アプリケーションプロセスが異常終了した場合、プロセスは自動再起動されます。このとき、プロセスの起動処理に失敗した場合、以下の2つの処理を選択することができます。
業務続行不可能と判断して、ワークユニットを異常終了する
起動に失敗したプロセス以外の残りのプロセスで運用を継続する(縮退運用)
縮退運用を行う場合、ワークユニット定義の「Process Degeneracy」ステートメントに“YES”を設定します。設定されない場合はワークユニット異常終了となります。なお、縮退運用を選択した場合でも、同一Destination配下で動作するすべてのプロセスの再起動が失敗し、そのDestinationで運用可能なプロセスが存在しなくなった場合は、ワークユニット異常終了となります。
1つのワークユニット配下に複数のDestinationが登録されており、ある1つのDestinationで運用可能なプロセスが存在しなくなった場合、その時点でワークユニット異常終了となるため、正常に動作しているDestination配下のプロセスも全て停止します。
縮退運用を行っているワークユニットに対して、プロセスの復元(プロセスの再起動)を行うことができます。
本機能を使用する場合、プロセスの再起動が失敗となった原因を取り除いた状態で実施してください。
原因を取り除かずにプロセスの復元を行った場合、再度プロセスの起動が失敗し、復元に失敗することが考えられます。
復元が失敗した場合、復元前のワークユニットの状態(縮退運用)で運用を継続します。
なお、復元が失敗した場合については、プロセス再起動リトライカウント機能の連続異常終了回数としてはカウントされません。
■特殊なケースの動作
2つ以上のプロセスが縮退している状態で復元を実行した場合、一部のプロセスの復元だけが失敗することが考えられます。この場合、復元に失敗したプロセスは再度縮退し、復元に成功したプロセスについては運用を行います。
縮退運用中のワークユニットプロセスの復元は、“isrecoverwuコマンド”で行います。コマンドの詳細については、“Interstage Application Serverリファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。