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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

12.2.1 取得するジャーナルの内容

取得するジャーナルの内容を決定するためには、"図12.7 業務の分析手順"に示す順に業務を分析します。

図12.7 業務の分析手順

12.2.1.1 業務で構築するデータベースの設計

業務では、さまざまなデータベースを構築して利用します。ジャーナルの設計を行う前に、業務で必要となるデータを決定しておいてください。

12.2.1.2 データ項目と他の業務の関連性の分析

業務のために構築したデータベースには、他の業務と関連のあるデータ項目が含まれていることがあります。この分析を行うことによって、ジャーナルの発生源であるジャーナル提供側とジャーナル利用側の関係を明確にします。

"図12.8 ジャーナル提供側とジャーナル利用側のデータ項目の関連例"にジャーナル提供側とジャーナル利用側のデータ項目の関連例を示します。

図12.8 ジャーナル提供側とジャーナル利用側のデータ項目の関連例

この図では、受注業務で使用する注文エントリデータベースと、受注状態を分析する分析業務で使用する分析データベースのデータ項目の関連を例としています。

受注業務では、商品の注文を端末から受け、注文エントリデータベースにデータを挿入します。分析業務では、商品がいつ、何個注文されたかを集計するために分析データベースを構築しています。分析業務のアプリケーションは、分析データベースを参照して商品の動向を分析します。受注業務と分析業務の間には、図に示すような業務の境界を考えることができます。

12.2.1.3 取得するジャーナルの決定

ジャーナル提供側とジャーナル利用側のデータ項目の関連性を分析することにより、ジャーナル利用側で必要となるジャーナルが決定します。ジャーナル提供側では、ジャーナル利用側で必要となる項目を、ジャーナルを取得する項目として決定します。

"図12.8 ジャーナル提供側とジャーナル利用側のデータ項目の関連例"では、業務の境界を通る情報がジャーナル利用側で必要となる項目です。このため、ジャーナル提供側ではこれらの項目をジャーナルの取得対象とします。