確認ポイント
管理サーバ上のvsys_trace_logログに、「VSYS40478」エラーが出力されていませんか。
例
[2011-01-19 13:20:13,481] ERROR Error : java.lang.Exception: VSYS40478:start waiting job error. detail=[IpAddress:10.128.159.46,CategoryCode:50,ErrorCode:80,DetailCode:10] server_id=[div01-JZ2M561UR-S-0001] jobname=[cfmg_startwait] at com.fujitsu.sop.vsys.vsys.mw.MwSetup.run(MwSetup.java:937)
原因
管理サーバと配備したL-Serverが通信できないため、ソフトウェアのパラメーター設定に失敗しています。通信できない原因は複数存在するため、考えられる原因を以下に示します。
L-Serverに、本製品のエージェントをインストールしていない。
L-ServerがLinuxの場合に、OSのシステムパラメーターをチューニングしていない。
管理サーバやL-Serverでファイル転送基盤が使用するポート(デフォルト9664)を受信できるように設定していない。
管理サーバとL-Serverがネットワークで繋がっていない。
L-Serverが複数のNICを搭載している場合に、制御NICを誤って設定している。
管理サーバやL-Serverが複数のルータに接続している場合に、ルーティングの設定をしていない。
L-Platform管理画面に表示されるL-Server (Windows) のIPアドレスで接続できない。
対処方法
L-Serverに、本製品のエージェントをインストールしていない場合
L-Serverに本製品のエージェントをインストールしてください。詳細は、『導入ガイド』の「業務サーバへのインストール」を参照してください。
L-ServerがLinuxの場合に、OSのシステムパラメーターをチューニングしていない場合
L-ServerでOSのシステムパラメーターをチューニングしてください。詳細は、『導入ガイド』の「システムパラメーターのチューニング【Linux】」を参照してください。
管理サーバやL-Serverでファイル転送基盤が使用するポート(デフォルト9664)を受信できるように設定していない場合
管理サーバやL-Serverでファイル転送基盤が使用するポート(デフォルト9664)を受信できるように設定してください。OSのファイアーウォールを設定することになります。詳細は、『導入ガイド』の「ポート番号とファイアウォールの設定の確認」を参照してください。
管理サーバとL-Serverがネットワークで繋がっていない場合
管理サーバとL-Serverをネットワークで繋げてください。例えば、以下の確認や対処をしてください。
管理サーバからL-Serverにpingコマンドで繋がるか確認してください(pingコマンドはファイアーウォールにより使用できない場合があります)。
L-Serverが繋がっているネットワークセグメントが、管理サーバに接続できるかを確認してください。接続できない場合は、接続できるネットワークセグメントを選択してください。
L-Serverが複数のNICを搭載している場合に、制御NICを誤って設定している場合
L-Serverが複数のNICを搭載している場合は、管理サーバと通信できるNICを制御NICとして指定する必要があります。指定方法の詳細は、『ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition リファレンスガイド(コマンド/XML編)』の「テンプレート情報」の「ファイルの詳細説明」を参照してください。
管理サーバやL-Serverが複数のルータに接続している場合に、ルーティングの設定をしていない場合
管理サーバやL-Serverが複数のルータに接続している場合は、ルーティングの設定をしてください。詳細は、「A.1 オペレーティングシステム」を参照してください。
L-Platform管理画面に表示されるL-Server (Windows) のIPアドレスで接続できない場合
トラブルシューティングの以下の現象を確認してください。
「14.1 配備に成功したがL-ServerのIPアドレスで接続できない」