.1 Microsoft Cluster Serviceによるクラスタシステムの場合

Linkexpress Replication optionを、クラスタアドミニストレータを使ってMicrosoft Cluster Serviceに登録します。クラスタアドミニストレータは、クラスタの管理をローカルマシンやリモートマシンで行うアプリケーションです。

ここでは、以下の操作手順について説明します。

共用ディスクの登録

Linkexpress Replication optionが使用する共用ディスクを1つのリソースとして、Microsoft Cluster Serviceに登録します。Linkexpress Replication optionで使用する共用ディスクが複数ある場合は、すべて登録してください。

リソースの登録手順を以下に説明します。

  1. クラスタアドミニストレータを開きます。

  2. コンソールツリーで、[グループ]フォルダをダブルクリックします。

  3. 詳細情報のウィンドウ領域で、レプリケーション運用するSymfoware Serverのグループをクリックします。

  4. [ファイル]メニューの[新規作成]をポイントし、[リソース]をクリックします。

  5. [新しいリソース]で、リソースの名前、リソースの種類、グループを入力して、[次へ]をクリックします。

    項目

    設定値

    リソースの名前

    任意の名前

    リソースの種類

    “物理ディスク”

    グループ

    レプリケーション運用するSymfoware Serverと同じグループ

  6. 6.[実行可能な所有者]で、クラスタを構成するノードを追加して、[次へ]をクリックします。

    項目

    設定値

    実行できる所有者

    クラスタシステムを構成するノード

  7. [依存関係]では、何も指定しないで、[次へ]をクリックします。

  8. [ディスク パラメータ]で、Linkexpress Replication optionの資源を配置する共有ディスクを選択して、[完了]をクリックします。

    項目

    設定値

    ディスク

    Linkexpress Replication optionの資源を配置する共用ディスクのドライブ名

Linkexpress Replication optionのサービスの登録

Linkexpress Replication optionのサービスを1つのリソースとして、Microsoft Cluster Serviceに登録します。

リソースの登録手順を以下に説明します。

  1. クラスタアドミニストレータを開きます。

  2. コンソールツリーで、[グループ]フォルダをダブルクリックします。

  3. 詳細情報のウィンドウ領域で、レプリケーション運用するSymfoware Serverのグループをクリックします。

  4. [ファイル]メニューの[新規作成]をポイントし、[リソース]をクリックします。

  5. [新しいリソース]で、リソースの名前、リソースの種類、グループを入力して、[次へ]をクリックします。

    項目

    設定値

    リソースの名前

    任意の名前

    リソースの種類

    “汎用サービス”

    グループ

    レプリケーション運用するSymfoware Serverと同じグループ

  6. [実行可能な所有者]で、クラスタを構成するノードを追加して、[次へ]をクリックします。

    項目

    設定値

    実行できる所有者

    クラスタシステムを構成するノード

  7. [依存関係]で、Linkexpress Replication optionが依存するリソースを追加して、[次へ]をクリックします。

    項目

    設定値

    依存関係

    • Symfoware Serverのサービスのリソース

    • “共用ディスクの登録”で登録した共用ディスクのリソース

  8. [汎用サービスのパラメタ]で、Linkexpress Replication optionのサービス名を入力して、[次へ]をクリックします。

    項目

    設定値

    サービス名

    Linkexpress Replication optionのサービス名

  9. [レジストリレプリケーション]では、何も指定しないで、[完了]をクリックします。

参照

Linkexpress Replication optionのサービス名については、“導入運用ガイド”を参照してください。

Linkexpress Replication optionのサービスの再起動回数の設定

Symfoware Serverの起動を待ち合わせるために、Linkexpress Replication optionのリソースに再起動回数を設定します。

リソースの再起動回数の設定手順を以下に説明します。

  1. クラスタアドミニストレータを開きます。

  2. コンソールツリーで、[リソース]フォルダをクリックします。

  3. 詳細情報のウィンドウ領域で、Linkexpress Replication optionのリソースをクリックします。

  4. [ファイル]メニューの[プロパティ]をクリックします。

  5. プロパティの[詳細設定]タブをクリックして、以下を設定します。

    項目

    設定値

    再開する

    オン

    グループに適用する

    オフ

    しきい値

    3

    期間

    900秒

    "Looks Alive" ポーリング間隔

    値を指定する(120000ミリ秒)

    "Is Alive" ポーリング間隔

    値を指定する(120000ミリ秒)

ポイント

プロパティの[詳細設定]タブの設定値は変更できます。Symfoware Serverの起動時間に合わせた設定を行ってください。詳細はオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

2.4.7.2 フェールオーバークラスタリングによるクラスタシステムの場合

Linkexpress Replication optionを、フェールオーバークラスタ管理ツールを使ってクラスタに登録します。

フェールオーバークラスタ管理ツールは、Windows Server(R) 2008の場合は[フェールオーバークラスタの管理]、Windows Server(R) 2008 R2またはWindows Server(R) 2012の場合は[フェールオーバークラスターマネージャー]です。

ここでは、以下の操作手順について説明します。

共用ディスクの登録

Linkexpress Replication optionが使用する共用ディスクを登録します。Linkexpress Replication optionで使用する共用ディスクが複数ある場合は、すべて登録してください。

  1. フェールオーバークラスタ管理ツールを起動します。

  2. コンソールツリーが折りたたまれている場合は、レプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターの下のツリーを展開します。

  3. Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、コンソールツリーの[記憶域]を右クリックし、[ディスクの追加]をクリックします。
    Windows Server(R) 2012の場合、コンソールツリーの[記憶域]の下の、[ディスク]を右クリックし、[ディスクの追加]をクリックします。

  4. Linkexpress Replication optionで使用する共用ディスクを選択し、[OK]をクリックします。

  5. Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、コンソールツリーの[サービスとアプリケーション]の下の、レプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを右クリックし、 [記憶域の追加]をクリックします。
    Windows Server(R) 2012の場合、コンソールツリーの[役割]を選択し、中央のウィンドウ領域でレプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターを右クリックし、[記憶域の追加]をクリックします。

  6. Linkexpress Replication optionで使用する共用ディスクを選択し、[OK]をクリックします。

Linkexpress Replication optionのサービスの追加

Linkexpress Replication optionのサービスを追加します。

  1. フェールオーバークラスタ管理ツールを起動します。

  2. コンソールツリーが折りたたまれている場合は、レプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターの下のツリーを展開します。

  3. Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合、コンソールツリーの[サービスとアプリケーション]の下の、レプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを右クリックし、 [リソースの追加]をポイントして[3‐汎用サービス]をクリックします。
    Windows Server(R) 2012の場合、コンソールツリーの[役割]を選択し、中央のウィンドウ領域でレプリケーション運用するSymfoware Serverのサービスを登録しているクラスターを右クリックし、 [リソースの追加]をポイントして[汎用サービス]をクリックします。

  4. 新しいリソースウィザードの[サービスの選択]に表示されているWindowsサービスの一覧から、フェールオーバークラスタリングで動作させるLinkexpress Replication optionのサービスを選択して、[次へ]をクリックします。

  5. [確認]で[次へ]をクリックします。

  6. [概要]で[完了]をクリックします。

  7. フェールオーバークラスタ管理ツールの右側のウィンドウ領域の[操作]に表示されているLinkexpress Replication optionのサービスの、[プロパティ]をクリックします。

  8. [依存関係]タブをクリックし、[リソース]にLinkexpress Replication optionのサービスが依存するリソースを追加します。

    AND/OR

    リソース

    “共用ディスクの登録”で登録した共用ディスクのリソース

    AND

    Symfoware Serverのサービス

  9. 9.[ポリシー]タブをクリックして、以下を設定します。

    項目

    設定値

    リソースが失敗状態になった場合は、現在のノードで再起動を試みる

    オン

    再起動期間(mm:ss)

    15:00

    指定期間内での再起動の試行回数

    3

    再起動に失敗した場合は、このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする

    オフ

  10. 10.[詳細なポリシー]タブをクリックして、以下を設定し[OK]をクリックします。

    項目

    設定値

    基本的なリソース正常性チェックの間隔

    次の間隔を使用する(mm:ss)(02:00)

    完全なリソース正常性チェックの間隔

    次の間隔を使用する(mm:ss)(02:00)

ポイント

プロパティの[ポリシー]タブおよび[詳細なポリシー]タブの設定値は変更できます。Symfoware Serverの起動時間に合わせた設定を行ってください。

詳細はオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

参照

Linkexpress Replication optionのサービス名については、“導入運用ガイド”を参照してください。