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Interstage Job Workload Server 運用ガイド
FUJITSU Software

2.1.2 バッチシステムの運用停止

バッチシステムを停止する手順を、以下に示します。

注意

ジョブスケジューラ製品のSystemwalker Operation Managerは、バッチ実行基盤より先に運用を停止してください。

参照

  • Systemwalker Operation Managerの運用の停止方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。

  • 業務用データベースの運用の停止方法については、使用しているデータベース製品のマニュアルを参照してください。

2.1.2.1 ジョブの稼働状態確認

バッチシステムの運用を停止する場合には、バッチ受付サービスで稼動しているすべてのジョブキューに対してジョブの稼動状態を確認します。

ジョブの実行環境単位に運用を停止する場合には、対象のジョブキューに対してジョブの稼動状態を確認します。

確認する方法は、ジョブキュー情報を表示し、実行中のジョブなど、ジョブキュー内にジョブが存在しないことを確認します。
ジョブキュー情報を表示する、btfwqinfoコマンドの形式を以下に示します。
対象のジョブキューが複数存在する場合には、ジョブキュー単位に行ってください。

btfwqinfo -l ジョブキュー名

参照

btfwqinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ジョブキュー情報の表示例を、以下に示します。

Jobqueue Name = que001(default)
Jobqueue State = active
[Number of Jobs]
  Exec = 0
  Wait = 0
  Hold = 0
[Max Job]
  Definition = 1000
  System     = 99999
[Multiplicity]
  Current    = 20
  Definition = 20
  System     = 20
[Time Limit]
  Definition = 600
[Initiator]
  Name = que001(active)

ジョブキュー情報の、”Jobqueue State”が”active”(実行可能状態) になっているジョブキューに対して、以下のことを確認してください。

実行中や実行待ちのジョブが存在する場合(”Exec”、”Wait”が”0”以外)

実行中のジョブが存在する場合には、バッチシステム、またはジョブの実行環境の運用停止はできません。
すべてのジョブが終了するのを待ってください。
実行待ちのジョブが存在する場合には、すべてのジョブが終了するのを待ってください。

保留のジョブが存在する場合(”Hold”が”0”以外)

保留のジョブが存在する場合には、対象ジョブに対して以下のことができます。

参照

btfwcanjobコマンド、およびbtfwrlsjobコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

2.1.2.2 バッチサービスの停止

バッチサービスの停止は、以下のいずれかの手順で行います。


バッチサービスをまとめて操作する場合は、btfwstopsvcコマンドを使用します。btfwstopsvcコマンドは、内部で“バッチ受付サービスの停止”と“バッチ実行サービスの停止”を行います。バッチサービスを分けて操作する場合は、“2.1.2.2.1 バッチ受付サービスの停止”、“2.1.2.2.2 バッチ実行サービスの停止”の順でバッチサービスを停止してください。

以下にバッチサービスをまとめて操作する場合の手順を説明します。

バッチサービスの停止

バッチサービスを停止します。
バッチサービスの停止は、以下のコマンドで行います。

btfwstopsvc

バッチサービスを停止すると、以下の2つのサービスが停止されます。

参照

btfwstopsvcコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ受付サービスの状態確認

バッチ受付サービスが正常に停止されたことを確認します。
バッチ受付サービスの状態確認は、以下のコマンドで行います。

btfwacinfo


参照

btfwacinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ受付サービスの稼働状態の表示例を、以下に示します。

Batch Acceptor Service
  State = inactive
  Start Mode = warm
  Start Time = --/--/-- --:--:--

上記の“State”が“inactive”(停止) になっていることを確認してください。
“stop pending”(停止中) になっていた場合には、時間をおいて再度バッチ受付サービスの状態確認を行ってください。
“inactive”(停止)、“stop pending”(停止中) になっていない場合には、バッチ受付サービスの停止に失敗している可能性があります。
バッチ受付サービスを停止したときの端末や、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にエラーメッセージが出力されているか確認してください。
出力されていたエラーメッセージの対処を行ってください。

バッチ実行サービスの状態確認

バッチ実行サービスが正常に停止されたことを確認します。
バッチ実行サービスの状態確認は、以下のコマンドで行います。

btfwexinfo

参照

btfwexinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ実行サービスの稼働状態の表示例を、以下に示します。

batch executor service
  State = inactive
  Start Time = ----/--/-- --:--:--

上記の“State”が“inactive”(停止) になっていることを確認してください。
“stop pending”(停止中) になっていた場合には、時間をおいて再度バッチ実行サービスの状態確認を行ってください。
“inactive”(停止)、“stop pending”(停止中) になっていない場合には、バッチ実行サービスの停止に失敗している可能性があります。
バッチ実行サービスを停止したときの端末や、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にエラーメッセージが出力されているか確認してください。
出力されていたエラーメッセージの対処を行ってください。

2.1.2.2.1 バッチ受付サービスの停止

バッチ受付サービスの停止は、以下の手順で行います。

バッチ受付サービスの停止

バッチサービスを分けて操作する場合は、以下のコマンドでバッチ受付サービスの停止を行います。

btfwstopac


参照

btfwstopacコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

注意

  • 実行中のジョブが存在する場合には、バッチ受付サービスは停止できません。すべてのジョブが終了するのを待ってから操作してください。

  • バッチ受付サービスを停止する前に、Interstageを停止しないでください。

バッチ受付サービスの状態確認

参照

バッチ受付サービスの状態確認は、“2.1.2.2 バッチサービスの停止”の“バッチ受付サービスの状態確認”を参照してください。

2.1.2.2.2 バッチ実行サービスの停止

バッチ実行サービスの停止は、以下の手順で行います。

バッチ実行サービスの停止

バッチサービスを分けて操作する場合は、以下のコマンドでバッチ実行サービスの停止を行います。

btfwstopex

参照

btfwstopexコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

注意

  • 実行中のジョブが存在する場合には、バッチ実行サービスは停止できません。すべてのジョブが終了するのを待ってから操作してください。

  • バッチ実行サービスを停止する前に、Interstageを停止しないでください。

  • btfwstopexコマンド、およびbtfwstopsvcコマンド以外の方法でバッチ実行サービスを停止しないでください。

イニシエータの停止

バッチ実行サービスの停止と連動して、すべてのイニシエータが停止されます。

注意

ジョブの実行環境の操作モードを自動モードでセットアップした場合に以下の注意事項があります。

  • バッチ実行サービスの停止と連動して停止されるイニシエータと連動して、バッチワークユニットおよびイベントチャネルが停止されます。
    この場合に、バッチワークユニットの停止に失敗したときは、バッチワークユニットおよびイベントチャネルは停止されません。
    このとき、バッチワークユニットの停止に失敗した原因を示すメッセージがシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力されます。
    バッチワークユニットについては、出力されたエラーメッセージから停止に失敗した原因を取り除き、手動で停止してください。
    また、イベントチャネルについても、手動で停止してください。

    参照

    • バッチワークユニットの停止については、“2.1.2.3 バッチワークユニットの停止”を参照してください。

    • イベントチャネルの停止については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“各イベントチャネルの停止”を参照してください。

バッチ実行サービスの状態確認


参照

バッチ受付サービスの状態確認は、“2.1.2.2 バッチサービスの停止”の“バッチ受付サービスの状態確認”を参照してください。

2.1.2.3 バッチワークユニットの停止

バッチワークユニットを停止します。

注意

ジョブの実行環境の操作モードを自動モードでセットアップした場合は、ここで示す操作は不要です。“イニシエータの停止”でバッチワークユニットが自動的に停止されます。

バッチワークユニットを停止する、isstopwuコマンドの形式を以下に示します。

isstopwu ワークユニット名

ワークユニット名は、“ジョブキュー名_CWU”です。

参照

isstopwuコマンドの詳細は、“Interstage Application ServerServer/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル (コマンド編)”を参照してください。

注意

  • バッチワークユニットの起動ユーザと同じユーザで停止してください。

  • 実行中のジョブが存在する場合には、バッチワークユニットは停止できません。バッチ実行サービスを停止してから、バッチワークユニットを停止してください。

  • バッチワークユニットの停止する前に、Interstageを停止しないでください。

  • Interstageの停止と連動してバッチワークユニットは停止しません。

2.1.2.4 Interstageの停止

Interstageを停止します。

Interstageを停止する前に、バッチ実行サービス、バッチ受付サービス、およびバッチワークユニットはすべて停止してください。
Interstageを停止する、isstopコマンドを以下に示します。

isstop -f


参照

isstopコマンドの詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)”参照してください。

参考

  • ジョブの実行環境の操作モードを自動モードでセットアップした場合:
    Interstageの停止でイベントサービスが自動的に停止されます。イニシエータの停止で各種イベントチャネルが自動的に停止されます。

  • ジョブの実行環境の操作モードを手動モードでセットアップした場合:
    Interstageの停止で、イベントサービスと各種イベントチャネルが自動的に停止されます。

2.1.2.5 JMXサービスの停止

JMXサービスを停止します。


JMXサービスを停止するコマンドを以下に示します。

/opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop


参照

isjmxstopコマンドの詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

管理者権限を有するユーザでWindows(R)サービス機能を利用して起動を行います。

  1. [コントロールパネル]の[管理ツール]にある、[サービス]を選択します。

  2. Interstage Operation Toolを選択し、[停止]ボタンをクリックします。