バージョンアップインストールが正常に完了した状態に修復します。
バージョンアップインストールが失敗したサーバで、以下の手順を実施してください。
クラスタ環境の場合は、バージョンアップインストールが失敗したノードで、以下の手順を実施してください。バージョンアップインストールが成功したノードでの実施は不要です。
ポイント
Storage Cruiserエージェントが導入されている場合は、手順実施前に以下を再確認してください。
Storage Cruiserエージェントのサービスが停止していること
サービスが停止していない場合は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照して、サービスを停止してください。
非クラスタ環境の場合は、手順実施前に以下を再確認してください。
作業を行うユーザーが、Administrator権限を持つユーザーであること
クラスタ環境の場合は、非クラスタ環境の場合に加えて、手順実施前に以下を再確認してください。
バージョンアップインストールするすべてのノードで、管理対象サーバ業務が停止していること
バージョンアップインストールするプライマリノードで、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクがマウント状態であること
インストールが失敗した原因を取り除きます。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。
旧バージョンレベルをアンインストールします。
アンインストールできない場合は、以下の手順でAdvancedCopy Managerエージェントの強制削除を実行してください。
AdvancedCopy Manager COM Serviceサービスの停止
> sc stop "AdvancedCopy COM"
AdvancedCopy Manager COM Serviceサービスの削除
> sc delete "AdvancedCopy COM"
レジストリの削除
AdvancedCopy Managerエージェント関連のレジストリを削除します。
該当するレジストリが存在しない場合、作業は不要です。
注意
レジストリの削除に失敗すると、システムに重大な影響を与える可能性があります。事前にレジストリをバックアップすることを推奨します。
レジストリエディタで、以下のレジストリを削除してください。
[32ビットOSで、AdvancedCopy Managerエージェントが32ビット版の場合]
HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\AdvancedCopy Manager HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\AdvancedCopy Manager HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
[64ビットOSで、AdvancedCopy Managerエージェントが32ビット版の場合]
HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\AdvancedCopy Manager HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\Install\AdvancedCopy Manager HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
[64ビットOSで、AdvancedCopy Managerエージェントが64ビット版の場合]
HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\AdvancedCopy Manager HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\AdvancedCopy Manager HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
AdvancedCopy Managerインストールディレクトリの削除
AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの、プログラムディレクトリ、環境設定ディレクトリ、および作業用ディレクトリを削除します。
デフォルトインストールしている場合の、ディレクトリを削除するコマンド例は、以下のとおりです。コマンドを実行して、ディレクトリを削除してください。
> rd /s /q C:\Win32app\AdvancedCopyManager
カスタムインストールしている場合は、それぞれのディレクトリを削除してください。
DVD-ROMから、本バージョンレベルのAdvancedCopy Managerエージェントを新規インストールします。
インストール完了後、AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップは不要です。
旧バージョンレベルの運用環境をリストアします。
以下の手順で、旧バージョンレベルの運用環境をリストアしてください。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
すでにDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入していれば、本手順は不要です。
DVD-ROM内の以下のバッチファイルを実行して、旧バージョンレベルをリストアします。
[AdvancedCopy Managerエージェントが32ビット版の場合]
<DVD-ROMのドライブ名>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\esfacmapostinst.bat backupDir
[AdvancedCopy Managerエージェントが64ビット版の場合]
<DVD-ROMのドライブ名>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\esfacmapostinst.bat backupDir
backupDirには、バックアップデータが格納されているディレクトリを、絶対パスで指定してください。
ポイント
ディレクトリ名に半角空白を含む場合は、ダブルクォートで囲みます。
DVD-ROMをDVD-ROMドライブから取り出します。
以上で、バージョンアップインストール時に異常が発生した場合の対処は終了です。
続いて、バージョンアップインストール後の作業を実施します。以下を実施してください。
非クラスタ環境の場合
「10.3.1.4 バージョンアップインストール後の作業」
クラスタ環境のプライマリノードの場合
「10.3.2.4 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)」
クラスタ環境のセカンダリノードの場合
「10.3.2.7 バージョンアップインストール後の作業(セカンダリノード)」