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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.1 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

1.3 システム構成

AdvancedCopy Manager CCMのシステム構成を示します。

AdvancedCopy Manager CCMでは、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示する方法として以下の2種類があります。

SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、以下のとおりです。

表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置

装置名

SAN経由コピー制御機能での運用

LAN経由コピー制御機能での運用

運用の可否

対応ファームウェア版数

運用の可否

対応ファームウェア版数

ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80

全版数

×

ETERNUS DX90

全版数

○(注)

V10L61以降

ETERNUS DX80 S2/DX90 S2

全版数

全版数

ETERNUS DX100 S3/DX200 S3

全版数

全版数

ETERNUS DX400 series

全版数

○(注)

V20L71以降

ETERNUS DX400 S2 series

全版数

全版数

ETERNUS DX500 S3/DX600 S3

全版数

全版数

ETERNUS DX8000 series

全版数

○(注)

V20L71以降

ETERNUS DX8000 S2 series

全版数

全版数

注: acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を-lanオプション付きで実行することはできません。
以下の条件に該当する筐体間コピー(REC)だけ実行可能です。

また、利用するには、該当するETERNUS ディスクアレイの対応ファームウェア版数の適用が必要です。

[SAN経由コピー制御機能システム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

SAN経由コピー制御機能では、CCMサーバとETERNUS ディスクアレイをつなぐ論理ボリュームが必要です。この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と呼びます。

バックアップ対象のETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリュームとしてCCMサーバに割り当ててください。

図1.2 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

RECを利用する場合は、コピー元かコピー先のどちらかの筐体にアクセスボリュームが必要です。

図1.3 RECを行う場合のシステム構成例

ポイント

RECで利用し、かつSAN接続されていないETERNUS ディスクアレイ(以降、“リモートETERNUS ディスクアレイ”と記述します)を登録する手順がOSにより異なります。詳細は、「2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。

[LAN経由コピー制御機能によるシステム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

図1.4 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

図1.5 筐体間コピー(REC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)では、コピー元およびコピー先のETERNUS ディスクアレイの通信経路に、SANとLANを混在させる構成も可能です。

[LAN接続、SAN接続が混在するコピー制御機能によるシステム構成]

図1.6 コピー元の通信経路がSAN、コピー先の通信経路がLANの場合のシステム構成例

図1.7 コピー元の通信経路がLAN、コピー先の通信経路がSANの場合のシステム構成例

図1.8 コピー元の通信経路がLAN、コピー先がリモートETERNUS ディスクアレイの場合のシステム構成例

ポイント

  • コピー先の論理ボリュームは、どのサーバにも接続しない運用を推奨します。

  • テープにバックアップするためにコピー先の論理ボリュームをCCMサーバに接続する場合は、業務サーバとCCMサーバのOSを同じにする必要があります。

  • LAN経由コピー制御機能でRECを行う場合、両筺体共に、LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイを用意してください。
    LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイは、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置」を参照してください。

  • LAN経由コピー制御機能は、ETERNUS ディスクアレイとSSHで通信を行うため、SAN経由コピー制御機能と比べ、アドバンスト・コピー機能を行う数に比例して処理に時間がかかります。また、AdvancedCopy Manager CCMが一度に実行するコピーペアの数によって、LAN経由コピー制御機能のアドバンスト・コピー機能に数分かかる可能性があります。
    SAN/LAN混在環境では、SAN経由コピー制御機能で運用することを推奨します。