コピー先ボリュームの作成
スナップショットコピーでコピー先ボリュームを作成する場合は、以下に注意してください。
コピー先ボリュームのタイプは、SDVにしてください。
スナップショットコピーでは、コピー先ボリュームのタイプとしてSDPV、OPEN、Standard、およびTPVを利用できません。
コピー元ボリュームとコピー先ボリュームは、同じサイズにしてください。
SDVは、適切な容量で作成してください。
コピー先ボリュームの作成方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの作成」を参照してください。
Snap Data Pool(SDP)の作成
Snap Data Pool(SDP)は、スナップショットコピー(SnapOPC+)のコピー先として使用します。
あらかじめ予備のストレージをSDPに登録しておくと、コピー先のSDV容量を超えた更新量が発生した場合にもSDPからストレージ(SDPE(Snap Data Pool Element))を補充します。このため、コピーセッションがエラーにならずに運用を継続できるようになります。なお、スナップショットコピー(SnapOPC+)をETERNUS DX80 S2/DX90 S2/DX100 S3/DX200 S3で使用する場合は、少なくとも1つのSDPVが必要です。
SDVでストレージ容量が不足すると、SDPからストレージ(SDPE)が補充されます。
補充されたストレージ(SDPE)は、コピーセッションの終了とともにSDPに返却されます。(コピーセッションの異常終了時にも、SDPEはSDPに返却されます。)
図A.1 SDPの概念図
スナップショットコピーでコピー先ボリュームを作成する場合は、以下に注意してください。
ETERNUS ディスクアレイ1台につき、SDPを1つ作成できます。
SDPは、SDPV(Snap Data Pool Volume)という専用のボリュームを作成することで有効になります。
作成したSDPVは、自動的にSDPに組み込まれます。
SDPが有効な場合、すべてのSnapOPC+がSDPの管理対象になります。
ETERNUS ディスクアレイ内に暗号化されたSDVと暗号化されていないSDVが存在する場合は、暗号化されたSDPVと暗号化されていないSDPVを作成してください。
各コピー元ボリュームの更新量を見積もり、SDV容量とSDP容量を決めてください。事前見積もりが難しい場合、SDV容量とSDP容量の合計は、コピー元総容量の50%を推奨します。(あくまで推奨値ですので、運用状況によってはSDP容量を変更する必要があります。)
図A.2 SDPの構造