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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.0 運用ガイド
FUJITSU Storage

6.5.1 1階層構成Tierプールの設定

1階層構成のTierプールは、ストレージ装置のFTRPとして登録されます。

WebコンソールからTierプールを作成すると、ストレージ装置にFTRPとFTSPの両方が作成されます。さらに、Webコンソールから、ストレージ装置にFTVを作成することが可能になります。

担当CMの指定

以下の作業を実施するときに、担当CMを指定できます。

  • 1階層構成のTierプールを作成するとき

  • サブプールの容量を拡張するとき

担当CMは、CM番号とCPU番号のペアで指定します。1つ以上の担当CMを指定でき、Tierプールに対して指定することでTierプール全体の担当CMを指定できます。
Tierプールに複数の担当CMを指定した場合は、指定された担当CMからラウンドロビン方式で担当CMを設定します。

Tierプールのサブプール作成時は、Tierプールに指定した複数の担当CMから指定することもできます。
サブプールの容量拡張時は、すでに作成している各サブプールに割当て済みの担当CMを考慮してラウンドロビン方式で担当CMを割り当てます。担当CM一覧に表示される担当CMから指定することもできます。

担当CMの指定を省略した場合は、装置側の実装により自動的に割り当てられます。

表6.2 2CM構成のストレージ装置における新規作成時のCM割当て論理

Tierプールの
指定

サブプールの
指定

設定される
担当CM

説明

CM#0

-

CM#0

プールの指定によりCM#0を設定

CM#0、CM#1

-

CM#0

Tierプールの指定を基に、ラウンドロビン方式でCM#0を設定

CM#0、CM#1

CM#0

CM#0

サブプールの指定によりCM#0を設定

CM#0、CM#1

CM#1

CM#1

サブプールの指定によりCM#1を設定

表6.3 2CM構成のストレージ装置における容量追加時のCM割当て論理

Tierプールの
指定

設定済みの
担当CM

新たに割り当てられる担当CM

説明

CM#0

CM#0

CM#0

Tierプールの指定によりCM#0を設定

CM#0、CM#1

CM#0

CM#1

未割当てのCM#1を設定

CM#0、CM#1

CM#1

CM#0

未割当てのCM#0を設定

ディスク自動選択

以下の作業を実施するときに、ディスクを自動選択できます。

  • 1階層構成のTierプールを作成するとき

  • サブプールの容量を拡張するとき

自動で選択する場合は、必要な物理容量を指定します。ディスクを手動で選択することも可能です。

6.5.1.1 1階層構成Tierプールの作成

1階層構成のTierプールを作成します。作成方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「1階層Tierプールの作成」を参照してください。

6.5.1.2 1階層構成Tierプールの変更

1階層構成のTierプールの運用を変更する場合に、Tierプールの定義内容を変更します。

変更可能な項目は、「表6.4 1階層構成Tierプールの変更」のとおりです。

表6.4 1階層構成Tierプールの変更

項目名

意味

プールの警告閾値

Tierプールの空き容量を監視するための、Tierプールの使用率の閾値(%)です。[プールの注意閾値]より大きな値を指定する必要があります。
この閾値を上回ったときは、SNMPトラップによって警告通知されます。

プールの注意閾値

Tierプールの空き容量を監視するための、Tierプールの使用率の閾値(%)です。[プールの警告閾値]より小さな値を指定する必要があります。
この閾値を上回ったときは、SNMPトラップによって注意通知されます。

プールの注意閾値を設定しないことも可能です。

FTSP名

サブプールの名称です。
ストレージ装置内で一意となる名前にする必要があります。

現在のTierプールの詳細情報の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの表示」を参照してください。
Tierプールの変更方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの変更」を参照してください。

ポイント

  • 複数のTierプールの定義内容を一括して変更することはできません。複数のTierプールの定義内容を変更する場合は、複数のTierプールを1つずつ変更してください。

  • ストレージ自動階層制御を開始しているTierプールの定義内容は、変更できません。

6.5.1.3 1階層構成Tierプールの削除

削除操作の前に、削除しようとしている1階層構成のTierプールの詳細情報を表示し、削除して問題ないことを確認してください。Tierプールの詳細情報の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの表示」を参照してください。

Tierプールの削除方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの削除」を参照してください。

ポイント

  • 複数のTierプールを一括して削除できます。

  • 以下のTierプールは削除できません。

    • FTVが存在するTierプール

    • ストレージ自動階層制御が開始されているTierプール

6.5.1.4 1階層構成Tierプールのサブプール容量拡張

1階層構成のTierプールを構成するサブプールの容量は、拡張可能です。拡張方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールのサブプール容量拡張」を参照してください。

注意

サブプールの容量拡張を行うと、サブプール内でデータの偏りが発生し、アクセス性能に差が出ることがあります。データの偏りを解消するには、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIでFlexible Tier Pool平準化を実施してください。Flexible Tier Pool平準化の開始方法は、ETERNUS Web GUIのオンラインヘルプを参照してください。

Flexible Tier Pool平準化は、対象Tierプールに対するストレージ自動階層制御を停止してから実施してください。ストレージ自動階層制御の動作中にFlexible Tier Pool平準化を行うと、対象Tierプールの性能データを正しく採取できないことがあります。Tierプールのストレージ自動階層制御の停止方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールに対するストレージ自動階層制御の開始/停止」を参照してください。