TJNLでは、業務に合わせてジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能のうち、必要な機能だけを運用できます。
業務に合わせた運用操作について、説明します。
一部機能の起動/停止
適用例
ジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能の起動は、tjnlstrコマンドを使用して行います。tjnlstrコマンドの詳細は"12.10.3.12 tjnlstr(TJNLの一部の機能を起動する)"を参照してください。
以下にtjnlstrコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- tjnlstr -g --------------------------------------------------------
ジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能の停止は、tjnlstpコマンドを使用して行います。tjnlstpコマンドの詳細は"12.10.3.13 tjnlstp(TJNLの一部の機能を停止する)"を参照してください。
以下にtjnlstpコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- tjnlstp -g --------------------------------------------------------
ジャーナル取得機能を停止する際には、ジャーナル取得対象のテーブルを更新中のアプリケーションが存在しないことを確認してから操作を行ってください。
ジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能のいずれかだけを独立させた運用は、以下のような場合に適用できます。
ジャーナル提供側業務とジャーナル利用側業務を行う時間帯が異なる
ジャーナルの取得対象であるテーブルをジャーナルの取得を行わずに更新する
ジャーナル利用側業務が停止している
ジャーナル提供側業務とジャーナル利用側業務を行う時間帯が異なる
ジャーナル提供側業務とジャーナル利用側業務を行う時間帯が異なる場合、例えば、昼間はオンラインでジャーナル取得業務が運用され、ジャーナル利用業務は運用されない業務形態の場合、昼間ジャーナル配付機能を停止させておくことで、オンライン処理に対するジャーナル配付処理の影響を抑えることができます。
ジャーナルの取得対象であるテーブルをジャーナルの取得を行わずに更新する
ジャーナル取得機能を停止すると、ジャーナルの取得対象となっているテーブルに対して更新を行ってもジャーナルは取得されません。これにより、ジャーナルの取得対象となっているテーブルを更新するバッチアプリケーションをジャーナルの取得を行わずに運用できます。
また、ジャーナル配付機能を運用してジャーナル取得ファイルに存在するジャーナルの配付を行いながら、ジャーナルを取得せずに業務を行うことができます。
ジャーナル利用側業務が停止している
ジャーナル利用側の業務が停止し、利用ジャーナルがメッセージキューに大量に滞留してメッセージファイルの容量不足が発生すると、配付処理のエラー発生時にリトライを行う指定をした場合には、ジャーナル配付機能はリトライを繰り返します。しかし、ジャーナル利用側の業務の再開には時間がかかるなどの理由により、利用ジャーナルが当分の間配付されないことがあります。その場合、ジャーナル配付機能を停止することにより、不必要なリトライを抑止できます。