業務運用中にハードウェア障害やソフトウェア障害など不測の事態が発生し、システムダウンなどに陥った場合に備え、システムの高信頼化が必要です。クラスタシステムでは、不測の事態に備え、運用中のノードとは別に、待機しているノードを用意します。運用中のノードで異常が発生した場合には、待機側のノードに業務を引き継ぐことにより、業務全体を停止させることなく継続することを可能にします。
TROでは、クラスタソフトウェアを使用することにより1対1の運用待機型クラスタシステムを構築できます。これにより、ハードウェアやソフトウェアに異常が発生した場合に、TROを使用する業務をノード間で引継ぐことが可能となります。このため、TROを使用する業務の停止時間を最小に押さえることができます。
"図28.1 ノード間引継ぎの概念"に、ノード間引継ぎの概念図を示します。
運用中のノードで異常が発生すると、切替えが自動的に行われ、業務は待機中のノードに引き継がれます。