“クラスタシステム”とは、複数の独立したコンピュータ(ノード)を接続して、単一システムのように稼動させるシステムです。クラスタシステムは、高可用性、拡張性および高性能を実現します。クラスタシステムの詳細については、クラスタシステムのマニュアルを参照してください。
Linkexpress Replication optionは、クラスタシステムでのレプリケーションをサポートしています。本書では、この機能を“クラスタシステム対応機能”と呼びます。
クラスタシステム対応機能には、以下の2種類があります。
フェイルオーバ対応機能
ロードシェア(注)対応機能
注)Symfoware Server V9.x以前のロードシェア機能です。
Symfoware Server V9.2.0で提供されたロードシェア機能およびロードシェア縮退は、サポートしていません。
Symfoware Server V10.1.0で提供されたロードシェア機能およびロードシェア縮退は、サポートしていません。
クラスタシステム対応機能のサポート機能を以下に示します。なお、それぞれの機能を使用する場合には、Linkexpress Replication option以外にLinkexpressおよびSymfoware Serverが、該当機能をサポートしている必要があります。LinkexpressおよびSymfoware Serverのサポート機能については、それぞれの製品のマニュアルおよびソフトウェア説明書を参照してください。
Windowsの場合
クラスタシステム | Linkexpress Replication option | |||
---|---|---|---|---|
製品 | 分類 | クラスタシステム対応機能 | 運用形態 | バージョンレベル |
スタンバイ運用 | フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | V2.1L10以降 | |
- | フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | V1.1L10以降 | |
- | フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | V5.0L12以降 |
注1)サポートしているバージョンレベルを示します。
注2)“SafeCLUSTER”のクラスタシステム対応機能は、Symfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)の組合せの場合にだけ使用することができます。
Solarisの場合
クラスタシステム | Linkexpress Replication option | |||
---|---|---|---|---|
製品 | 分類 | クラスタシステム対応機能 | 運用形態 | バージョンレベル |
スタンバイ運用 | フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | 2.0以降 | |
カスケード(注7) | 4.0以降 | |||
N対1の運用待機 | ||||
スケーラブル運用 | ロードシェア対応機能 | - | ||
高可用スケーラブル運用 | 1対1の運用待機 | |||
N対1の運用待機 | ||||
スタンバイ運用 | フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | 1.0.1以降 | |
N対1の運用待機(注2)(注6) | ||||
スケーラブル運用 | ロードシェア対応機能 | - | 1.1以降 | |
レイヤードスケーラブル運用 | 1対1の運用待機 | |||
N対1の運用待機(注2)(注6) |
注1)サポートしているバージョンレベルを示します。
注2)Linkexpressが1.1以降の場合に使用可能です。
注3)ロードシェアは、“PRIMECLUSTER”または“SafeCLUSTER”とSymfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース) での“Symfoware Server Enterprise Extended Edition”の組合せの場合にだけ使用することができます。
注4)Linkexpressが3.2以降の場合に使用可能です。
注5)排他あり
注6)単独サービス
注7)カスケードおよびN対1の運用待機は、Symfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)の組合せの場合にだけ使用することができます。
注8)“SafeCLUSTER”のフェイルオーバ対応機能は、Symfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)の組合せの場合にだけ使用することができます。
Linuxの場合
クラスタシステム | Linkexpress Replication option | |||
---|---|---|---|---|
製品 | 分類 | クラスタシステム対応機能 | 運用形態 | バージョンレベル |
スタンバイ運用 | フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | V3.0L20以降 | |
フェイルオーバ対応機能 | 1対1の運用待機 | V5.0L17以降 | ||
スケーラブル運用 | ロードシェア対応機能 | - | V4.0L10以降 | |
高可用スケーラブル運用 | 1対1の運用待機 |
注1)サポートしているバージョンレベルを示します。
注2)データベース多重化運用は、Symfoware Server(Openインタフェース)がV12.1以降の場合に使用可能です。
注3)データベース多重化運用との連携における複写元システムの連携サーバが対象です。
注4)ロードシェアは、“PRIMECLUSTER”とSymfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース) での“Symfoware Server Enterprise Extended Edition”の組合せの場合にだけ使用することができます。
注5)LinkexpressがV4.0L10以降の場合に使用可能です。
参照
Symfoware Server(Openインタフェース)のデータベース多重化運用を複写元とするレプリケーションのことを、Linkexpress Replication optionではDBミラーリングシステム連携と呼びます。詳細は“DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド”を参照してください。