TJNLの定義の反映方法について説明します。
登録されているTJNLの定義を有効にするためには、定義を反映する必要があります。定義の反映方法は、反映対象となる定義によって異なります。定義の反映は、TJNLの起動でtrmqdstrsvcコマンドに-nパラメタを指定した時および一部機能の起動でtjnlstrコマンドに-nパラメタを指定した時に行います。"表12.33 反映対象の定義と反映の方法"に反映対象の定義と反映の方法について示します。
なお、一度反映された定義は、次回の定義反映が行われるまで有効となります。
反映の方法 | ||||
---|---|---|---|---|
TJNLの起動 | 一部機能の起動 | |||
ジャーナル取得機能 | ジャーナル配付機能 | |||
反映対象の定義 | 取得定義 | ○ | × | × |
配付定義 | ○ | × | ○ | |
取得定義および配付定義 | ○ | × | × |
○:定義が反映できる ×:定義は反映できない
配付定義のみを反映する場合は、ジャーナル取得機能を停止することなく定義の反映が行えます。
起動の詳細については、"12.6 ジャーナル提供側業務の運用"を参照してください。trmqdstrsvcコマンドおよびtjnlstrコマンドの詳細については、"12.10 コマンド"を参照してください。
TJNLの定義を反映する場合、反映する方法ごとにいくつかの条件を満たす必要があります。
TJNLの起動で定義を反映する場合
TJNLの起動時に定義を反映する場合は、以下の条件がすべて満たされている必要があります。
ジャーナル取得ファイルにジャーナルが存在しない
取得定義に記述したすべての取得対象の列がOracleデータベースに定義されている
取得定義に記述したすべての取得対象列のデータ属性が、Oracleデータベースに定義されている定義と一致する
取得定義と配付定義がすべて関連付けられている
ジャーナル配付機能の起動で定義を反映する場合
ジャーナル配付機能の起動時に定義を反映する場合は、以下の条件がすべて満たされている必要があります。
配付定義と既に反映されているすべての取得定義が関連付けられている
同一トランザクションで取得されたジャーナルの配付が完結している
なお、同一トランザクションで取得されたジャーナルの配付が完結していない状態で、ジャーナル配付機能の起動時に定義反映を指定した場合は、定義を反映せずに起動し、配付途中であったジャーナルの配付が完結した時点で、自動的にジャーナル配付機能を停止します。