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ETERNUS SF Express 16.1 / Storage Cruiser 16.1 / AdvancedCopy Manager 16.1 移行ガイド
FUJITSU Storage

11.3.5 AdvancedCopy Managerエージェントのバージョンアップインストールで異常が発生した場合の対処(Windows Server 2008以降)

バージョンアップインストールが正常に完了した状態に修復します。

バージョンアップインストールが失敗したサーバで、以下の手順を実施してください。

クラスタ環境の場合は、バージョンアップインストールが失敗したノードで、以下の手順を実施してください。バージョンアップインストールが成功したノードでの実施は不要です。

ポイント

  • Storage Cruiserエージェントが導入されている場合は、手順実施前に以下を再確認してください。

    • Storage Cruiserエージェントのサービスが停止していること
      サービスが停止していない場合は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照して、サービスを停止してください。

  • 非クラスタ環境の場合は、手順実施前に以下を再確認してください。

    • 作業を行うユーザーが、Administrator権限を持つユーザーであること

  • クラスタ環境の場合は、非クラスタ環境の場合に加えて、手順実施前に以下を再確認してください。

    • バージョンアップインストールするすべてのノードで、管理対象サーバ業務が停止していること

    • バージョンアップインストールするプライマリノードで、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクがマウント状態であること

  1. インストールが失敗した原因を取り除きます。

  2. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
    すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。

  3. 旧バージョンレベルをアンインストールします。

    アンインストールできない場合は、以下の手順でAdvancedCopy Managerエージェントの強制削除を実行してください。

    1. AdvancedCopy Manager COM Serviceサービスの停止

      > sc stop "AdvancedCopy COM"
    2. AdvancedCopy Manager COM Serviceサービスの削除

      > sc delete "AdvancedCopy COM"
    3. レジストリの削除

      AdvancedCopy Managerエージェント関連のレジストリを削除します。
      該当するレジストリが存在しない場合、作業は不要です。

      注意

      レジストリの削除に失敗すると、システムに重大な影響を与える可能性があります。事前にレジストリをバックアップすることを推奨します。

      レジストリエディタで、以下のレジストリを削除してください。

      [32ビットOSで、AdvancedCopy Managerエージェント32ビット版の場合]

      HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\AdvancedCopy Manager
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\AdvancedCopy Manager
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}

      [64ビットOSで、AdvancedCopy Managerエージェント32ビット版の場合]

      HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\AdvancedCopy Manager
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\Install\AdvancedCopy Manager
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}

      [64ビットOSで、AdvancedCopy Managerエージェント64ビット版の場合]

      HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\AdvancedCopy Manager
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\AdvancedCopy Manager
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\F8087B8841D72AB4F9C6DCD4966C1565
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{88B7808F-7D14-4BA2-9F6C-CD4D69C65156}
    4. AdvancedCopy Managerインストールディレクトリの削除

      AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの、プログラムディレクトリ、環境設定ディレクトリ、および作業用ディレクトリを削除します。

      デフォルトインストールしている場合の、ディレクトリを削除するコマンド例は、以下のとおりです。コマンドを実行して、ディレクトリを削除してください。

      > rd /s /q C:\Win32app\AdvancedCopyManager

      カスタムインストールしている場合は、それぞれのディレクトリを削除してください。

  4. DVD-ROMから、本バージョンレベルのAdvancedCopy Managerエージェントを新規インストールします。

    インストール完了後、AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップは不要です。

  5. 旧バージョンレベルの運用環境をリストアします。

    以下の手順で、旧バージョンレベルの運用環境をリストアしてください。

    1. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
      すでにDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入していれば、本手順は不要です。

    2. DVD-ROM内の以下のバッチファイルを実行して、旧バージョンレベルをリストアします。

      [AdvancedCopy Managerエージェント32ビット版の場合]

      <DVD-ROMのドライブ名>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\esfacmapostinst.bat backupDir

      [AdvancedCopy Managerエージェント64ビット版の場合]

      <DVD-ROMのドライブ名>:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\esfacmapostinst.bat backupDir

      backupDirには、バックアップデータが格納されているディレクトリを、絶対パスで指定してください。

      ポイント

      ディレクトリ名に半角空白を含む場合は、ダブルクォートで囲みます。

    3. DVD-ROMをDVD-ROMドライブから取り出します。

以上で、バージョンアップインストール時に異常が発生した場合の対処は終了です。

続いて、バージョンアップインストール後の作業を実施します。以下を実施してください。