ジャーナル取得ファイルの容量が不足する要因はいくつかあります。詳細は"13.6.6 異常時の運用"を参照してください。
通常は、ジャーナル取得ファイルのデータベーススペースにファイルを追加することにより、ジャーナル取得ファイルの容量を拡張します。ジャーナル取得ファイルの追加は、ジャーナル取得ファイルに蓄積するジャーナル量が増加してジャーナル取得ファイルの容量が不足する可能性がある場合に行います。
追加したファイルは、そのサイズを縮小したり、データベーススペースから削除することはできません。
ジャーナル取得ファイルの追加は、TJNLの運用状態に関係なく行うことができます。
ジャーナル取得ファイルの追加の手順を、"図13.35 ジャーナル取得ファイルの追加の手順"に示します。
ジャーナル取得ファイルの追加定義を格納するファイルをジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルと呼びます。ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。
ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルは、Windowsではメモ帳などの編集ツールを使用して定義してください。ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述方法の詳細については、"13.9.2.2 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述"を参照してください。
ジャーナル取得ファイルの追加は、tjnlexpjdbコマンドを使用して行います。tjnlexpjdbコマンドの詳細は、"13.10.3.4 tjnlexpjdb(ジャーナル取得ファイルを追加する)"を参照してください。
なお、ジャーナル取得ファイルの追加は、既に追加したファイルを含めて、tjnlexpjdbコマンドを使用して追加したファイルの合計が5つになるまで行えます。
以下にtjnlexpjdbコマンドの入力例を示します。
------------------------------------------------ tjnlexpjdb -f c:\tjnl\def\TJNLadd.def ------------------------------------------------
注) ジャーナル取得ファイル追加は、TJNLの環境を作成したユーザで行う必要があります。
ジャーナル取得ファイルの追加定義ファイルについて説明します。
ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式を、"表13.36 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述形式"に示します。
[DBExpand] |
注) 追加するファイルの名前とファイルのサイズの間には“:”が必要です。
a) DBExpandセクション
ジャーナル取得ファイルに追加するファイルに関する情報を記述します。記述内容を"表13.37 [DBExpand]セクションの記述内容"に示します。
キーワード | 省略 | 記述方法 | 記述内容の説明 |
---|---|---|---|
RegularFile | 不可 | 以下の形式で指定します。 "ファイル名:サイズ" ファイルは絶対パスで指定します。 | ジャーナル取得ファイルのデータベーススペースに追加するファイルの名前とサイズを指定します。 複数のファイルを指定する場合は、本キーワードを複数記述してください。 既にtjnlexpjdbコマンドを使用して追加されているファイルを含めて、最大で5つまで追加することが可能です。 |
ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例を"表13.38 ジャーナル取得ファイルの追加定義の記述例"に示します。
[DBExpand] # ジャーナル取得ファイルの追加情報 RegularFile = c:\tjnl\systemfile\tjnl_exp1.db:1024 # サイズ1024MB RegularFile = c:\tjnl\systemfile\tjnl_exp2.db:1024 # サイズ1024MB |