CIFSプロトコルでのアクセス方法
Windowsのファイル共有やネットワークドライブを割り当てることで、アクセスできます。
アドレスバーまたはネットワークドライブ割当て時に以下を入力してください。
\\<NASインターフェースのIPアドレス>\<共有フォルダ名>
Active Directoryによる認証を行う場合、認証サーバの設定の有無によって操作方法が異なります。
認証サーバとしてActive Directoryを設定している場合
Active Directoryに登録済みのユーザー名/パスワードを入力してください。
Active Directoryに参加済みのクライアントから接続する場合、認証は不要です。
認証サーバを設定していない場合
ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルに記載されているユーザー名/パスワードを入力してください。
参考
アドレスバーにNASインターフェースのIPアドレスを入力すると、共有可能なフォルダを確認できます。
NFSプロトコルでのアクセス方法
UNIXサーバ上から以下の手順でNFSマウントすることで、アクセスできます。
LDAPによる認証を行う場合、認証サーバの設定の有無による操作方法の違いはありません。UNIXサーバをLDAPのドメインに参加させてから、NFSマウントしてください。
NASボリュームのボリューム番号を確認します。
ボリューム番号の確認手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」を参照してください。
共有フォルダ詳細情報の基本タブで表示される「ボリュームNo.」がボリューム番号です。
管理者権限でUNIXサーバにログインします。
mountコマンドを実行し、共有フォルダをマウントします。
mountコマンド実行時、以下を指定してください。
mount -F nfs <NASインターフェースのIPアドレス>:/mnt/nas/nv<NASボリューム番号>/data/<共有フォルダ名> <マウント先ディレクトリ>
mount -t nfs <NASインターフェースのIPアドレス>:/mnt/nas/nv<NASボリューム番号>/data/<共有フォルダ名> <マウント先ディレクトリ>
参考
UNIXサーバ上でshowmountコマンドを実行すると、NFSマウント可能な共有フォルダを確認できます。
showmount -e <NASインターフェースのIPアドレス>
NFSマウント後、LDAPに登録済みのユーザーでUNIXサーバにログインすると、共有フォルダに設定した所有者/グループの権限で、共有フォルダにアクセスできます。
LDAPによる認証を行わない場合は、UNIXサーバにログインすると、共有フォルダにアクセスできます。
運用中に実行できる機能は、以下のとおりです。
共有フォルダの値を変更します。変更できる値は、以下のとおりです。
Oplocks設定(プロトコルがCIFS、CIFS/NFS共用の場合)
共有フォルダの所有者/グループ
書込み権限
アクセスを許可するホスト
アクセスを拒否するホスト(プロトコルがCIFS、CIFS/NFS共用の場合)
注意
共有フォルダの設定を変更すると、一時的に共有が停止するため、共有フォルダにアクセスできなくなります。共有フォルダの変更が完了すると、自動的に共有が再開されます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの変更」を参照してください。
NASインターフェースの値を変更します。
変更できる値は、以下のとおりです。
IPアドレス
RIP設定
ポート
冗長化ポート
参考
ポートの設定が変更できるのは、ポートの設定が行われていないNASインターフェースに対して新たなポートを設定する場合だけです。
冗長化ポートの設定が変更できるのは、Single構成のNASインターフェースに対して新たな冗長化ポートを設定する場合だけです。冗長化ポートを変更する場合は、一度設定したNASインターフェースを削除し、NASインターフェースを再作成してください。
ポートは、ほかのNASインターフェースの割当て先ポートとして指定されていないポートだけ指定できます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの変更」を参照してください。
認証サーバの設定を変更します。
変更手順および変更できる値は認証サーバの設定時と同じです。「4.6.3.3 認証サーバの設定」を参照してください。
ポイント
認証サーバのドメイン管理者名を変更する場合は、ドメイン管理者のパスワードの再入力が必要です。ドメイン管理者名以外を変更する場合は、ドメイン管理者のパスワードは不要です。
共有フォルダの共有状態を開始します。
共有が開始されると、NASインターフェースを経由して共有フォルダへアクセスできます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有の開始/停止」を参照してください。
共有フォルダの共有状態を停止します。
共有が停止されると、共有フォルダへアクセスできなくなります。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有の開始/停止」を参照してください。
NASボリュームのデータをバックアップするため、NASバックアップ設定を行います。
NASバックアップ設定では、NASバックアップボリュームの作成の他に、コピーグループおよびコピーペアを設定します。
本機能は、NASバックアップ設定が実施されていない場合に、NASボリュームのバックアップシステムを構築するために実施します。
NASバックアップボリュームに対しては、以下を設定します。
NASボリュームのデータをバックアップするためのボリュームです。
NASバックアップボリュームが存在しない場合だけ新たに作成可能です。NASバックアップボリュームが存在する場合は、既存のNASバックアップボリュームが指定されます。
NASバックアップボリュームは、以下の内容で作成されます。
ボリューム名 | [NASボリューム名]$bak[N](注) |
容量 | バックアップ元のNASボリュームと同じ |
ボリューム種別 | バックアップ元のNASボリュームと同じ |
作成先のシン・プロビジョニングプール | ユーザー選択 |
注: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
ポイント
NASバックアップボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールは、障害発生時に復旧ができるように冗長性を考慮してNASボリュームとは別のシン・プロビジョニングプールにすることをお勧めします。
NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーペアを定義するためのグループです。
バックアップ用のコピーグループ定義が存在しない場合は、以下の内容で自動的に作成されます。
コピーグループ名 | NAS_QuickOPC_[N](注) |
コピーグループタイプ | QuickOPC |
注: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップボリュームの作成」を参照してください。
ポイント
Webコンソールから本機能を実行可能になっている場合は、NASバックアップ設定が実施されていない、またはNASバックアップ設定が不完全な状態です。NASボリュームのバックアップシステムを構築する場合は、本作業を実施してください。
NAS用ボリュームに対する性能管理を、ブロックボリュームと同等レベルで実施します。
詳細は「4.2 性能管理」を参照してください。
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ストレージ装置の性能管理に関する操作」を参照してください。
参考
NASポートに対しては、性能監視および閾値監視機能を使用できません。
NAS用ボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールに対する容量管理を実施します。
詳細は「4.5 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングに関する操作」を参照してください。
NASファイルシステムの拡張を実施します。
シン・プロビジョニングプールの拡張
NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの使用容量が総容量を超過する可能性がある場合に実施します。
シン・プロビジョニングプールの拡張
NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの拡張は、以下の手順で実施します。
シン・プロビジョニングプールの容量を確認します。
NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの容量を確認します。
「4.6.4.8 シン・プロビジョニングプールの容量管理」を参照してください。
シン・プロビジョニングプールの空き容量の大きさに応じて、次の手順でシン・プロビジョニングプールの容量拡張を行ってください。
シン・プロビジョニングプールの容量を拡張します。
Webコンソールからシン・プロビジョニングプールの容量拡張を行います。
参照
容量の拡張手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングプールの容量拡張/フォーマット/閾値変更/削除」を参照してください。
シン・プロビジョニングプールの容量拡張には、未使用のディスクが必要です。容量拡張を行う前に、必要に応じてディスクを増設してください。
ディスクの増設手順はETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。
NAS環境の解体手順を説明します。
以下の手順で削除します。
順番 | 項目 | Webコンソール説明書の記載箇所 |
---|---|---|
1 | 共有フォルダの削除 | |
2 | 認証サーバの設定 | |
3 | NASインターフェースの削除 | |
4 | コピーペアの追加/表示/削除 | |
5 | コピーグループの作成/表示/削除 | |
6 | ボリュームの削除 |
注意
本手順を実施してNAS環境を解体した場合、NASボリュームおよびNASバックアップボリュームに格納されたデータはすべて消去されます。本手順は、NAS環境を解体するとき以外は実施しないでください。
共有フォルダを削除します。
NAS環境を解体する場合は、すべての共有フォルダを削除してください。共有フォルダを個別に削除する場合は、任意の共有フォルダを指定して削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの削除」を参照してください。
注意
共有フォルダを削除した場合、共有フォルダ配下に作成したフォルダおよびファイルは、すべて消去されます。
認証サーバの設定を削除します。
NAS環境を解体する場合は、ドメイン情報とすべての認証サーバ情報を削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「認証サーバの設定」を参照してください。
NASインターフェースを削除します。
NAS環境を解体する場合は、すべてのNASインターフェースを削除してください。NASインターフェースを個別に削除する場合は、任意のNASインターフェースを指定して削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの削除」を参照してください。
ポイント
以下の2つの条件を満たす場合、ポートの冗長化は解除されます。
割当て先ポートからすべてのNASインターフェースが削除される
割当て先ポートに冗長化ポートが設定されている
NASボリュームとNASバックアップボリュームで定義されたNAS用コピーペアを削除します。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーペアの追加/表示/削除」を参照してください。
参考
すべての共有フォルダを削除した場合でも、NAS用に自動的に作成されたコピーペアは削除されません。NASファイルシステムの再構築を行う場合など、NASバックアップ設定を削除する場合は、Webコンソールから個別に削除してください。
NAS用コピーグループを削除します。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーグループの作成/表示/削除」を参照してください。
参考
すべての共有フォルダを削除した場合でも、NAS用に自動的に作成されたコピーグループは削除されません。NASファイルシステムの再構築を行う場合など、NASバックアップ設定を削除する場合は、Webコンソールから個別に削除してください。
NAS用ボリュームを削除します。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの削除」を参照してください。
参考
すべての共有フォルダを削除した場合でも、NAS用ボリュームは削除されません。NAS用ボリュームを削除する場合は、Webコンソールから個別に削除してください。
ポイント
以下の場合、WebコンソールからNAS用ボリュームを削除できません。
NASボリュームに共有フォルダが存在する場合
NASバックアップボリュームがマウントされている場合
NASシステムボリュームの場合
NASシステムボリュームは、ETERNUS ディスクアレイから削除してください。削除手順は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。