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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

C.1 定義記述規約

TRM環境定義ファイルの規約について説明します。

TRM環境定義ファイルを構成する要素

TRM環境定義ファイルは、以下の要素から構成されています。

セクション

セクションとは、ステートメントの集合(グループ)であり、以下の形式で記述します。


[セクション名]
ステートメント
ステートメント

セクションの記述には、以下の規則があります。

  • セクションとは"[セクション名]"で始まり、次のセクション、またはEOF(End Of File)までを意味します。

  • セクションを省略する場合、セクション全体を削除するか、コメント行にする必要があります。

  • "[セクション名]"だけのセクションは指定できません。

  • "[セクション名]"を記述する行に"[セクション名]"以外は記述できません。

  • セクション名は[  ](角括弧)で括る必要があります。

  • 英字の大文字/小文字は区別されません。

  • "[セクション名]"を記述した行にコメントを記述できます。コメントは、セクション名の"]"以降の任意のカラムに"#"記号と共に記述します。

以下にセクションの記述例を示します。


# セクションにステートメントが1つある
[Section] # コメント
ステートメント

# セクションにステートメントが3つある
[Section] # コメント
ステートメント1
ステートメント2
ステートメント3

ステートメント

ステートメントは、情報を設定するための行であり、"キーワード"、"="(等号)および"設定内容"から構成されます。以下にその形式を示します。


キーワード = 設定内容

ステートメントの記述規則を以下に示します。

  • ステートメントを省略する場合は、ステートメント全体を削除するか、"設定内容"だけを省略します。

  • ステートメントには、コメントを記述できます。コメントは、"設定内容"の後の任意のカラムに"#"記号と共に記述します。

  • 1つのステートメントは、1行内に記述します。

ステートメントを構成する情報の詳細を以下に説明します。

キーワード

キーワードには、以下の規則があります。

  • キーワードは行内の先頭の英数字から"="(等号)の直前までを意味します。

  • 指定可能な文字は、半角英数字と半角アンダースコアです。

  • 英字の大文字/小文字は区別されません。

  • 行の先頭が半角空白やタブの場合、その半角空白やタブは無視されます。

=(等号)

キーワードと設定内容を区切る文字であり、以下の規則があります。

  • 等号は必ず半角で記述します。

  • 等号の前後に半角空白やタブがある場合、その半角空白やタブは無視されます。

設定内容

キーワードに対応する情報を設定します。設定内容には、以下の規則があります。

  • 設定内容は、行内の最初の"="の直後から記述します。

  • 設定内容の終わりは半角空白、タブ、改行記号、またはEOF(End Of File)で示します。

  • 英字の大文字/小文字は区別されます。

  • 設定内容の中に以下の文字を記述する場合は、二重引用符で括ります。
    #  ,  =  [  ]  二重引用符  空白  タブ
    なお、二重引用符の場合は、二重引用符を2つ続けて記述します。

  • 設定内容を複数記述する場合は、設定内容を","で区切るか、またはステートメントを繰り返し記述します。

以下にステートメントの記述例を示します。

例)キーワード"Keyword"に"Information"を設定します。


Keyword= Information # コメント
KEYWORD=Information
KeyWord= Information
Keyword = Information
Keyword= Information

上記のステートメントはすべて同じように解釈されます。

コメント行

コメント行は、コメント(注釈)を行全体に記述する場合に使用します。以下の形式で記述します。


# コメント

コメント行には以下の規則があります。

  • コメント行の先頭カラムに"#"(シャープ)を記述します。

  • "#"は半角文字で記述します。

空行

空行を記述できます。

TRM環境定義ファイルについて

行の最大長

1行の最大長は、改行記号を含めて1024バイト以内です。

TRM環境定義ファイルのコード系

TRM環境定義ファイルで使用する文字コード系は、以下のとおりにしてください。

  • インストール時に指定したコード系

  • シフトJIS


TRM環境定義ファイルで文字コード系としてUTF-8を使用した場合、TRM環境定義ファイルの先頭にUCSを識別するための"印"(しるし)を使わないでください。