ETERNUS DX seriesを本製品で管理するために、以下の点に注意して装置側を設定してください。
参照
設定の詳細は、各装置の ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。
SNMP(エージェント)環境設定のCommunity設定
本製品は、ETERNUS ディスクアレイとSNMP通信を行います。本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定します。SNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はETERNUS ディスクアレイとcommunity名publicで通信します。したがって、ETERNUS ディスクアレイ側のCommunity名は以下のaまたはbのどちらかの設定である必要があります。また、Community名は、public以外にも変更できます。変更する場合は、以下のcおよび本製品の設定をWebコンソールで変更してください。
なお、ETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX500 S3/DX600 S3、ETERNUS DX8000 S2 seriesの場合、Community名のMIBビューは「ViewALL」を設定してください。
Community設定なし(デフォルト)
この場合、初期値でpublic(access: readOnly、address: すべてのホスト、view: すべてのObject)が設定されます。
ただし、ETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX500 S3/DX600 S3、ETERNUS DX8000 S2 seriesの場合、Community設定なしでは、初期値にpublicが設定されません。bまたはcのどちらかの設定を行ってください。
publicのCommunity名を明示的に設定する
運用管理サーバIPアドレス指定で、マネージャーが搭載されている運用管理サーバを指定するか、0.0.0.0(すべてのホストからのメッセージを受け付ける)を指定します。
public以外のCommunity名を明示的に設定する
使用するCommunity名を用いて、運用管理サーバIPアドレス指定で、マネージャーが搭載されている運用管理サーバを指定します。ただし、マネージャーをクラスタシステムで運用している場合、マネージャーはクラスタシステムの物理IPアドレスを用いてETERNUS ディスクアレイとSNMP通信するため、物理IPアドレスの数だけCommunity設定を記述してください。
例
Community名"ssc"を明示し、運用管理サーバ(IPアドレス: 10.10.10.10)とSNMP通信する場合
community ssc 10.10.10.10
Community名"ssccom"を明示し、クラスタシステム運用(物理IPアドレス: 10.10.10.11と10.10.10.12)の運用管理サーバとSNMP通信する場合
community ssccom 10.10.10.11 community ssccom 10.10.10.12
SNMP(エージェント)環境設定のトラップの設定
マネージャーのSNMPトラップ受信モジュールは、このCommunity名を判別していないため、運用管理サーバに送信されたSNMPトラップをすべて受信しています。このため、SNMP Community名を明示している環境でも、本設定のトラップ送信先通信のCommunity名は変更不要です。また、トラップ送信先通信のCommunity名は、セキュリティの観点からも、SNMP Community名と合わせずにpublicで運用することを推奨します。
ETERNUS ディスクアレイでSNMPトラップ送信先が登録最大数に設定されていた場合は、新たにIPアドレスを追加できないため、事前にSNMPトラップ送信先は「登録最大数-1」以下としておく必要があります。
SNMP(エージェント)環境設定の装置の名前(SysName)
ストレージ管理用のニックネームを登録してください。本製品は、この値をSysNameとして使用します。
AdvancedCopy Manager CCM運用中に装置の名前を変更する場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「ETERNUS ディスクアレイの登録情報の変更」を参照して、登録情報を変更してください。
ネットワーク環境設定
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、およびサブネットを越えた場所に運用管理サーバがある場合は、その運用管理サーバのサブネットを接続先ネットワークアドレスに指定する必要があります。
ポイント
運用管理サーバがクラスタシステムの場合
接続先ネットワークアドレスとして運用管理サーバのIPアドレスを指定する場合、クラスタを構成する運用管理サーバの各ノードの物理IPアドレスと、引き継ぎIPアドレスの両方を指定してください。
SSH サーバ鍵の生成(ETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX500 S3/DX600 S3、ETERNUS DX8000 S2 seriesだけ)
本製品と当該装置間をSSHで通信するために、SSHサーバ鍵を生成してください。
SSH サーバ鍵のbit数は任意です。
Softwareロールのアカウント作成(ETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX500 S3/DX600 S3、ETERNUS DX8000 S2 seriesだけ)
本製品が当該装置を管理するためのアカウントを作成してください。
当該アカウントには以下の注意事項があります。
rootユーザーは本製品での管理のためには利用できません。
アカウントはSoftwareロールである必要があります。
作成の際に指定するユーザーレベルでSoftwareを選択してください。
当該装置を本製品に登録する際、本アカウント情報を指定してください。
本製品に登録後、装置側でユーザー名またはパスワードを変更した場合に当該装置の[設定の再読み込み]を行うと、本製品が装置側のパスワード変更を認識し、装置がWarning表示されます。
装置側の設定変更に合わせるため、Webコンソールで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
SSL証明書の生成または登録(ETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX500 S3/DX600 S3、ETERNUS DX8000 S2 seriesだけ)
本製品では、当該装置の管理ソフトウェア呼び出し時にHTTPS接続を利用します(デフォルト)。
当該装置でHTTPS接続を利用可能にするため、以下のどちらかを設定してください。
自己発行証明書生成
SSLサーバ鍵/証明書の登録
ログオフ
ETERNUS Web GUIでの設定完了後は、必ずETERNUS Web GUIからログオフしてください。本製品への装置登録は、ETERNUS Web GUIにログインしていないことが条件となります。
ETERNUS Web GUIのネットワーク設定(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90、ETERNUS DX400 series、ETERNUS DX8000 seriesだけ)
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合
ETERNUS Web GUIの[共通設定]タブから[ネットワーク設定]-[ネットワーク環境設定]をクリックし、以下の項目の設定を確認してください。
Maintenance接続について、「有効にする」が指定されていること
Maintenance-Secure接続について、「無効にする」が指定されていること
ETERNUS DX400 series、ETERNUS DX8000 seriesの場合
ETERNUS Web GUIのメインメニューから[各種設定]-[ネットワーク環境設定(USER ポート)]をクリックし、以下の項目の設定を確認してください。
Maintenance Portについて、「有効」が指定されていること
Maintenance-Secure Portについて、「無効」が指定されていること
参考
本製品では、ETERNUS ディスクアレイのホストアクセス制御機能のことを“ホストアフィニティ機能”、ゾーン番号を“アフィニティグループ番号”と表記しています。
本製品でサーバノードとストレージのアクセスパスを設定(ファイバーチャネルスイッチを含めたSAN環境)する場合は、「6.2.3.1 前準備」を参照してください。また、装置側に以下の設定が必要です。
以下の設定は、本製品から設定可能ですので、装置側での設定は不要です。
RAIDの設定
ストレージのアフィニティグループ/Zone設定
接続形態設定
ホストインターフェース設定
HostWWN 定義
HostWWN-アフィニティグループ/Zone定義
装置に対する日付時刻の設定は、以下の手順で実施してください。また、性能監視中に装置に対して日付時刻を設定した場合は、性能監視を一度停止し再度開始してください。
日付時刻を設定する装置の性能監視を停止する
装置に対して、日付時刻を設定する
日付時刻の設定完了後、装置の性能監視を再度開始する
装置の構成を変更する場合は、性能管理が保持する装置の構成情報を更新する必要があります。「7.2.9 構成情報の更新」の手順に従い、構成情報を更新してください。
本製品は、SNMP通信で装置を検索します。そのためストレージ装置のSNMP機能が起動されていない場合、検出できません。ストレージ装置のSNMP機能を起動させる必要があります。
SNMPトラップの送信を特定のサーバに設定しており、マネージャーが動作しているサーバがSNMPトラップの送信先に設定していない場合、自動検出できない場合があります。SNMPトラップの送信先の設定を確認してください。
SNMPのコミュニティー名を変更し、かつマネージャーがクラスタ環境の場合、ストレージ装置側の設定が間違っている場合があります。以下の「SNMPコミュニティー名を変更する」を確認してください。
ストレージとのネットワーク環境の設定に問題がないか確認してください。ネットワーク環境の設定、アクセス許可の設定、通信モードの設定などが該当します。ネットワークの設定は、「4.3.1.1 設定」を参照してください。通信モードの設定では、一方の通信モードが「Auto Negotiation」で他方の通信モードがFULL(全二重)固定で接続すると、通信できなかったり通信速度が遅くなったりという問題が発生するため、正しく設定してください。
本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定します。SNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品は、SNMP通信時のコミュニティー名をデフォルトの場合 publicで通信します。ETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3、ETERNUS DX400 S2 series、ETERNUS DX500 S3/DX600 S3、ETERNUS DX8000 S2 series以外のETERNUS ディスクアレイは、「SNMPエージェント環境設定」-「Communityの設定」が1つも設定されていない場合、初期値でpublic(access: readOnly、address: すべてのホスト、view: すべてのObject)が設定されています。1つでも設定されていれば、設定されているコミュニティー設定だけと通信します。
ETERNUS ディスクアレイとのSNMPコミュニティー名を変更する場合、ストレージ装置設定が必要です。
「4.3.1.1 設定」の「2. SNMP(エージェント)環境設定のCommunity設定」を参照してください。
ストレージとのネットワーク環境における通信モードの設定に問題がないか確認してください。一方の通信モードが「Auto Negotiation」で他方の通信モードがFULL(全二重)固定で接続すると、通信できなかったり通信速度が遅くなったりという問題が発生するため、通信モードを正しく設定してください。
装置の保守作業が開始されている場合、本製品上でのステータスと実際の装置のステータスが異なる場合があります。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90でリダンダント・コピー機能が動作した場合、ETERNUS Web GUIの統合ステータスは"Error"になりますが、本製品では"Warning"になります。